湘南1-2仙台 菅井、殊勲のロスタイム弾で3位浮上!

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あまりにも、あまりにも劇的な結末ー。

菅井の決勝点が決まった瞬間、こみ上げてくるものを感じた。菅井の決勝ロスタイム弾。その時、時計は、後半ロスタイム目安の3分まで「あと15秒」を指していた。

11戦負け無しの湘南 vs 3連勝の仙台。今節、もう一方では、広島のJ1昇格決定がかかる展開という側面もあり、実質、自動昇格枠はあと一つという状況の中、仙台としては、ここで何としてでも湘南に土を付けたい、3位・4位の直接対決という「ターニングポイントとなる一戦」であった。


苦しかった。本当に苦しい試合だった。相手はホームという事もあり、全体的には押し込まれる展開の中、仙台も「自分たちの時間帯」では、ここぞとばかりにゴールを急襲。内容的にも、決して引けは取っていなかったと思う。

それにしても、やはり湘南は強かった。ジャーンとトゥットを欠いても、得点ランキング上位の石原や、加藤望のFKは、やはり驚異だった。

特に、加藤望。前半32分のFKは、危うくクロスバーに助けられたものの、あれを決められていたら、仙台にのし掛かるプレッシャーは相当なものとなっていただろう。

この試合、冷静に振り返ってみれば、相手も含めた全ての得点に、関口が絡んでいる事が見て取れる。

まず、前半44分の梁のシュートが決まったシーン。

左サイドでドリブルしながら、中央にフリーで待ち構えていた梁に鋭いパスを送り、これを梁が落ち着いて決める。

次に、加藤望に決められたFK。

あの位置でFKを与えたのは、関口だった。うかつにも相手の足をひっかけてしまい、それが起点となっての失点であった。加藤のFKの素晴らしさもあったが、関口は「あそこで俺がFKを与えなかったら・・・」と、悔やんでいた事だろう。

そして、菅井のロスタイム決勝弾。

得点が決まる、僅か5分前に、佐藤由紀彦を投入したコーチ陣の判断・采配も良かったが、由紀彦が蹴ったFKを獲得したのは、関口であった。まるで、加藤に与えたFKの罪滅ぼしをするかの如く、自らのプレーでFKを獲得し、そしてそれが、あまりにも、あまりにも劇的な菅井の渾身のヘッドに繋がろうとはー。

この試合、得点者の影に隠れて目立たないが、良くも悪くも、キーマンは関口でファイナルアンサー。あの決勝弾が決まっていなかったら、湘南追撃弾のきっかけを作ってしまった関口の自責の念は、どこまでも大きく拡がってしまったであろうが、自らのミスは、その試合中に自らのプレーで返すという、正に「プロ魂」で、見事にこれを跳ね退けてしまった。

対・湘南戦という意味でも、ここ1年勝てていなかった相手に対し、開幕戦の惜敗の屈辱を同じ地で晴らし、順位でも入れ替わり、最高の結果を叩き付ける事に成功した。

これで、4連勝。1失点こそ喰らったが、今後も相手は甘くないぞという「勉強代」だと思えば、安いものである。また、下手に「連続無失点試合記録」などを意識せずに済み、余計なプレッシャーを抱える事なく、次節に臨めるというものである。

ここで、筆者自身が掲げてきた前提を変更しておきたい。それは、

   「自動昇格は、もう「無理」。目標の切り替えを。」

という、8月25日の投稿についてである。
あの時は、山形に敗戦し、絶対に勝利の必要な状況の中、迎えたアウェイ徳島戦であった。

僅か一ヶ月前までは、山形に勝ち点で11差を付けられ、またそこまでの勢いの差を見ても、仙台が山形に肉薄するような展開をしてくれるという期待感は、殆ど無に等しかった。そこで筆者は「まず3位狙いとし、山形が落ちてくるのを待とう」と言わせて頂いた。

かくして、山形は、本当に落ちてきた。山形から見れば、強豪との連戦であり、まさに試練の9月だっただろう。だが、自動昇格を勝ち得たいなら、乗り越えなければならない壁だったはずだ。

しかし、蓋を開けてみれば、ここまでの4戦で山形は2分2敗。最大12ある勝ち点のうち、僅か2しか獲得できなかった計算である。

その間、仙台は、4連勝を達成し、最大の勝ち点12を積み上げる事に成功した。つまり、この4試合で、勝ち点11差を、僅か1差まで縮めた計算になるのである。

本当に、本当に、僅か一ヶ月の間に、これだけ状況が一変するものなのか。

個人的に掲げた目標であった「3位」に、見事に到達した。しかも、この4試合で受けた失点は、僅かに1。今後も、失点に関する心配は、過度にしなくても良いだろう。

次節、山形がお休みであるため、9月28日のホーム・水戸戦で勝利を収められれば、自動昇格圏・2位に到達する。

そして、ここで、筆者自身の目標を定義変更しておこう。それは、

   「3位に常に1ゲーム以上の差を付けての、2位の確保。」

である。1試合で順位を抜かれるような位置では、余裕の無い展開を強いられる。もちろん、そう都合の良い状況を得られるとは限らないが、目標は目標である。常に1ゲーム差(勝ち点3差)以上の余裕があれば、勝ちきれない展開があったとしても、慌てる事なく試合をコントロールできるはずだ。

そして、ここからが、本当の「スタートライン」である。

この4連勝で、自信過剰になってはいけない。まだまだ、すぐ後ろには、隙あらば抜かんとする強豪が迫って来ている。気を抜く余裕は、全くない。引き続き、全身全霊を持って、目の前の一戦を勝ち抜くだけだろう。

ところで、この展開。以前に見たような記憶がある。そう思って、過去の記録を漁ってみた。

2004年シーズン、川崎Fがダントツの首位でJ1昇格を決めた年。この年、2位で昇格を決めたのが大宮アルディージャであった。

この時、大宮は、なんと最後の13試合を見事に13連勝し、川崎に負けないインパクトを以てJ1に昇格していったのであった。

この時の大宮は、なかなか連勝街道に乗れず、苦しい夏場を戦っていた。しかし、8月が過ぎ、残り13試合となった9月4日のホーム札幌戦で1-0勝利を収めると、そこから怒濤の13連勝。

この時の大宮は、「8月までの苦しい時期を乗り越え、涼しい9月になった途端、いきなり連勝を始めた」のである。また、大宮がこの13連勝の間、喰らった失点は、僅かに「3」。あまりにも少ない失点数である。(9月になった途端に連勝街道に入ったという点でも、類似している)

これを念頭に置き、仙台の現在の状況を振り返ると、残り12試合で、既に4連勝。この連勝の間、失点は僅かに「1」。1-0で勝つ展開もあれば、失点してもマルチ得点で勝利を収める展開など、どこまでも、現在の仙台に類似する展開を、当時の大宮は実践していたのである。

こういう展開が過去にあった事を考えると、現在の仙台の状況が、如何に期待度の高いものであるかが判る。

しかし、前述した通り、ここからが「スタートライン」である。この状況を活かすも殺すも、今後のチームの姿勢、そして、連勝を信じるサポーターの気持ちが大事ではないだろうか。

チームを信じて、一緒に戦おう。私たちに、今できる事は、それしかない。

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