第19節vs浦和戦プレビュー 3連敗vs3連敗の対峙となる今節。似たような境遇の相手との対戦で、先に「浮上のきっかけ」を掴むのはどちらのチームか。浦和は上位進出の、仙台は降格圏脱出の足掛かりとしたい一戦。仙台は、「赤嶺」という名の大砲を携え、7年ぶりの埼スタへ。

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仙台の13戦勝ち無しという記録も、かなり厳しいものではあるが、浦和のリーグ戦再開後の「6戦1勝5敗」という成績も、とても予想だにはしなかった、驚きの状況である。

参考までに、浦和のリーグ戦再開後の成績を確認しておこう。

07/18 G大戦 2-3 ×
07/24 広島戦 0-1 ×
07/28 京都戦 4-0 ○
07/31 大宮戦 0-1 ×
08/08 神戸戦 0-1 ×
08/14 名古屋 1-3 ×


現在最下位の京都戦を除いた5戦において、なんと全敗。得点も、3得点/9失点(京都戦除く)と、シーズン序盤の好調さが嘘のような展開で推移している。これは、某・奥州のJ1昇格初年度チームと良く似た推移であり、とても他人事とは思えない状況下にある。

もちろん、仙台として、他所のチームの事をとやかく言えた義理はない。ただ、不調同士の対戦となる場合、ぶっちゃけ「相手を喰い物にして、浮上のきっかけを掴む」印象の強いのがJリーグ。強い相手や好調な相手とやって勝てないのなら、同じ不調の境遇下にある相手を踏み台にして、ステップアップのきっかけとしたい。

これは、最近のプレビュー/レポートで何度も使わせて頂いているフレーズだが、もはや「綺麗事を言っている余裕」はない。状況的には、もはや1戦でも早く「まず1勝」を掴みたくて仕方ないのだ。

そんな中、仙台には、FW赤嶺真吾という武器を、FC東京からレンタルで借り入れる事ができた。彼をさっそく先発起用したガンバ大阪戦では、彼の高いプレー技術や精度に、仙台の既存選手とはひと味もふた味も違う、次元の高さを感じた人も多かった事だろう。

“彼”という武器を手に入れた仙台は、ガンバ戦はあくまでも「赤嶺の試運転」と捉え、今節より「逆襲のシャア、、、じゃなく章」としていきたい。

ガンバ戦から、僅か中2日。おそらく、先発メンバーを大きく替える事はしないだろう。ただ、もしかしたら、梁ボランチのシステムを先発から使うのはやめ、梁をサイドハーフに戻し、出場停止から開けている千葉直樹の先発復帰も考えられる。この場合、先発を外れるのは、太田か、そして案外、フェルナンジーニョか。

なぜフェルナンジーニョかと言うと、彼の少々独善的なプレーにより、チームの連携性を損ねたり、また彼のパスミスからカウンターの大ピンチを招いてしまったりと、「諸刃の剣」ぶりを発揮したからである。

絶好調の時には、川崎戦のときのように、相手の一瞬の隙を突いて、あっという間に得点を奪うだけの能力はある。だが、サッカーは1人でやるものではなく、味方との連携・信頼関係があって、初めて個人の技術が結果に結び付くスポーツだ。それだけに、味方のフォローを半分無視して、強引な突破を試み、そしてボールを失う事を繰り返した、彼のガンバ戦でのプレーは、指揮官もたまらず、試合後のコメントで愚痴をこぼしたほどだ。

気持ちは判らないでもないのだが、もっと廻りを信頼したプレーをしないと、チーム内で孤立する事になる。

ただ、これについては、周囲にも責任がある。フェルナンジーニョの高技術なプレーに、周囲の日本人選手がついて行けない場合もあり、フェルナンジーニョ自身がいらだちを感じる事もあるだろう。だから、自らの技量で、なんとか状況を打破したいと、少々強引にゴールを狙ってしまう場合もあるものと考えられる。

ここは、少しチーム内で話し合いが必要ではないか。通訳を介してとなり、少々やっかいだろうが、是非お願いしたい点である。

さて、梁のボランチ起用が、今節も先発からとなるのか、それとも試合途中からのシフトとなるのかは別としても、赤嶺の先発起用は、今節も変わらないと見る。この点については、もはや説明は不要だろう。あれほどのプレーヤーを、サブに追いやるほどの度胸は、今の仙台には無い。是非とも、先発で大活躍して欲しい。

期待する展開は、みなが赤嶺にボールを集め、彼にゴールを狙わせ、或いは彼を起点とした決定機の創出。そこから産まれるゴールは、是非とも、この一戦の先制弾であって欲しい。

そして大事なのは、得点を奪ってからの「落ち着き」である。

実は、ガンバ戦の2失点目のような展開は、以前にも「仙台の悪癖」として漂っていた時期があった。

先制点、或いは1点のビハインドから追い付いた展開の際に、攻撃面でイケイケになり過ぎて、相手にカウンターの隙を与えてしまい、そこから失点してしまう流れ。これを落ち着かせようと、ゴール直後の「シャンゼリゼ・チャント」をわざわざ短くしたり、観客席からも「集中し直せ!やられるぞ!」と声が掛かったりもした事があった。

あの時の癖が、ガンバ戦の2失点目という形で、再び甦ってしまった格好なのである。

もちろん、過ぎた試合の話だ。くよくよ語っていても始まらないので、今節に同じ過ちをしないよう、得点直後は特に、守備面に集中して臨んでくれる事だろう。期待している。

とにかく仙台は、赤嶺という武器を手に入れた以上、もう撃って出るしかないのだ。反省するべき点は、きちんと反省し、同じ轍を踏まないようにしなければ、また3失点敗退という屈辱を味わう事になってしまう。もちろん、相手がJ1で優勝争いをするようなチームであれば、結果的に、そういう結末もまた喰らう事はあるかもしれない。だが、そういう相手であれば、「勝ちたい」という綺麗事など言わず、ドローでもOK、ぐらいの気持ちで臨むべき、かもしれない。

どうせ、残り16戦を全部勝つ事はできないのだ。だが、勝てない試合を2つ3つ、ドローで凌ぐ事ができれば、1勝分の価値が産まれる。シーズン終盤に、勝ち点1差の争いになった時、ドローで積み重ねた勝ち点1の重要性が増す事は、J2時代の昇格争いで学んでいるはずである。

強かに。

どこまでも、強かに。

相手に隙があれば、そこを徹底的に突き、そしてこちらの隙は、徹底的に見せない。

そこで、今節の相手となる浦和側の状況だが、前述した通り、サッパリ勝てていない。あれだけの戦力を誇っておきながら、凡ミスを連発して自滅するケースが後を絶たないという。

また、けが人も続出の模様。主将の鈴木は右のふくらはぎ痛、FW田中達也は右ひじを脱臼し、ベテラン山田も右すねを打撲で、大分から移籍加入した梅崎は右ひざの半月板の損傷との事。(何やら、右半身関係の負傷が多いのは、、、何らかの祟りなのか!?是非、お払いを、、、、仙台戦後に。)

もちろん、エジミウソンやポンテ、サヌ、スピラノビッチなど、外国人勢は健在だし、宇賀神や原口元気、そして柏から移籍加入の柏木など、若手で元気な選手は多い。日本代表の阿部勇樹もおり、決して、戦力的に劣っている訳ではない。

だがそれでも、浦和は勝てていないのだ。当然そこには、必ず隙が存在する。そしてその隙は、僅か中2日で、簡単に埋まるようなものではないだろう。

仙台としては、その隙をうまく突き、確実に先制弾を奪いたい。もちろん、こちらの隙をみせてはいけない。

特に、相手の攻撃の圧力の掛かり具合をみて、上手にこれをいなす「ゲームコントロール力」は、今すぐに必要な要素だ。こればかりは、経験が不足しているからと言って、身に付くのをのんびりと待っている訳には行かない。

(もっとも、チーム全体がJ2上がりなので、どうしてもJ1のそれと比較すると、まだまだ荒削りや稚拙な部分は露呈してしまうが、、、)

要するに、要所をきちんと見抜き、「今は耐え時」と判断するならば、攻撃を止めてでも徹底的にボールをポゼッションし続け、相手の攻撃のガス抜きをするなど、メリハリを付ければ良いのではないか。その要所を見抜けないと、体力も精神力も、90分持たずに、試合終盤に大崩れしてしまう事だろう。

本当に強いチームは、こういった部分は、いちいち再確認しなくても、フィールドプレーヤー全体が体で覚えている事だろう。だから、攻撃のアイデアを出して得点を奪う事に集中できるのではないか。

仙台には、まだまだそういった部分が足りない、と見ている。だが、相手に隙があれば、こちらがそういった部分の不足で悩んでいたとしても、それが失点に繋がる事なく、相手の自滅パターンで、勝ちを拾える事だってあるはずだ。

今節、仙台が目論む勝ちパターンは、まさに「ここ」にある。

調子を崩している相手を、上手に「喰い物」にして、勝ち点をかっさらってしまいたい。新加入・赤嶺を最大限に利用し、僅か1点でも良いから、先行逃げ切りのパターンで勝利を勝ち取れれば、それでOKなのだ。

ただ、この点においては、唯一の不安点が。

それは、「仙台は、往々にして不調の相手に塩を送り、浮上のきっかけの転機とさせてしまう」という、全くもって必要のない能力を発揮する事がある。今節、こういうパターンにだけは、絶対に持ち込みたくないものだ。

なんだかんだ言って、浦和はどうせ、降格圏には絡まない。だが我々は、もう既に、降格圏という棺桶に、片足を突っ込んでいる。1節でも早く、ここから脱出しなければならないのだ。

浦和には大変申し訳ないのだが、「大砲・赤嶺」の餌食になって頂きたい-。

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