第11節vsG大阪戦プレビュー 4試合ぶりのエース復帰は、前節にリーグ戦で初黒星を喫したチームへの大きなカンフル剤となるのか。相手は17位と低迷中のG大阪。首位の最多得点チームvs17位の最多失点チームの対戦という構図だが、決して「ボーナスゲーム」などではない。心の奥底、どこかでそう思っている、それこそが、最大の敵。

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 昨年のホーム、ガンバ大阪戦-。

 
この試合では、平日の昼間だと言うのに、たくさんのサポーターが詰め掛け、そして、その期待に応えるかのように、見事な勝利劇を見せてくれた、貴重な一戦だった。
昨年末のアウェイでの対戦でこそ、0-1と敗れたものの、ガンバ大阪から初勝利を挙げた昨年は、最終的に4位でフィニッシュという、仙台にとって過去最高成績の年だった。
そして、迎えた今年。再び、ガンバ大阪との対戦の機会が訪れた。
 

 ただ、まさかこんな順位差や、得点と失点の差が開いた状態での対戦となる事は、それこそ夢にも思わなかった。仙台としては、ある程度、中位~上位の成績を維持しつつ、ゴールデンウィーク明けのこのガンバ戦に臨めるとは思っていた。だが、対するガンバ大阪は、ACLでの対戦を含めて、今季の開幕から、あまりにも「らしくない戦い」を続けている。

 
劇薬として、よもやの「早期監督交代」というカードを切って来たものの、2連勝を一回達成した以降、またも連敗。その内容も、とてもとてもガンバらしいサッカーとは言えず。元気のない姿を、日本中に晒している状況となっている。
 
首位の最多得点チーム vs 17位の最多失点チームとの対戦カード。
 
よもや、このカードの内訳が、仙台 vs G大阪という構図であろうとは。試合を前日に控えた現状でも、まだ信じられない気持ちである。正直言えば、残念な感もあるくらいだ。どうせなら、ベストな状態同士の対戦カードとして、この一戦を迎えてみたかった。
 
こんな状況の中で、どうしても、脳裏に浮かんでくる単語。そう、
 
「ボーナスゲーム」
 
である。しかし、本当にこの試合は、ボーナスゲームと成り得るのか?実際のところ、そんな訳はない。だが、あまりにも開きすぎている成績を比較すればするほど、そういう勘違いをしてしまいそうになるのもまた事実だ。
 
この単語を脳裏に浮かべていつつも、それを口に出して言う事、それ自体が憚られる。おそらく、みなさんそう思っている事だろう。
 
やってみれば、たぶん、それなりの現状の力量差で、なんとか勝てそう。
今のガンバが相手なら、きっと。赤嶺も戻ってくる事だし-。
 
だが反面。
 
そういう打算や、勝手な想いこそが、最大の敵なのだ。そう、「油断」である。心の奥底に潜む、最大の敵。それが、私たちサポーターや、選手、コーチ陣の中のどこかに潜んでいるであろう事が、一番怖い。
 
清水戦では不覚を取ったが、今の仙台の好調さや、ガンバ大阪の低調さ、そして、仙台はエースの赤嶺が戻ってくる事を考えれば、「連敗」は考えにくい。その事は、客観的な見方として、決して間違ってはいないと思う。
 
しかし、前節の清水戦のプレビューでも書かせて頂いたように、基本的には、やってみなければ判らないのがサッカーだ。
 
1敗はしたものの、それでも、リーグ最多得点を誇り、未だに首位に居るという事実が、目の前の1試合に対する、勝利への執念の邪魔をしかねない。
 
今こそ、思い出そう。昨年も、一昨年も、清水戦の敗戦から、長い長い、未勝利のトンネルの中を彷徨う羽目になった事を。
 
今、これだけの好調さを維持して、このガンバ戦に臨むにあたるとしても。
いくら、今節で赤嶺が先発復帰し、エースの得点に期待できようとも。
 
あらゆる好材料が、仙台優勢の予想や予感を裏付けしている。だが、本当に大事なのは、「この一戦に懸ける、勝利への想いの強さ」ではないのか。
 
ガンバは、今、必死になって、結果を出そうと、もがいている。その執念は、おそらく、私たちが考えている以上に根深いものになっている事だろう。
 
ガンバの選手、コーチ陣、そして、ガンバのサポーターの立場になってみれば、どれだけこの一戦で「勝ちたい」と思っているかが判るはずだ。
 
その気持ちは、私たちも、昨年の長い長いトンネルの中で経験しているはずだ。そう、昨年8月の、アウェイ名古屋戦で、勝利を収めるまでの、9戦未勝利の、あの長い期間の事である。
 
今こそ、あの時の気持ちを取り戻し、この一戦に臨むべきではないのか。
 
例え、17位に沈もうとも、相手はあのガンバ大阪だ。各々の選手の持つポテンシャルは、非常に高いものがある。一度「ハマれば」、そこから一気に自信を取り戻し、上位に食い込んでくるだけの力量のあるチームだ。その事を、決して忘れてはいけない。
 
むしろ、こちらが17位に沈んでいるチームのつもりで。
むしろ、相手が首位に君臨しているチームのつもりで。
 
私たちは、J2時代の長い6年間で、何度も「勝てそうな雰囲気の漂う試合」で、相手の執念や、勝ちたいと思う気持ちに屈し、寸でのところで、同点弾や決勝弾を相手に許す甘さを露呈してきた。まさに、「実は油断こそが大敵」だった試合だ。
 
そして、J1に復帰し、3年目となる現在でも、その基本は、何も変わっていないはずだ。
 
ましてや、相手は、タイトルを欲しいままにしてきた、あのガンバ大阪だ。今、どんなに成績やチーム状況において差を付けていると言えども、基本は、ただ一つ。
 
目の前の敵を、全力で叩き潰す。
しかも、相手よりも勝利への執念を強く燃やして、である。
 
「この一戦に勝ちたい」という気持ちの、想いの強さこそが、本当に勝利を引き寄せる手綱となる。
 
今節、エースの赤嶺が復帰するからこそ、仙台は、この一戦に勝たねばならないのだ。彼が負傷で離脱していた、この過去3戦での戦況や内容が、エース不在の大きさを、より強く物語っている。そして、そのエースが戻ってくるからこそ、仙台は、何が何でも勝利を手にしなければならない。
 
過去、どんなチームも、決して楽にタイトルを獲得した訳ではないはずだ。首位から引き摺り下ろそうというチームが、毎試合、毎試合、次から次へと、あの手この手で襲い掛かってくる。
 
そんな火の粉を、毎試合、全力で振り払わなければ、この国のトップリーグのタイトルなど、その手に出来ないのではないか?
 
そのためには、敢えて言う。
 
この試合を、決して、「ボーナスゲーム」と考えてはいけない。むしろ、エースの赤嶺が帰ってくるこの状況下において、エースが居るならどうあっても勝たなければならないというプレッシャーすら感じる、一種の「罰ゲーム」だ。それも、相手は17位と低迷する事が不思議なくらいのタイトルホルダー・ガンバ大阪なのだ。
 
首位に居続けたいなら、今、首位に居る事を敢えて忘れ、目の前の敵を全力で倒す事に集中しなければならない。そうでなければ、試合翌日の紙面を「17位に負けて首位陥落」という見出しで賑わしてしまう事にも成りかねないのだ。
 
今こそ、思い出そう。
私たちは、まだ何も手にしていない、という事を。
あくまでも、チャレンジャーなのだという事を。
 
どんなにチームが好調でも、どんなに成績が良くても、いつ何時、好・不調のターニング・ポイントを迎えてしまうかもしれないのだ。
 
清水を相手に、リーグ戦で初黒星を喫した、このタイミングだからこそ。
J1昇格を目指して戦った、J2時代の、あの頃の気持ちを。
昨年、一昨年と続いた、長い未勝利のトンネルから、必死になって抜け出そうとしていた、あの時の気持ちを。
 
清水戦の1敗を、昨年の9戦未勝利、いや、一昨年の13戦未勝利と同様に捉え、「勝ちたい」という想いを、強く、強く募らせたい。
 
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