第13節vs川崎戦プレビュー 満身創痍vs満身創痍。共に主力に怪我人を抱えるチーム同士の対戦カードの行方は、選手層の厚さがモノを言いそうな様相に。4月のナビスコ杯に続き、盟友・川崎フロンターレの敵地へと乗り込む一戦。

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 ようやく、梁と赤嶺が戻ってきてくれたと思ったら、今度は上本と関口が離脱-。

 
上本大海、全治8週間。
関口訓充、全治4週間。
 

 今節の一戦を終えれば、代表戦に伴うリーグ戦の中断期間に入る事から、まだ、タイミング的には恵まれている方だろうか。

ただ、そうは言っても、目の前の試合の事を考えると、攻守それぞれのシーンでスピードが武器という特徴を持つ主力2人を、一遍に欠いてしまうのだから、この「穴」は決して小さいとは言えない。
 
それでも、試合はやってくる。第13節、川崎フロンターレ戦。既に、4月のナビスコ杯で、今節と同じ、ここ等々力競技場での対戦があり、この時は、川崎3-1仙台と、悔しい負け方をしている。今度は、こちらが勝利を収めたいところである。
 
ところで、仙台もそうなのだが、対戦相手となる川崎側も、実は台所事情があまり芳しくないご様子。記憶では確か、4月のナビスコ杯での対戦で、DFのジェシが負傷退場した事を覚えているが、現状を確認すると、ジェシに小宮山に稲本に田坂に加え、何と日本代表の中村憲剛も、先発を張っているはずの選手がこぞって負傷中。盟友・川崎とは、常にベストコンディションで戦いたいと思っているのだが、共に、なかなかそうは行かない様子である。
 
しかし、相手方の事はともかく、気になるのは、やはり自チームのほう。開いてしまった「穴」を埋めるため、センターバックにボランチの角田をシフトし、サイドハーフには好調を維持している太田の先発復帰が濃厚。関口の離脱は痛かったが、2列目に関しては、梁が戻ってきてくれたお陰で、梁・太田の2枚での先発が濃厚と、こちらは遜色ない。
 
あとは、「センターバック・角田」が、如何にシームレスに、チームの守備に貢献してくれるか、と言ったところか。本来なら、ここには渡辺広大が入るべきなのだが、彼も今ひとつ患部の痛みが抜けきっていない様子で、今節の先発は回避の模様。ここはじっくりと治し、万全の状態で戻ってきて欲しい。上本大海の全治が長いだけに、必ず渡辺広大の活躍の場はあるものと考えている。
 
もっとも、仙台の守備戦術を考えれば、「センターバック」と「上がりを抑えたボランチ」は、やる事はそんなに大きくは違わないはず。角田が攻撃で上がった時の迫力性は捨てがたいが、まず今節は、その対人性の高さを、"ゴール前の施錠"という結果で見せて欲しい。
 
対する川崎。こちらは仙台以上に深刻なご様子。ジェシや小宮山は少し前の負傷だったが、稲本・田坂・中村憲剛あたりの負傷は、つい先日の事らしく、逆に仙台としても、今節の川崎がどのような布陣・メンバー構成で臨んで来るのか、読み辛いところもある。
 
それに加えて、前回のナビスコ杯の対戦では、監督代行としてあの望月氏との一戦という因縁の対戦となったが、今節は、その後に迎えた新監督・風間氏率いるフロンターレとの初対戦という色合いも持っている。
 
Jでの監督実績は皆無だが、サッカーの理論はしっかりしたものを持っている様子なので、例え主力陣の負傷があったとしても、おそらく「今いる選手の中からベストメンバー・ベストな戦術」を考え、それをこの一戦にぶつけてくる事だろう。見えないメンバー構成、見えない監督の戦術指向。相手の分析に掛けては、おそらくJの監督の中でも能力が高いであろう、手倉森監督の手腕を以てしても、今節、このタイミングの川崎の「狙い」を絞り切れないかもしれない。
 
となると、仙台として講じる手段は、やはり「前半は相手の出方をじっくり見極め、後半に勝負を仕掛ける」となるか。上本が離脱するとは言え、そのバックアップに角田が入り、空いたボランチには、常に先発の座を狙い続けている松下の先発復帰が濃厚であり、仙台としては、予想される守備陣の先発のメンバー構成に、決して遜色は無い。
 
、、と、守備面を確認したあとは、攻撃面も確認しておきたい。
 
関口の抜ける穴は、好調・太田がここをカバー。こちらも遜色は感じない。が、トップスピードとスタミナの点では、若干に関口のほうが上廻っており、そこをどうカバーするかが気になるところ。そこは、筆者個人的には、「勝負どころで、太田に代えて武藤」を推したい。
 
試合の要所で武藤が入れば、局面の打開を図る事も可能になる。また、4月のナビスコ杯でも武藤は等々力で得点を決めており、印象は悪くないはず。ここは一つ、関口の穴を、「先発・太田→交代・武藤」のスピードスター・リレーで、きっちりと埋めて欲しいところである。
 
また、太田は太田で、等々力でのゴールには深い思い出を持っている。昨年4月のJ再開戦となった、雨の等々力での「震災後の初ゴールのシーン」は、私たちサポーターの目蓋の裏に、脳裏に、そして記憶に、深くこびり付いている。
 
苦しい時だからこそ、試合に出られる選手がしっかりと仕事をする事で、負傷離脱している選手の危機感を煽り、それが牽いてはチーム全体の戦力の底上げに繋がる。負傷離脱する選手の存在は、先発定着を狙う控え陣の活性化にも繋がる事から、必ずしも悪い材料とは言えない。むしろ、長い目で見れば、チーム内の競争意識の向上にも繋がる。「災い転じて福と成す」は、まさに、こういう時に使うべきことわざではないのか。
 
もっとも、「その災い」を「福」に転じるためには、一度、マイナスに成った要素をプラスに持って行かなければならず、決して楽な仕事ではない。
 
ただ、こうも考えられるのではないか。
 
「落ちた穴」から「飛び出す」ためには、穴の深さ以上に飛び上がらねばならない。それに要するエネルギーは相当なものではあるが、反面、その穴を飛び出せるだけのエネルギーがあれば、穴に落ちる前よりも高いところへ行けるはずである。
 
今回の上本と関口の負傷離脱は、ベガルタとしての更なるジャンプアップの可能性のきっかけでもあると思う。ここを、むしろ「チャンス」と捉え、なかなか出場機会を得られない控え陣の目の色が変わり、結果として、選手層が更に厚くなり、先発定着している主力選手と、控えに甘んじている選手との差が縮まる事に繋がれば、それこそ本当に「誰が出ても同じように結果を出せる」強豪チームへと昇華していく事だろう。
 
想えば、今シーズンの序盤は、梁抜きでここまでの成績を稼いできたのだ。その間、2列目では関口と太田が頑張ってきた。その周りで、柳沢や武藤らのバックアップもあった。
 
次は、関口や上本抜きでも、彼らが居る時と同じように結果を出し続けなければならない。それが、常勝チームへと変貌するための関門であり、避けて通れない道なのではないだろうか。
 
今季、本気で優勝を狙うつもりならば、ここでの足止めは許されないし、立ち止まりは認められない。
 
だが、決して、足止めも立ち止まりもする事は無いものと信じている。
なぜなら、私たちの声が、選手の足を動かすからだ-。
 
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