【天皇杯3回戦】仙台1-(PK3-1)-1水戸 細川淳矢、”仙台凱旋試合”でいきなり先制点をもぎ取るも、直後に赤嶺が天皇杯2戦連発のヘッドで追い付く。その後決着付かず、延長戦を経て縺れ込んだPK戦にて、我らがボンバイエ・林卓人の鬼セーブと気迫で水戸を下した。仙台、4回戦へ進出。

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 手倉森監督の今季限りの退任発表直後の公式戦となった、この天皇杯3回戦は、同時に、一昨年まで仙台に6年間在籍した、細川淳矢選手の「仙台凱旋試合」ともなった。少し暑いくらいの秋晴れの下、試合はキックオフ。ただ、試合の立ち上がりでは、どういう訳か、やたらと仙台の選手の動きが重く見えた。。


 反面、水戸の選手の動きは軽く、出足鋭く、仙台の中盤を掻き回していた。そんな様子を見ているうちに、いつの間にか獲られたコーナーキックのピンチ。右コーナーから蹴り込まれたボールは、いったん仙台ゴールを越え、そこからの折り返しを、水戸の選手にヘッドで押し込まれてしまった。

 
仙台、いきなりの失点。その水戸の得点シーンのフィニッシャーは、なんと、2011年まで仙台に6年間在籍していた、あの、細川淳矢選手だった。まさに、「古巣にキツイ一発をお見舞い」の境地だった事だろう。
 
前半9分。仙台0-1水戸。
 
仙台、まさかのビハインドを背負って戦う事になった前半。だがこれで「火」が着いたのか、どうにかして追い付こうと、仙台の攻撃に、何かスイッチが入ったような感触が見て取れた。
 
そしてその「感触」は、見事に「結果」へ昇華する。14分。水戸ゴールを攻め立てて創り出した決定機。溢れてきたボールを、赤嶺がヘッドで綺麗なループシュートを放つ。これが枠内に吸い込まれるように決まり、あっと言う間に追い付いた。
 
前半15分。仙台1-1水戸。
 
気が付けば、先制点を挙げたのは「水戸の24番」細川で、同点弾を挙げたのは「仙台の24番」赤嶺だったという演出。24番同士の共演で幕を開けたかのように見えた、天皇杯3回戦だったが、この後はまたも一進一退の膠着した展開へと遷移し、お互いが追加点への打開を見出せずに、時間ばかりがズルズルと過ぎていった。
 
そんな中でも、水戸は、仙台から奪ったボールを、しっかりと繋ぎ、シンプルにカウンターで、仙台ゴールを急襲していた。その反面、仙台は、全般的に選手の動きが重く感じられ、出足も鈍く、明らかに「ベストからはほど遠い仙台」という感触しかなかった。
 
その理由は、試合後の記者会見で、手倉森監督が明らかにした。実は、リーグ名古屋戦を見据えて、トレーニングで選手に負荷を掛けていたという。つまり、決して、この天皇杯3回戦にピークを持ってこようとしていた訳ではなかった、という事であった。
 
だが、結果が全てのカップ戦では、もし敗戦したときの言い訳など、何の意味もない。次戦へ、駒を進めるのが全て。そういう意味では、90分を終えて延長戦へ突入し、そこでも得点が産まれず、縺れ込んだPK戦にて、相手のPKを3本も防いでみせた、GK林卓人の形相と鬼セーブが、この試合の一番のポイントだったと言えるだろうか。
 
赤嶺の「天皇杯2戦連発」弾も、彼らしい嗅覚でのシュートから産まれた、秀逸な得点シーンだった。ここからまた、残り少ないリーグ戦での、彼の奮起に期待したい。が、この試合でもしMVPを挙げるとすれば、個人的には、やはりGK林卓人だろう。水戸は、4本のPK中、3本を外した。このうちの2本は枠を捉えられなかったものだったが、1本は、林が完璧にコースを読んで止めたものだった。
 
そして、ようやく4回戦へのキップを手にした瞬間が、一番安堵し、そして、脱力した瞬間でもあった。
 
「テグさんの仕事が、12月に繋がった」
 
選手の、そしてサポーターの脳裏に浮かんだのは、おそらく、このフレーズだった事だろう。今季での退任が決定した手倉森監督と、この6年間の集大成となる試合を、1つでも多く、共有しよう。
 
その有終の美が、よもや、天皇杯の決勝の舞台とまで成るかどうかは判らない。仙台の、これまでの天皇杯での最高成績は、2009年のベスト4。準決勝まで駒を進め、その年の暮れに、国立競技場で試合が出来た事、それ自体が、夢のような出来事だった。そして、2009年と言えば、仙台がJ1昇格を決めた年。
 
そして、この年に、J1昇格を決めたときの節の試合の相手が、今年の天皇杯3回戦の相手だった、水戸ホーリーホックだった。水戸との対戦は、まさに、「あの昇格決定試合」以来だった訳である。
 
苦しみながらも水戸から奪い取った、天皇杯4回戦へのキップ。そのキップを、ただの紙切れにしないためにも、リーグ戦はリーグ戦で、しっかりと戦わなければならない。
 
今季の、ここまでの天皇杯の闘いは、「リーグ戦に繋げるため」という意味合いのほうが強かった。だが今後は、12月※(補足項参照)にやってくる「天皇杯4回戦に繋げるため」という意味合いのほうが強くなってくる。
 
残りのリーグ戦も、厳しい相手との試合が続く。次節は、手倉森監督と同じく、6季連続で名古屋の監督を務め、今季限りの退任が決まった、ストイコビッチ監督率いる名古屋が相手だ。闘莉王が累積で出場停止ではあるが、そんなのは、勝敗には対して影響しないだろう。向こうは向こうで、「ピクシーに有終の美を」と、モチベーション高く臨んでくるはずだ。当然、闘莉王出場停止の穴は、誰かがしっかりと埋めてくる。
 
リーグ戦の残り試合を糧にして、目指せ、元旦。
 
国立競技場の改修工事予定の関係上、現在のスタジアムにて天皇杯決勝を迎えられるのは、今季限りとなる。出来るならば、その決勝の舞台に、みんなで立ち会いたいものだ。
 
水戸に勝利した、この日。今季の目標が定まった気がした-。
 
※補足
初掲載時、天皇杯4回戦は12月に開催と記載しましたが、実際には11月16日の開催予定のようです。本件お詫びのうえ、本補足にて訂正致します。(訂正経過記録のため、本文の訂正は致しませんので、どうぞご了承下さい)
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