第30節 vs 広島戦プレビュー 上位進出のためには、もう一つも落とせない試合が続く中、昨年は共に優勝争いを演じた、広島とのアウェイマッチを迎える。今年も優勝争い真っ最中の広島に、中位からの脱却を目論む仙台が挑む。共に失点の少ない堅守チーム同士、またも僅差勝負の展開となるのか。

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 今季も、リーグ戦はラスト5試合となった。このタイミングで迎えるは広島戦。直近5戦で無敗と、勝ち点で一定の積み上げは出来ている仙台だが、今節は「勝つのが難しい相手」とのアウェイマッチを迎える事になった。

 ・・・と、言うのも。


 これは以前にも書いた事だが、仙台には、現在、3つの「苦手チーム」が存在する。鳥栖、清水、そして広島だ。現在、鳥栖には過去6戦、清水には過去7戦、そして広島にはなんと、過去9戦で未勝利。過去、広島に勝ったのは、2008年5月6日のアウェイ広島戦。当時J2で、後半アディショナルタイムに中原がヘッドで決勝点を決めた、あの試合以降、9試合を戦ってなお、リーグ戦では勝っていない。

 
(なお、2012年6月に、ナビスコカップでは勝利しているが)
 
今季で退任する手倉森監督としても、ここで、「広島との決着」は付けておきたいはずだ。昨季、仙台が優勝争いから脱落するきっかけとなったのが、昨年の第25節・アウェイ広島戦の敗戦だった事もあり(この試合で仙台は首位を陥落し、その後、広島の独走を許して、仙台は2位フィニッシュとなった)、昨季のリベンジを狙って迎えた、今夏7月のホーム対戦でも、結局は仙台0-2広島で、敗戦を喫してしまっている。
 
つまり現在、対・広島戦は2連敗中。それ以前の対戦でも、3連続ドローと、なかなか広島には「勝てない」印象が色濃くなっているのが現状だ。
 
「今度こそ、広島に勝ちたい」
 
その想いを携えて、コーチ陣・選手一行は広島の地に乗り込む事だろう。だが、その相手の広島は、昨季に続き、今年も優勝争いの真っ最中。前節は、アウェイで横浜Fマリノスとの首位攻防戦に敗れ、勝ち点で浦和にも抜かれて、3位に後退してしまった。まだまだ、1試合で首位に返り咲ける勝ち点差であるとはいえ、広島にとって、痛い敗戦であった事は間違いない。
 
彼らが、目の色を変えて、ホームで仙台を喰い物にして、再び首位への返り咲きを狙ってくるであろう事は、火を見るより明らかである。
 
この広島戦を迎えるにあたって、仙台側として注意したいのは、大きく2点か。一つは、広島の積極的なミドルシュートへのケアと、サイドから斜めに入れてくる、ニアへの速いクロスだ。前者では、中盤の森崎和幸や高萩洋次郎あたりが、スペースを見付けては、ガンガンとミドルを放って来ることが予想される。また後者では、もはや広島の不動の1トップ・FW佐藤寿人選手の飛び込みに要注意。一旦、広島にボールが渡ってしまうと、そこから丁寧なパスワークで徐々に押し込まれ、最後は、ほんの少しズレたディフェンス網の隙を突かれ、裏へ飛び出されて、アッサリと失点を喫する。
 
それが怖くて、1トップの佐藤選手に注意の度合いが傾けば、今度は2シャドーが、突然に「実体化」し、こちらのゴールを急襲してくる。そうかと思えば、サイドからはミキッチの飛び出しの圧力もあり、またベンチには、最近売り出し中の野津田岳人という、19歳・新進気鋭の若手が居る。彼はまだまだ、途中出場での起用が中心だが、それでも、今季は既に4得点(うち1点PK)を挙げている。しかも、第27節からはPKを含めて3得点と、目下、大活躍中なのである。
 
今節を迎えるにあたっては、敵側ながら、彼が途中投入されて来たときのケアも怠れないだろう。
 
だが、そんな広島を相手に、仙台としては、決して難しい対応が必要な訳ではない。要は、「強気で攻めてくるであろう広島を相手に、臆するような戦い方を絶対にせず、こちらも強気でラインを上げて、常に、広島への攻撃の圧力を掛け続ける事」だ。
 
広島に攻撃をさせないためには、広島の攻撃の機会を減らせばいい。言い方を変えれば、広島の攻撃の芽を潰し続ければ良いのだ。
 
広島の攻撃の基本は、「どう佐藤寿人にボールを入れるか」だ。もちろん、彼以外にも得点を狙っている選手は居るので、佐藤選手だけを止めれば良いという訳ではない。だが、現在の広島の総得点である46点中、実に17得点を、佐藤選手が一人で挙げているのだ。よって、「まず佐藤寿人に仕事をさせない」のが、仙台が勝利する、最低限のミッションとなる。そのうえで、2シャドーや、サイドのミキッチ、そして、途中投入から活躍中の野津田選手へのケアを、万遍なくする事になるだろう。
 
ただ、そうやって、守りばかりを意識しても、得点を奪えなければ勝てないのがサッカーだ。そしてこの点には、もはやウイルソンの存在を置いては語れないだろう。2年連続で2桁得点を達成し、残り5試合でも上積みを狙う彼の存在は、広島の守備陣も脅威を感じているはずだ。そこへ、天皇杯の得点をきっかけに復調してきた、相棒・赤嶺との息も合ってきており、前節のホーム名古屋戦の先制点のシーンでは、結果的に、赤嶺のアシストからウイルソンの得点が産まれている。
 
広島の1トップ・佐藤寿人か。それとも、仙台の2トップ・ウイルソンと赤嶺のコンビか。今節、勝利を手繰り寄せる得点を挙げるのは、どちらの側のストライカーなのだろう。
 
もちろん、仙台の勝利を願って止まない。広島の攻撃の芽を潰すために、運動量を惜しまずに走り続ける中盤の選手の頑張りが、もし、たった1つの決勝点に繋がって勝利できるのだとすれば、結果が1-0であっても、相手が広島である事を考慮すれば、2-0や3-0級の価値のある勝利となるはずだ。
 
きっと、90分間に渡って、目の離せない一戦となる事だろう。
 
なお、気になる週末の広島地方の天候の動向だが、心配されている台風27号は、試合当日は西日本を抜ける予報となっている。当日の広島地方の天候予想は「曇り」で、どうにか持ち堪えてくれそうな雰囲気だ。
 
手倉森体制で臨む、最後の広島戦。リーグ戦過去9戦未勝利の広島に土を付ける、ラストチャンスだ。
 
泥臭くてもいい。
勝利に繋がるゴールが、仙台の側に産まれる事を、強く願う。
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