J1 後期 第10節(通年27節) vs 名古屋戦プレビュー ナビ杯・天皇杯を一気に敗退し、今季はリーグ戦しか残っていない名古屋とのアウェイマッチ。相手は主力FW離脱者続出も、相手の戦力減がいつも有利材料に成らない仙台には無関係。公式戦5戦未勝利の名古屋 vs リーグ戦3連敗の仙台の構図は、復調を期する者同士の意地のぶつけ合い必至。

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リーグ戦がお休みとなった先週から今週に掛けて、全国的に台風が猛威を震い、ミッドウィークに行われていた天皇杯やナビスコカップ準々決勝にも影響があったところも少なくなかったが、試合の話は別として、我らが宮城地域も、その影響を大きく受けてしまった。宮城県内を始め、被害に遭われた全国の方々に、心からお見舞い申し上げる次第である。

気持ちを取り直して、再開するリーグ戦を見据える。先週の天皇杯2回戦・仙台大学戦こそ勝利を収めたものの、ほぼベストメンバーで臨んだ一戦で、大学生を相手にあんな苦戦を強いられているようでは、この名古屋戦へ向けても相当に覚悟が必要だ。

仙台としては、前節の新潟戦で一発退場を喰らったDF上本の出場停止を受けるが、センターバックの選手は、鎌田・渡部・石川の3選手を起用できるので、布陣構成に影響は出ないものと考える。

だが「布陣に影響」という意味では、名古屋のほうが深刻か。現在の名古屋は、怪我人続出に加えて、今節はFW矢野も出場停止。外国人FWのノヴァコビッチとグスタボは負傷のため離日しており、今節は欠場の見込み。今季売り出し中の小屋松も怪我している様子で、8人も居る名古屋のFWの半数を試合で使えない苦境に陥っている。

それでも名古屋は、永井・川又・野田を中心にFWを構成してくるだろう。それに、ミッドウィーク開催だった天皇杯は、J3を相手に敗退のショックから日が浅いとはいえ、その天皇杯では主力をほぼ全員休ませており、リーグ戦をターゲットにしているのは明らかだ。油断も隙もない。

そんな余所様のことより、自分たちの心配が先である。今節、上本が出場できないことよりも問題なのは、どうやって失点を止めるのか、という事だ。それに加えて、決めるべきときに決められない、決定力の無さの改善が難題である。

実は、今節に向けては、仙台の決定力の無さに、更に拍車を掛けそうな材料が、名古屋側にある。それは、前節の名古屋は、アウェイながら広島に5失点を喫しているということだ。その後のカップ戦3戦でも合計4失点を喫しており、再開するリーグ戦に向けた名古屋側としても、守備の再構築は見過ごせない課題となっている。

となれば、仙台としては尚更、得点を上げるのが難しくなるのは必至。先週の天皇杯でこそ、奥埜のスーパーミドル・野沢のファインFK・そして菅井の今季公式戦初得点となったヘディングという3発をお目に掛かる事ができたが、だからといって、それがそのままリーグ戦での得点力の回復に繋がる訳ではない。

ここで、少し期待を持っているのが、その天皇杯で見せた、ハモン・ロペスの動き出しである。従来のハモンは、ゴールを背にしてパスを受け、そこから前を向いての突破を意識した動きが多かったが、天皇杯では、中盤からのパス出しに合わせるように、相手の最終ラインをオフサイドギリギリで抜け出し、裏を取ろうとする動きが目立った。

もちろん、この試合はBSで全国放送されており、名古屋側にも「バレている」情報ではあるが、だからと言って、名古屋に通用しない訳ではない。

今の仙台に足りないのは、「攻撃の形」だと筆者は考えている。ここのところ、金園の先発出場が回避されており、金園の前線での献身的な守備と、後ろ向きでボールを受けてもそこからの「瞬殺ターン」で不意にシュートを打てる特徴を活かせていないが、金園を出せば勝てる、という訳でもない。むしろ、金園の前線からの献身的な守備に依存してきた、チーム全体の問題でもあるのだ。

「仙台の攻撃の形→金園の先発起用」だけでは、絶対的に、攻撃の形は足りない。そこへ、先日の天皇杯のハモン・ロペスの動きの話である。

そこで、この名古屋戦に向けては、金園の先発復帰と、ハモン・ロペスとの2トップ構成を希望する。ハモンの裏への抜け出しの意識と、金園の前線からの守備+意表を突ける瞬殺反転シュートを組み合わせれば、それだけで、攻撃の形を、2つも持てる事になる。

まだ試合勘の足りないウイルソンは、本来なら先発向きの選手ではあるのだが、ここはベンチスタートで良いだろう。試合の途中で、ハモンと交代し、終盤の試合造りの中から試合勘を戻して行って貰えれば良いと思う。

ちょっと気になっているのは、DF鎌田のボランチ起用の可能性のウェブ記事が掲載されたこと。安易にディフェンスの枚数を増やせば良いという訳ではないことは、2ndステージ浦和戦で証明されてしまっている。もし本当にボランチ起用とするのであれば、最終ラインに吸収されて5バックになってしまわないように注意したい。

いやそれを、意識して「守りを堅めたいときには1列下がって5バック」「攻めたいときには4バックにしてボランチとして攻撃参加」を使い分けられるのなら、何も問題はないのだが。

だが、「鎌田ボランチ」にも、正直、あまり良いイメージはない。時折見せる「鎌田の守備の軽さ」が、失点の起点になってしまう事もあるからだ。ボランチをやって貰うなら、攻撃参加よりも、センターバックの2人ときちんと連携して、鉄壁のトライアングルを構築する事を優先して欲しい、というのが切な願いである。

前節、残留争いの直接対決で新潟に敗れた仙台としては、その分を、上位との対決で稼がなければならない。

台所事情が苦しい名古屋と、結果が伴わず苦しい仙台。どちらも欲しいのは「勝ち点3」というカンフル剤だが、それが与えられるのはどちらか一方だけだ。

鎌田ボランチは、果たして堅守復活という結果を出せるのか。
天皇杯でのハモンの動き出しの良さは、今節にも見られるのか。

3連敗しているリーグ戦。これ以上、勝ち点を逃し続ける訳には行かない。アウェイでもあり、状況によっては、勝ち点3を諦めて、勝ち点1に拘る姿勢も必要だ。そこを見誤ると、残りの試合で、勝ち点1でも良い状況から、勝ち点3が絶対的に必要な状況へと追い込まれる。

果たして、残留の糸を太くできるのか。それとも、更に細くしてしまうのか。

どちらに転ぶにしても、全ては、自分たち次第である-。

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