J1 後期 第11節(通年28節) vs 湘南戦プレビュー 湘南の暴れん坊・ベルマーレをホームに迎える一戦。豊富な運動量と、2ndステージで手堅くなった守備を武器に、ロースコアードでの勝負を仕掛けてくる。1点を争う緊迫感が予想される中、湘南のゴールをこじ開けるのは誰か。

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夏らしい気候がすっかり抜け、ようやくやって来た秋。仙台も、苦しい夏場から一転、この9月は公式戦2戦勝利と、「例年通り」の結果を出し始めた。だが今節は、今年のJ1で猛威を震っている、湘南ベルマーレとの対戦。「湘南の暴れん坊」の異名をも持つチームは、J1でもトップクラスの運動量で、勝ち点を強かに積み上げてきた。現在、湘南の勝ち点は37。毎年、40あればほぼ残留確定と言われているそのラインに、あと1勝と迫っている。7試合を残してこの数字は、J1昇格1年目のチームとしては合格点だ。昇格同期の山形や松本山雅に比べ、チームの雰囲気も良い事だろう。

そんな湘南をホームに迎えるにあたり、湘南の今季の基本データを確認してみた。すると、失点の面での注目ポイントが見付かった。

湘南のここまでの全失点34点中、1stステージでの失点は24。そして、2ndステージでの失点は、僅かに10である。これを、1試合平均の失点数に換算すると、1stステージの17試合では、1試合平均1.4点だったのに対し、2ndステージのここまでの10試合では、1試合平均1.0点と、大幅に下がっているのだ。

実際の失点傾向を見ても、2ndステージ10試合中、ほぼ毎試合のように1失点しているものの、逆を言うと、2失点以上している試合はたったの1試合だけ。唯一、甲府とのホームゲームで、バレーに2失点を許した試合があるが、このうち1点は、PKでの失点であった。

つまり湘南は、失点を1以内に抑える堅守をベースとしてチームを再構築中。2ndステージでは現在8位と躍進中(年間でも現在9位)なのだ。

そして、その試合内容を見ると、3バックをベースとし、ときに5バックとして、相手の攻めるスペースを消してボールを奪い取り、そこからは、ご自慢の運動量を武器にしてカウンターで攻める傾向が感じられる。

相手が5バックで引いて守ってくるとなると、従来の仙台としては、とても攻め難い相手という事になる。ホームゲームでもある仙台にとっては、引いて守る相手が「出てくる」のを待つ訳にも行かず、甲羅に閉じ籠もった亀を、棒きれでツンツンと突っつくしか出来なくなる恐れが生じる。

そして、いざこちらがほんの僅かな隙でも見せようものなら、その亀は突如としてスッポンに早変わりし、あっと言う間に噛み付かれ(=カウンター)、そして食いちぎられて(=失点)しまうだろう。そしてその先制点もしくは追加点を、最後まで守りきっての「勝ち逃げ」が、湘南の勝ちパターンだ。

つまり、この一戦では、絶対に先制点を与えてはならないのだ。与えてしまえば、その亀の子ならぬ「虎の子」の一点を守り切るため、形振り構わぬ守備ブロックで時間切れを狙ってくるだろう。仙台としては、それだけは絶対に避けたい展開である。

仙台としても、決して多くの得点に期待できる状況ではない。仙台が2ndステージで複数得点を挙げた試合は、ここまでの10試合中、僅かに3試合しかない。残り7試合中、4試合で1得点。3試合で無得点と、得点については非常に低迷している状況にある。

だとすれば尚更、ロースコアードな展開で、終盤まで1点を争う勝負に持ち込むしかないのが現状か。

もちろん仙台としては、ようやく形が見え始めた堅守にも気を配らねばならない。2ndステージ10試合中、5試合で複数失点を喫している仙台は、守備構築の面で、完全に、湘南に遅れをとっている。10試合で18失点の仙台 vs 10試合で10失点の湘南とのマッチアップだ。

この一戦、ほぼ間違いなく「先に失点したほうが勝利から遠ざかる」。つまり、逆転は期待薄という事である。

その筆者の「読み」に反して、複数得点が入る展開となり、いわゆる「撃ち合い」の様相を呈する事も考えられなくも無い。よほど早い時間に、どちらかに得点が入り、試合が一気に動いてくれば、そういう流れもあるだろう。

だが、それはあまり望ましい展開ではない。撃ち合いになれば、その試合を制するために必要なのが「シュートの精度」という事になる。こう言っては申し訳ないが、仙台ほど、シュートの精度が悪いチームは無いだろう。そのうえ、ロクにカウンター攻撃からゴールを奪う事もままらない。カウンターを仕掛けたくても、味方の連動が悪いため、結局は無理な体勢や位置からシュートを撃つしかなかったり、もしくは、シュートそのものを撃てず、カウンターが「不発」に終わったりするのが、仙台の常だ。

だから筆者は、「撃ち合い」は基本的には望まない。
(もちろん、撃ち合いに持ち込んでも勝てるようなチームに成長して欲しいと願ってはいるが・・)

ホーム新潟戦も、終盤まで1点を争う展開だった。
アウェイ名古屋戦も、終盤まで1点を争う展開だった。

そして今節、相手は1試合平均失点1.0の湘南が相手だ。1試合でのマルチ得点に苦しむ仙台にとって、勝利への一番の近道は、1-0しかない。

前半はおそらく、お互いに様子見・睨み合いの展開が続くだろう。それでも全然構わない。前半終了時点でスコアレスで試合の折り返しなんて展開、両チームにとっては「ゲームプラン通り」だろう。

勝負は後半だ。ラスト15分から20分くらいで、一気に勝負を仕掛けたい。今節も、金園+ハモンでスタートし、ウイルソンをジョーカーとして起用するのか。それとも、元々先発向きのウイルソンを、ここで先発復帰させるのか。ハモンも先発起用でフィットしてきており、指揮官としては悩ましいところだ。

だが大事なのは、最後に「勝ちきる」こと。内容よりも結果が求められる残留争いにおいて、「次に繋がる敗戦」なんて要らない。この一戦に勝てば勝ち点を40に乗せ、来季残留ほぼ確定の湘南に比べて、仙台はまだ勝ち点が足りないのだ。

「あと7試合ある」と思った時点で、既に負けは決まっているようなもの。目の前の一戦に集中して、これにキッチリ勝てないようでは、あと10試合あっても20試合あっても同じ事だ。

運動量で負けるな。
気持ちで負けるな。

残留争いは、勝ってナンボだ。運動量や気持ちで相手を上回れれば、絶対に結果は付いてくる。

それを信じて、走れ。撃て。そしてゴールを。そして勝利を-。

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