川崎1-0仙台 最後まで遠かった1点。後半7分のハモンのミドルのバー直撃さえ決まっていれば判らなかった勝負。それでも、川崎の攻撃力を相手に1失点は、今季の守備力の成長が観られるグローイング・ポイントか。今季、リーグ戦の全日程を終了。天皇杯へ。

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後半7分。攻撃のパス廻しから、最後はハモン・ロペスがボールを持った。右サイドから中央へとポジションを移し、ミドルレンジから、左足で狙いを定めてシュート。だが惜しくも、ボールはバーを豪快に叩いてしまい、得点成らず-。

この一戦の最大の見所としては、このシーンしか思い当たらない。そのくらい、インパクトのあるフィニッシュシーンだった。だが、こういうシーンをもっと増やさないと。そして、せめて枠に飛ばさないと。そういう歯痒い想いを、何度、してきた事だろう。

結局、あの大久保に見事なゴールを許してしまっての1失点敗戦で、今季のリーグ戦の幕を下ろした仙台。ボールを受ける連携の良さ、そして、それを打つシュートの精度の高さ。判っていても、止めようのないプレーだった。3年連続得点王を飾るだけの事はあり、相手の技術の高さを褒めるしかなかった。

だが仙台も、あのパスサッカーの申し子・川崎を相手に、よく守れるようになったほうだと感じる。相変わらず、攻撃でシュートに持ち込める展開は、決して数は多くない。守備に廻る時間帯は、決して短くはなかった。しかし以前なら、守っていても、90分を通してシュートを浴びて終わるシーンが多々あり、気が付けば被シュート15本だの20本だのと、相手に「攻め切らせてしまう」展開が多かったが、この一戦では、その数そのものが激減していた。つまり、川崎の攻撃を寸断できる守備力が上がってきた、という印象を受けた。

もちろん、それだけで勝てる訳ではない。結局無得点で終わった攻撃陣にも課題はある。怪我人の耐えなかったチーム全体の中でも、ウイルソンの長期離脱はやはり、仙台の攻撃力に大きく影を落とした。ハモン・ロペスが1年を通して働いてくれなければ、もしかしたら、J2降格という凄惨な成績で終わっていたかもしれない。

結局、昨年と同じ年間14位という成績でリーグ戦をフィニッシュ。勝ち点に至っては、昨年の38から今年の35と、3ポイントも落としてしまった。降格が決まった3チームの勝ち点が軒並み伸び悩み、それに救われた格好での残留決定であり、決して、胸を張って喜べる残留決定ではない事は、誰の目にも明らかだ。

しかし、振り返ってみれば、今年は、大幅な戦力入れ替えの年でもあった。決して「補強」と言えるような状況ではなく、チーム造りを1からやり直すぐらいの覚悟で臨む必要のあった年だった。

また、怪我人も数多く出た。前述したウイルソンを始め、金園も出場したり離脱したりを繰り返した。守備陣も、最終ラインの選手に数多くの怪我人が発生し、毎節のように顔ぶれが変わった。そんな中でも、DF石川は左サイドバックとセンターバックを両方できるとあって、獅子奮迅を活躍を見せてくれた。だが、終盤になって彼も怪我に見舞われ、終盤は出場出来なかった。

安定しない現有戦力の中で、先発選手の組み合わせや戦術の試行錯誤を繰り返し、何とか”体裁”は整えてきたが、シーズン後半は、昨季以上に成績が落ち込んだ。昨季のシーズン後半の17試合は、4勝6分7敗。それに対して今年の2ndシーズン17試合は、3勝3分11敗。紙一重の勝負もあったのは確かだが、これで「成長した」とは、とても言えない。

しかし、これも前述したように、今年は「チーム造りを1からやり直す」に匹敵するような状況でスタートした訳であり、「今年は、残留さえ出来ればOK」という想いの諸氏も、決して少なくはなかったはずだ。結果として、他力本願100%で残留は決まった。それに救われた格好の仙台ではあるが、そのお陰で、この1年を通して、今の選手層をベースとしての経験の積み重ねは出来た。

あとはこれを、年末の天皇杯、そして来季シーズンへと、どう繋げるかが問われる。

リーグ戦終了から、天皇杯まで、一ヶ月以上空く状況だ。よほどの長期離脱者でなければ、戦線に復帰できる選手がほとんどだろう。戦力と戦術の見直しと再整備をする時間は、充分にある。

ここから先は、たった8チームしか公式戦へのチャレンジを許されていない。その中の1チームとして、恥ずかしくない試合が出来るような準備を。いや、柏レイソルに勝って、胸を張って準決勝へ進めるような準備を。

1昨年のベスト8進出時は、ユアスタでFC東京を相手に涙を飲んだ。

再び迎える、ベスト8の舞台。場所は同じユアスタで、今回は柏を迎え撃つ。ホームアドバンテージを最大限に活かすべく、満員のユアスタで、柏を圧倒できれば。一昨年のFC東京戦では、年末にも関わらず15、018人が詰めかけた。今年は、その上を行く大観衆となるか。

私たちの今季のサッカーシーンは、まだ終わっていない。その有り難さを噛み締めつつ、少し間空くこの時期に、来年を迎える準備と、そして年末決戦への気持ちの切替を。

敢えて、「今季もお疲れ様でした」は、まだ言わない。

今季は、まだ終わっていないから。

それでは皆さん、ユアスタでお会いしましょう!

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