J1 前期 第15節(通年15節) vs 柏戦プレビュー 監督交代後の5連勝の絶好期からは足踏み状態の柏と、5月は3勝1分1敗と調子上向きの仙台が対峙。共にナビスコ杯予選Bグループで敗退直後の一戦とあって、リーグ戦への影響の「飛び火」は避けたい。

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ナビスコ杯の予選敗退は残念なニュースだったが、気持ちを切り換えてリーグ戦に臨むしかない仙台。まだまだ、精進が足りないという事か。5月は5戦で僅かに1敗というのが、せめてもの救いである。

6月に入っての初めてのリーグ戦となる今節。5月の陽気も、あっと言う間に過ぎ去り、そろそろ、初夏の蒸し暑さが選手の足を引っ張る時期へと差し掛かってきた。そう、

「勝てない仙台の夏」

の到来である。だが、毎年の風物詩のように語られるこの「癖」も、いつか払拭しなければならないのもまた事実。こういう事を言われるような成績しか残せないから、毎年、残留争いに巻き込まれるのだ。

一つの大会を敗退で終え、仕切り直しで再開されるリーグ戦は、その敗退したナビスコ杯で、今季既に対戦済みの柏レイソルとの「再戦」となる。場所も、同じ日立柏サッカー場。このときは、アウェイながら我慢強い試合展開とし、後半24分の富田のゴールが決勝点となって勝利している。

だが、柏はこのとき、劇的な監督交代からまだ2週間しか経っておらず、決して安泰とは言えない状況にあった。その後の柏のリーグ戦での成績急上昇を思うと、あのタイミングで対戦しておいて良かった、とすら思える。

そして今、柏は、再び苦しみ始めている。リーグ戦で5連勝を記録し、みるみるうちに順位を伸ばしていき、一時期は、このまま1stシーズンの優勝争いにまで参画するか?と目されたが、5連勝のあとの4戦を、1勝1分2敗としてしまい、すっかり足踏みモードに突入した。

だが、柏の5連勝時のリザルトをよく見ると、その”要因”が見えてくる。実は、この5連勝時は、柏は全て無失点だったのだ。それが、この5連勝の原動力だった。

ところが、5連勝のあとの4試合での失点は8に昇った。広島戦での無失点にて、ここからもう一度「波に乗る」かと思われたが、その後の福岡戦・横浜FM戦で、それぞれ2失点と3失点。明らかに柏は、現在、「失点病」に冒されている。

仙台としては、如何に、その柏の「病のツボ」を見付けて、そこを巧く突けるかに、勝機が懸かってくるだろう。

現在、柏は5位と、成績だけみれば上位ではあるが、直近の数試合の状況を観れば、決して恐れる必要がない事にも気付く。仙台は、5月に入ってやっと取り戻した「負けないサッカー」を、柏に存分にぶつけるしかないが、今はそれで充分だろう。それ以上の事を求めたとしても、無い袖を振れる訳もない。

ところで、今朝(6月10日)の河北紙に、今季入団のルーキー・佐々木匠選手の記事があったのをご覧になった諸氏も多いだろう。

「梁さんの10番を継ぐのは僕だ」と、ルーキーながら気持ちよく豪語し、鳴り物入りでトップに加入したものの、ベンチにも入れず試合から遠ざかり、いきなり「プロの洗礼」を受けている様子が書かれている。

本人は焦る気持ちもあるだろうが、プロの世界で喰っていくなら、まずは1~2年は、フィジカルの強化が必要だ。当たり負けしない体を作らないと、試合に出ても、使い物にならない。大卒ルーキーなら即戦力を求められる場合もあるだろうが、高卒ルーキーに期待するのは「将来性」だ。年代別の日本代表に呼ばれ続けた実績も含めて、ユースからトップへの昇格となったと思う。が、年代別代表に呼ばれていたからと言って、それを以て「はい、トップの試合に出します、ベンチ入りさせます」とは成らない。

もし、今の佐々木選手に「試合経験を積ませたほうが成長が早い」とクラブが判断するなら、迷わず、J2のクラブへ育成レンタルで出される可能性はある。だが、今の佐々木選手のフィジカルでは、おそらく、J2ですら「来て欲しい」というところはないだろう。むしろ、年代別の代表経験が仇になって「フォア・ザ・チーム」が出来ない可能性もある。

発想を換えれば、今の佐々木選手の状況は、「避けて通れない通過儀礼」であり、「味わっておくべき挫折感」であると思われる。

人間、人生設計をトントン拍子に良い方向にだけ運べる事なんて、まず有り得ない。おそらく佐々木選手は、今までに無いくらいの人生の壁にぶち当たっている事だろう。

だが、「その経験」こそが大事なのだ。挫折を味わった人間ほど、そこから立ち直ったときの強さは半端ない。逆に、何の苦労も挫折も経験せずに成長してしまうと、いざ「壁」にぶち当たったときに、それを乗り越えられずに、逃げてしまう事だって有り得る。

まだ高卒ルーキーだ。彼には、数年後の仙台の屋台骨を背負って欲しい。だから、今は敢えて、「必要な経験」を積んで欲しいのだ。

それまで、今のトップの選手とサポーターが、仙台を、しっかりと、J1に留め続ける努力をするから。

「梁の10番を継ぐ」と強く願っているのなら、その道は、イバラの道だ。そこへ辿り着くに値するだけの努力を、まずはして欲しい。

いつか、君が「10番を背負って決勝ゴールを挙げる日」を、サポーターは心待ちにしているぞ。

「Believe in yourself, and your dreams will come true.」

この英文フレーズは、NHKの語学アニメ番組「リトル・チャロ」に出てくるフレーズの一節だ。意味は、「自分を信じれば、あなたの夢は叶うだろう。」である。

このフレーズを、今の佐々木選手に贈りたい-。

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