J1 第05節 vs 川崎戦レポート またも思い知らされた「技術の差」。今の仙台では、11人もの離脱者を出している川崎にも勝てなかった。だが「勝てない原因」は他にありそうな気もする。

サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ ベガルタ仙台へ
にほんブログ村
ホーム神戸戦に続き、またも寒空の下での無得点、そして2失点敗戦。仙台は、何もできないままに、川崎の見事なパスワークの前に2発を喰らって撃沈した。それはまるで、ホーム神戸戦のリプレイ映像を観ているかの如くだった。

守備面でこそ、仙台はゲーム序盤に、前線からの厳しいハイプレスを敢行。奪われても、その直後のファースト・ディフェンスの面で、川崎を相手に運動量で優り、次から次へと、面白いようにボールを掻っ攫った。撃てたシュート数こそ、決して多くは無かった。が、

「気持ちの籠もった試合」

この一戦からは、そう見てとれる展開を予感させた。だが、相変わらず、肝心のシュートシーンまで持ち込めない。チャンスメークは出来ている。しかし、最後の「詰め」が甘く、シュートで終われるシーンは皆無に近かった。

先に1点を獲ってしまえば、俄然調子付く仙台。だが「獲るべき刻」に獲っておかないと、やはりこういう展開になってしまう。迎えた前半26分。今季初出場のFW長谷川に押し込まれて失点を喫してしまう。

そして、後半も悪夢は続く。後半に入っても、なかなか決定機を創ることにすら苦心する仙台は、後半13分に、菅井に代えて蜂須賀を。そして後半22分には、満を持して、FWクリスランがリーグ戦ホームデビューを飾ったが、選手が代わっても、「やっているサッカー」に変化は見られず、ただただ、同じ様な展開のまま、時間だけが経過していく。

そして、後半から川崎が投入してきた、MF森谷に追加点を決められると、そこで勝敗はほぼ決した。2失点目の直後、元・川崎の金久保を投入するも、それで何かが変わる事もなく、そのまま川崎に逃げ切られてゲームセット。

終わってみれば、仙台は、90分を通してのシュート数は僅かに5に留まった。数を撃てば良い、という訳ではないが、仙台の場合は「相手を崩して得点機を創る」事に腐心する傾向があり、そのため、ミドルシュートや素早いカウンターなどで、相手ゴールを脅かすといった、攻撃のバリエーションが少ない。ポゼッションベースで相手を崩して得点したいのは判る。だがそれは、下手をすれば「相手に、ボールを持たされている」事にも成りかねない。事実、仙台は、自らがカウンターで得点機を創る機会よりも、相手にカウンターで得点機を創られる機会のほうが、圧倒的に多いのだ。これは、誰の目にも明らかだろう。

過ぎてしまった敗戦を、必要以上に悔やんでも仕方がないので、もう前(次)を向くしかない。だがここで気になっているのは、試合後の監督のインタビューの中で、練習場の芝の問題について言及した事だ。

練習場の芝が悪いために、やりたいプレーの練習を思う存分に出来ない。だから結果が出ない。また、選手の怪我にも繋がりかねない。言いたい事は理解できるし、共感もする。だが、そもそも仙台の攻撃は、あまりにもバリエーションが乏しい。攻撃に人数を掛けられるはずの布陣を敷いているにも関わらず、自陣でボールを奪ってからの攻めのスピードやらチャンスメークやらが、あまりにも稚拙だ。

スタジアムで試合を観ていて、客席の周囲のご意見は、総じてこうだ。

「何か、誰か選手交代しても、同じ様な攻撃しかしてないよね。試合の流れ、変わらないよね」

現在、怪我無く起用できる選手の問題もあり、現状では仕方ないのかもしれない。しかし、もし仮に、現在の所属選手の全ての怪我が完全に治り、誰でも起用できる状況に至ったとした場合に、果たして、試合の流れを変えられる様な選手起用、そして戦術を採れるのかどうか?

この一戦でも、選手交代の2枚目で、FWクリスランが投入された。期待の眼差しで見てはいたが、思っていたほど「個の強力さ」には欠ける様子。まだ試合数が少ないので何とも言えない面はあるが、多少、強引なシュートを撃つくらいの迫力がないと、何のためにブラジル人選手を獲得したのか判らない。

もう、何年にも渡って言い続けて来ているが、仙台は、相手を綺麗に崩して得点する事しか、頭に無いような戦い方ばかりしている様にしか見えない。

他のチームの攻撃を観てみると、その攻撃パターンは、非常に豊富だ。カウンターあり、ドリブルあり、セットプレーあり、そしてミドルシュートあり。チーム毎に偏重性はあるが、一貫して言えるのは「観ていて楽しいサッカー」をやっている、ということ。

そういうサッカーを、もっと、選手自身が楽しみながらやって欲しいものではあるが。

川崎と対戦する度に、川崎のサッカーが楽しく見えて、羨ましい限りだ。

あんなサッカーを、仙台でも、いつかやって欲しいものだが。いや本当なら、今すぐやって欲しいものであるのだが。

選手の技術云々、それ以前に「仙台のサッカーの魅力って何?」という素朴な疑問に行き当たるときがある。勝てなかったのは、技術の差だけでは無いような気もする。

そもそも仙台の選手たちは、サッカーを楽しんでいるのか?

「何かを背負って戦う」のも大事かもしれないが、そんなプレッシャーを感じながら戦えるのは、一握りのメンタルが強い選手だけの話ではないのか。

選手が、サッカーを楽しくプレーしてなければ、それを観ている観客が、「この試合、楽しい」と、思えるはずは無いのだ。

サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします
にほんブログ村 サッカーブログ ベガルタ仙台へ
にほんブログ村