神戸戦レポート/LC横浜FM戦プレビュー 今季初のビハインドゲームをドローに持ち込んだ執念は見事。ただ、今季の全ての公式戦において、後半の1点のみに留まっており、如何せん2点目が遠い。今後の課題は「1試合2得点を。できれば前半で1点を。」としたい。

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今季の公式戦4試合目にして、初めて相手に先制点を許し、ビハインドの状況の試合展開を強いられた仙台だったが、後半終了間際の石原の得点でようやく追い付き、執念の勝ち点1を獲得できた。

前半27分に、神戸の三原に豪快なミドルを決められてしまう。そこに至るまでは、シュートらしいシュートを撃たせては居なかったのだが、結局、神戸が前半に撃ったシュートは、仙台が失点を喫した、この1本のみ。それがそのまま失点に繋がった事を想えば、まだまだ守備面では、寄せの厳しさを追求せねばならないという事なのだろう。

ただ、試合の内容自体は面白かった。以前の仙台なら、このまま追い付けずに無失点での敗戦を喫するような展開を強いられて居ただろうが、昨季から採用している3-4-3や3-5-2布陣は、4-4-2のそれに比べ、両ウィングバックの攻撃参加(4バックでは両サイドバック)が非常に多く、サイドを起点に攻めるシーンが頻出。この日も、後半に選手交代で入った、菅井とジャーメイン良が、石原の同点弾のお膳立てをした。

後半も終盤に差し掛かるが、未だ得点に至らない後半40分の事。自由席南エリアで、筆者と一緒に観戦していた母サポが、突然、カナキリ声を揚げた。

「引き分けでいいから、1点とれーっ!」

1年間に17試合あるリーグ戦のホームゲームを、全ては来れない母。話し合いの末、昨季まで続けていた年間チケットを、今季は、泣く泣く更新を諦めた。例年、決して多くはない年金の支給額の中から年間チケットの代金を捻出するのは、決して楽な事ではない。筆者は年間チケットを更新したが、母の分は、久しぶりに紙のチケットを購入した。

せめて、来場できた試合では、仙台が負ける姿は観たくないはず。その想いが、前述のカナキリ声に繋がったのだろう。

だがその「直後」、突然に歓喜の瞬間が訪れた。母の叫び声が選手に届いたのかどうかは判らないが、右サイドでのスローインのシーンから、西村と菅井のワン・ツーで、菅井が神戸の最終ラインの裏へ抜け出すと、菅井がセンタリング。ニアで構えていたジャーメインが、これを振り向き様にシュートする。これはボールが相手ディフェンスに当たってしまったが、そのこぼれ球を、今度は石原がシュート。これも神戸GKに当たってしまったが、ボールはそのままネットに吸い込まれていった。

後半41分。仙台1-1神戸。

攻めて、攻めて、攻め続けて、ようやく奪った1点。気が付けば、母は、周辺の知人と喜びを爆発させていた。感覚的には、母のカナキリ声からは30秒、いや、20秒も経って無かっただろうか。

「言ってみるもんだねぇ♪」

普段は、実家で寝たきりの父を「老老介護」している母。この日は、父をデイサービスに預けての観戦だった。決して多いとは言えない、年間の現地観戦の回数。その中で味わえたこのゴールシーンでの「出来事」は、間違いなく、母の、良き思い出の1ページになっただろう。

出来る成れば、チームには、「母がカナキリ声を揚げる前」に、試合の中で得点を重ねていって貰いたいものである。合掌。

さて、併行して開催されているルヴァン・カップの試合が、すぐにまたやって来る。予選第2節は、アウェイで横浜FM戦。会場は、仙台にとって好相性な日産スタジアム、、ではなく、ニッパツ三ツ沢球技場である。いったいいつ以来の三ツ沢での試合なのだろう?と記録を確認したところ、2009年8月5日のJ2第32節、横浜FC戦にまで遡る。なんと、仙台としては、9年ぶりの三ツ沢での試合となる。

J2時代には、横浜FCとの対戦は、例年の様にこの球技場での開催だったので、現地参戦された方も多いだろう。だが、J1復帰以降の2010年からは、横浜FMとのリーグ戦・カップ戦で三ツ沢が使われなかったため、実に、9年ぶりの三ツ沢開催での試合となる。

この一戦に向け、出来れば、リーグ戦で大活躍中のGK関を、先発起用したいところだが、おそらく川浪か、あるいは全体練習に復帰したシュミットのどちらかの起用になるだろう。

知る人はまだ多いとは思うが、GK関は、若手時代に、J2横浜FCへ「武者修行」で3年ほど期限付き移籍した事がある。当然、ホームグラウンドは三ツ沢だ。もし関が、今節の試合に帯同すれば、2010年-2012年の在籍以来の「三ツ沢降臨」となる。試合に出場するかしないかは別としても、本人も、格別の想いがある事だろう。

彼の、3年間の修行の地で、仙台は、関に「凱旋勝利」をもたらす事が出来るだろうか。今節の相手となるのは、横浜FCではなく横浜FMのほうだが、相手に関係なく、ルヴァンカップでの予選突破を目指すなら、どうあっても叩かねばならない相手だ。

そこで、今季の横浜FMの戦績を確認すると、リーグ戦3試合で2得点5失点と絶不調。カップ戦でこそ、予選第1節はFC東京を相手に1-0で勝利しているが、そのFC東京も今季は未勝利が続く不調のどん底にいるため、参考にならない。

どうやら、「今の横浜FM」なら、仙台のカップ戦メンバーでも、充分に通用しそうな気配を感じる。勝負は刻の運ではあるが、ここで1試合2得点以上を獲れれば、その雰囲気を、リーグ戦にも繋げられそうだ。

ただ、リーグ戦前節の神戸戦でも、相手にワン・チャンスをモノにされたように、こちらもワン・チャンスをモノに出来ないと、同じ轍を踏む事になりかねない。先発出場するメンバーはおそらく、カップ戦前節の新潟戦のメンバーをベースに、少々の入替がある程度になるだろう。監督が期待を込めて送り込む面子に、サポーターとしても、勝利を期待して応援したい。

この一戦においてのキーマンは、FWの西村にジャーメインと観る。決して、リーグ戦前節の神戸戦での得点のお膳立てをしたからという訳ではなく、カップ戦特有の「若手の台頭」という観点からだ。西村に至っては、昨年のニューヒーロー賞の受賞者という事もあって、文句の付け所はないうえ、ジャーメインにフォーカスすれば、それこそ、昨年の西村のような活躍をしてくれる「臭い」を、彼から感じるからである。

彼らなら、現在、公式戦で「後半の1得点」に留まっているチームの得点力を、前半も1点を獲れる、強かなチームに昇華させてくれる期待を持たせてくれる。

若手の成長する姿を堪能できるカップ戦こそ、仙台の未来の姿を垣間見れる「未来予想図」だ。リーグ戦と併せて、こちらからも、目が離せない-。

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