札幌戦レポート/G大阪戦プレビュー 後半ATの起死回生ゴールを褒めたいが、数的不利の相手に得点を許すなど反省点も。特筆は西村のゴラッソ。あの得点シーンに、仙台の得点力アップのヒントが。

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得点者:

16′ 福森晃斗(札幌)
47′ 西村拓真(仙台)
78′ チャナティップ(札幌)
90+4′ 大岩一貴(仙台)

決定力-。

その必要性と破壊力を、まざまざと感じられた一戦だった。ホームで迎えた札幌戦は、常に先行を札幌に許す展開も、後半ATの試合終了間際に辛くも同点弾を叩き込み、2-2のドローで勝ち点1を得る結果となった。

先制したのは前半16分、札幌。仙台から見て左サイドから大きく入れられたセンタリングを関がパンチングすると、そのボールを拾った右サイドの札幌の選手が、中央の味方へ繋ぐ。そこへ仙台の2選手が詰め寄りシュートブロックを試みるが、札幌の福森に撃たれたシュートは、その2選手の間と、GK関の伸ばした手がギリギリ届かない、ほんの僅かな隙間のコースを突き、仙台ゴールの左側ポストの内側ギリギリに決まってしまった。

前半16分。仙台0-1札幌。

その後は圧し気味に攻める仙台だったが、前半のうちに得点は入らず。1点ビハインドで後半を迎えるが、渡邊監督はここで、ハーフタイムに2選手を交代で投入する、大胆なテコ入れを敢行。梁に代えて蜂須賀を、ジャーメインに代えて石原を投入した。

すると、後半開始直後の2分。札幌から奪ったボールはカウンター攻撃の中で西村に繋がり、ここから西村は怒濤のドリブルで札幌ゴールを急襲。西村の右手には蜂須賀がフリーで展開していたが、西村はそこへは出さず、自らのドリブルで札幌の守備を切り裂く。そしてフィニッシュでは、相手の守備を4枚も引きつけた状態でシュートまで持ち込み、これが決まって同点に追い付いた。

後半2分。仙台1-1札幌。

これまでの仙台なら、こういうシーンでは自らのシュートよりも、フリーで居る右の味方に繋いでいた。だが、その間に相手の守備が整ってしまい、結局はカウンター攻撃に成らずに遅攻を強いられる展開になる事が多かったが、この西村の得点シーンでは、久しぶりに、カウンター攻撃のダイナミズムさをを味わえた。

まさに「ゴラッソ」。こういう得点シーンが、仙台には少なすぎる。もっとこういうシーンが増えれば、仙台の得点力は回復するのだが。。。

その後は一進一退の展開が続く中、後半28分に札幌のキム・ミンテが2枚目の警告を受け退場に。仙台は1人多い、数的有利となって試合終盤へと突入していく。

だが、その僅か5分後に、眼を疑うシーンが訪れる。数的不利なはずの札幌に、人数を掛けた攻撃を受け、最後は自陣ペナルティエリア内でチャナティップにシュートを決められて失点。

後半33分。仙台1-2札幌。

仙台、数的有利な状況の中で、まさかの2失点目を献上。1失点目もそうだったが、この失点シーンも、相手は狭いシュートコースを見事に射抜き、それが決まってしまったものだった。

ホームで、しかも相手は数的不利。そういう状況にも関わらず、1点を追い掛ける展開を強いられた仙台は、そこから最後の猛攻を仕掛け始める。だが、なかなか同点弾が決まらない。

そして迎えた、後半アディショナルタイム。掲示された時間は4分。その4分も刻々と過ぎる中、コーナーキックのチャンスを得た仙台。残る時間を考えれば、おそらくこれがラスト・チャンス。野津田が左足で、ニアに入れてきたセンタリングを、そのニアサイドで大岩が頭で触って角度を変えた。そのボールは札幌ゴールの逆サイドのネットを揺らし、仙台の起死回生の同点弾が決まった。

後半AT+4分。仙台2-2札幌。

あわや3連敗となりかけた仙台だったが、まさに崖っぷちからの生還。貴重な勝ち点1を、仙台は積み上げて今節の戦いを終えた。

記憶では、今季においてコーナーキックなどのセットプレーから直接得点が決まったのは、これが初めてではないだろうか。

それにしても、今節のお互いの合計4点は、どれも、普段なら決まらないような展開の中で産まれたものばかりだった。札幌が、狭いシュートコースを見事に射抜いて仙台から2点を奪えば、その仙台は、ゴリゴリなドリブルからとコーナーキックからの鋭いセンタリングで豪快に得点を決めるなど、これまでの仙台の決定力の無さを想えば、よくぞ決めたと言えるシーンだった。

その中でも特筆は、やはり、西村のゴリゴリなドリブルから決めた、後半2分の得点だろう。相手はおそらく、これまでの仙台であれば「(仙台からみて)右のフリーの味方にパスを出す」との読みもあったに違いないが、そこを敢えて選択せず、仙台としては「まさか」のシュート選択。そして決まったゴール。

おそらく、仙台のサポーターが待ち望んでいた得点パターンの一つだろう。こういうシーンが増えてくれば、得点力も向上するはずだ。

勝ち点こそ1に留まったが、最後まで諦めない姿勢が産んだ勝ち点1は、仙台を、7位から再び6位にまで浮上させた。勝ち点が近いライバルチームによる混戦の中、もしあの起死回生の同点弾が無ければ3連敗となり、順位も10位にまで転落していたところだった。

この一戦が、今後の得点力回復のヒントになる事を願いつつ、次の一戦がもうやってくる。今度は、世紀の絶不調を強いられているガンバ大阪のホームへと乗り込む一戦だが、復調気味でもあり、油断ならない相手だ。だが、熾烈なリーグ戦を生き抜くには、相手に情けを掛ける余裕はない。復調気味のガンバ大阪を再び泥沼に沈めるぐらいの気概で、札幌戦で見せてくれたような得点シーンを、この一戦でも是非みたいものである。

丁寧にパスを廻して得点機を伺うサッカーも良いが、相手が「まさか」と思えるようなシュートを放つのも、相手の虚を突く良いスパイスになる。

そういう展開から産まれる得点が増えれば、仙台はもっと、上を目指せるはずだ。

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