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【生活関連】イトーヨーカドー仙台泉店、閉店へ

　[ 2010年10月15日 ]

泉区・富谷町界隈を生活圏とする地域住民にとって、少々、衝撃的なニュースが飛び込んできました。

2010年10月15日(金)付の河北紙によると、イトーヨーカドー仙台泉店が、閉店の方向で調整が進んでいるとの事。現在のビル賃貸契約が2012年6月まであるため、明け渡し・現状復旧までを考慮すると、2011年中には営業を終了するのではないでしょうか。

理由としては、周辺にライバル店のショッピングセンターの開業が進んだ事から、客足の伸びが悪くなり、業績に影響が出ていたためとの事。収益悪化が原因では、やむを得ないかもしれません。

イトーヨーカドー仙台泉店と言えば、泉中央地区の地域開発の目玉として、かなり早い時期のオープンとなった事から、泉中央地区のランドマーク的存在として君臨してきた商業施設です。泉中央駅や泉区役所とも隣接する事や、隣接のセルバ店と共に、夜も遅い時間帯まで営業するなど、地下鉄泉中央駅を利用する通勤客にとっては、便利この上ない商業施設だっただけに、名残惜しい気持ちでいっぱいです。

ただ、これも「時代の変遷の一環」なのでしょう。イトーヨーカドー仙台泉店のおかげで「泉中央駅を中心とした人口形成が実現した」と思っていますし、またそれによって、周辺地域へのショッピングセンター誘致への礎となり、更なる人口増加の布石にも繋がりました。

しかしその結果、「わざわざ泉中央まで行かなくても、便利なショッピングセンターが近所に出来た」という住民が増えてきたと見られ、泉中央を通勤などで通過する住民でなければ、わざわざ泉中央まで買い物に出掛ける人は、逆に減ってきたのではないでしょうか。

そういう意味では、「イトーヨーカドー仙台泉店が担ってきた役割」は、一定の成果を出し、新たな道を模索する時期が来た、と考えるべきなのでしょう。

イトーヨーカドー仙台泉店は、泉中央地区の "開拓者" 的商業施設でした。現在の泉中央地区の発展は、この店舗無くして、成し得なかったと思います。

そして、気になる「後釜」ですが、まだまだ白紙の様子。

しかし、立地条件や利便性を考慮すると、相当に有力な企業が名乗りを挙げてくれるのではないでしょうか？

これは、予想に過ぎない話ですが、最近のショッピングセンターは「テーマ型施設化」か、「複合施設化」のどちらかに傾倒する傾向にあります。例えば、アウトレットをテーマとした、泉パークタウン（紫山）の「仙台泉・プレミアムアウトレット＆タピオ」や、ジャスコの利府店や富谷店、そしてＳＥＩＹＵ長町ザ・モール店のように、映画館などの大型興業施設との複合化などの例です。

一つの可能性として、最近、店舗拡大の勢いを増し続けている「イオングループ」が、ジャスコ仙台富谷店・マックスバリュ泉大沢店に続き、とうとう泉中央への進出を果たすのではないか？と考える事もできます。

ところで、マックスバリュ泉大沢店と言えば、「ジャスコ富谷があんなに近いのに、やっていけるのか？」と懸念したものですが、今のところ、利用客の棲み分けには成功している様子。かくいう私は、富谷ジャスコとマックスバリュ泉大沢の利用率は、５０：５０なのですが。

いずれにせよ、「イトーヨーカドー仙台泉店の撤退」が、泉中央地区の発展の歴史の、一つの区切りである事は間違いありません。が、これが衰退の礎となるほど、泉区の人口基盤は脆くはないと思います。むしろ、後釜に入る商業施設がどんなものなのか、今から楽しみな位です。

ベガルタ仙台のホーム・ユアテックスタジアムでの試合のあと、イトーヨーカドー仙台泉店の店内には、「ベガルタ仙台が勝利した」との案内放送が流れるとの事。（私は現地で応援しているため、実際に聞いた事はありませんが）この放送は、単なる試合結果の告知に留まらず、「今から客足が集中するよ」というアナウンスの意味も含まれているとか。

１～２万人規模の試合観客の "一部" といえども、試合終了と同時に、イトーヨーカドーに客足が向かいます。サポーター諸氏の中にも、「試合のあとはイトーヨーカドーでお買い物」というルーチンワークの方は多い事でしょう。

決して、利用客の足が途絶える事のない、好立地なポジションです。地域性を活かした、新しい形態として、生まれ変わってくれる事を、切に願っています。

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