【地域関連】東北新幹線「はやぶさ号」いよいよ営業運転開始。だがその裏で・・・
この3月5日、いよいよ東北新幹線に「はやぶさ」号がお目見えし、営業運転が開始されます。これで、東北新幹線がようやく全線開業となり、首都圏と東北の「時間距離」がまた一段と短くなります。
ただ、実はこの全線開業の裏で、「微妙に手放しで喜べない」事情も隠れていたりします。
それは、はやぶさ号の運行開始により、これまで自由席利用が出来た「やまびこ」号が、一部、全席指定の「はやて」号に変わる便もある、という事です。3月5日のはやぶさの開業時点ではまだ限定的らしいのですが、年2回の時刻改正の時期に、徐々に「はやて・はやぶさ化」していく、という話があるのです。
仕事柄、仙台-東京間のやまびこ号、特に私は、MAXやまびこ号を好んで利用します。もちろん、自由席利用です。予約無しで、気軽に空いている席に座りたいので、いちいち座席指定など受けてはいません。
(MAXやまびこ号を好んで利用する理由は、座席数が多いので比較的座れやすい事に加えて、下段の席を利用すると、家族連れ(特にお子様連れ)客の「お子様のはしゃぎっぷり」を堪能せずに済むからです。お子様連れの家族の場合、子供が「上段の眺めの良い席に座りたがる傾向にある」ため、貴重な移動時間を静かに過ごしたいビジネス利用客などにとっては、MAXやまびこ号の下段は、「丁度良い隠れ家」のようなスポット。それに、上段はシートのリクライニングの個別利用ができませんが、下段は個別にリクライニングできます)
今後、どの程度のペースで、やまびこ号→はやて号(または、はやぶさ号)への切り替えが進むか判りませんが、自由席で気軽に新幹線を利用している人の「楽しみ」を大きく損なうような時刻改正はしないで欲しいものです。
実は、「この逆のパターンの例」があります。それは東海道新幹線の「のぞみ号」。実は、のぞみ号は、運行開始当初は全席指定列車だったのですが、数年の運用ののち、「のぞみ号にも自由席がないと不便だ」という声が後を立たず、結局、この要望を受け入れる形で、「のぞみ号の自由席」が誕生した経緯があります。
今回開業する「はやぶさ」も、当然ながら全席指定の列車。自由席の割り当てはありません。ですが、いつの日か「はやぶさにも自由席を」との声が高まり、これが実現する日が来るかもしれません。
今回の「はやぶさ号の運行開始」においては、最終的な営業運転最高時速が320km/hである事や、先頭車両限定の「グランクラス」が話題に登るなど、いわゆる「速さ・快適性」の面で、航空機利用客を意識した部分の宣伝が多勢となっていますが、東北新幹線を利用する人みんなが新青森まで行く訳では無いし、毎回毎回、グランクラスを利用する訳でもありません。
仙台-東京などの中距離や、県内・隣県などの近距離を、気軽に自由席利用する人だって少なくないのです。例えば、古川-仙台間。福島県なら、福島-郡山間など。県内、及び近県域を「自動車を使わずに利用する人」も少なくないのだ、という事も、JR東日本の関係者には判っておいて頂きたく思います。
今のところ、私は「はやぶさ号」を利用する機会は無さそうです。出張帰り、お小遣いの余裕と便のタイミングが合えば、是非とも利用してみたいと思いますが。
・・・・え?当然「グランクラス」だろうって?? 無理無理。
※余談
実は、全席指定の「はやて・こまち」を自由席料金で正規に利用する方法が。「立席特急券」と言い、自由席と同じ料金で、全席指定のはやて・こまち号のデッキで「立ち利用」ができます。ただ、利用の際には、本来、きちんと緑の窓口で「立席特急券」を発券して貰う必要がありますが、自由席と同じ料金であるが故に、正規の発券を受けず、自由席特急券で、はやて・こまち号のデッキを立ち利用しても、事実上黙認状態となっています。盆暮れ正月の繁忙期など、いちいちチェックしていませんしね。
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