SPIRIT OF SUPPORT は、No.8 の個人ブログサイトです。
20年以上のSE作業から身に付いたPCトラブルサポート経験を礎に、交友関係を中心としたトラブル対応の奮闘記、その他雑感などを投稿していきたいと思います。

自宅の仕事用ノートPC環境を外出先から利用する

 [ 2009年8月 9日 ]

7月13日の投稿(http://achtsendai.xii.jp/spirit_of_support/02/notepc_after.html)にて、仕事用ノートPCの環境を、「VirtualPC2007」を利用し、自宅PCの中に引っ越しした話を書きました。

 

とりあえずこれで、自宅ではノートPCの環境を利用できるようになり、なんとか仕事を続けられる状況に。

・・・と思ったのも束の間。なんと、久しぶりに出張に出掛ける事になりました。

いつもなら、出張先にも持ち歩くノートPC。しかし、その環境は今、自宅PCの仮想OS環境の中。持ち運ぶ事など当然できません。

どうしよう、、、、新しいノートPCを買ってしまおうか。最近は安く買えるしなぁ。

ですが、ここで安易にノートPCを買ってしまうのでは、No.8 らしくありません。ここは一つ、手持ちの資産で何かできないか?と、一考。

・・・ふと、目に入ってきたのが、以前に使っていた、低スペックなノートPC。

CPU :333MHz
RAM :192MB
HDD :6GB
OS :Windows98

 

3年前まで使っていたもので、CPU速度やRAM・HDDの容量的に、もう最新のソフトを使うのは不可能に近いため、お蔵入りしていたものです。
ですが、インターネットを利用するくらいなら、ギリギリ大丈夫。決して故障している訳ではなかったので、これをなんとか利用できないか?と、方法を検討しました。

その結果、このノートPCで「外出先から自宅ルーター経由で、自宅PC内のノートPC環境にリモート接続して利用する」という方法を思い付きました。

以下、その環境の構成図と、環境の概要です。

 環境構成図:

SOS_20090809.PNG 

(1) 自宅PC内のノートPC環境(ゲストOS:WinXP)に、外部からリモート利用するための「リモートデスクトップ接続」を受け入れる設定を実施。これにより、LAN上の他のPCから入り込んで利用できるようになる。

(2) 自宅ルーターには、元々VPNサーバーの機能がある。これを設定し、インターネット経由で外出先から自宅内LANに入り込めるようになる。

(3) 引っ張り出してきた「低スペックなノートPC」に、最低限の構成で Windows2000 を導入。通信カード等でインターネットに接続できるようにした。

(4) ノートPCに、「リモートデスクトップ接続ソフト」をインストールし、自宅PC内のノートPC環境に接続できるように設定を追加。


・接続の手順

(a) まず、通信カードなどによってノートPCからインターネットに接続。

(b) 次に、VPN接続により、自宅ルーターに接続。(この時点で、ノートPCは自宅LAN内を自由に利用できるようになる(セキュリティの関係でファイル共有不可などの制限付きだが))

(c) 最後に、リモートデスクトップ接続により、自宅PC内のノートPC環境(ゲストOS:WinXP)に接続。


ここまで環境を構築し、いざ、接続。

すると、非力なノートPCの画面に、自宅内PCのゲストOSのデスクトップ環境が表示され、普通に利用できるように。無線通信経由なので、流石に操作レスポンス的にMAXを期待はできませんでしたが、それでも外出先からメールやファイルを確認したり、簡単な更新作業などは充分に出来るようになりました。

また、ノートPCを外出先の友人宅などのLAN環境を借りて接続し、有線での自宅接続を行ってみたところ、更に操作レスポンスが改善。Excelの操作などは、もう普通に作業できる程度でした。

明らかに非力なノートPCで、最近のOSやアプリケーションを充分な速度で利用できるようになりました。

この結果には、No.8 も充分に満足。まさか、3年前にお蔵入りしたノートPCが、こんな形で再び役に立つとは、夢にも思いませんでした。

もっとも、この環境では、インターネットに接続しないと何もできませんゆえ、いずれはやはりノートPCは買い換える事になると思います。ただそれでも、この環境を利用できる事により、設定さえすれば自宅のPC資源を外出先のどこからでも利用可能になるため、大事なデータを持ち出すリスクを犯す必要もなく、またノートPCの不意の故障や紛失などによるトラブルの心配も激減。今回のトライは、今後のPCライフにおいて、大変満足の行く結果を産み出しました。

この環境の構築にあたっては、前提となる機器の導入や知識が必要ですが、決して個人レベルで不可能なものではありません。唯一、ちょっとだけ特殊なものと言えば、「自宅ルーターがVPNサーバ機能対応品でなければならない」くらい。ここが、インターネット経由で外部から自宅に接続する「肝」になりますが、これ以外のVPNクライアントや、リモート接続ソフトは、WindowsXPユーザーなら無償で利用できます。

接続する先のOSも、決して仮想OSである必要はなく、自宅の普通のPC環境でもOKです。(WindowsXPでなければNGですが)

前提や注意点等は少なくありませんが、少なくとも「個人レベルでここまで出来るんだ」という事例を知って頂きたいと思います。

興味のある方、ご質問などは随時お待ちしております。この投稿へのレスや、メールでもどうぞ。



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