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G大阪1-1仙台 4戦ぶりに復帰した赤嶺の同点弾により、敵地で貴重な勝ち点1を獲得。梁勇基、高精度クロスで赤嶺の得点をアシスト。復帰選手の活躍が、5月攻勢への希望の光となりそうな予感。3試合未勝利?調子降下気味?そんなものはどのチームにも有る事。大事なのは、苦しい時にも勝ち点1を拾う強かさだ。

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 後半32分。松下と共に、同時交代で入った梁勇基が、左サイドで流れ、そこから挙げたセンタリングは、敵ゴール前で待ち構える赤嶺のヘッドを、ピンポイントで正確に捉えた。放たれたシュートは、G大阪GKの頭上を抜き去り、豪快にネットを揺らす-。

 

 後半33分。G大阪1-1仙台。

 
4試合ぶりに復帰した、我らがエースストライカー、赤嶺真吾。やはりこの選手は、どこかひと味違う。試合に戻ってきて、いきなり結果を出し、チームを連敗の危機から救うのだから、実に頼りになる男である。
 
この日の試合は、いつものアウェイの戦いらしく、決して攻めを急がない前半の内容で始まった。だが、試合開始早々に、お互いにCKを獲得するなど、チャンスと見るや決定機創出を模索するアタッキングの意識は高く、前半の序盤から、目の離せない展開となる。
 
そんな中でも、比較的良質な決定機を創れていたのは仙台のほうだった。赤嶺が戻ってきた事によって、相棒のウイルソンも攻撃展開を遣りやすいように窺えた。やはり、今季の仙台は、ウイルソンと赤嶺の2トップがベースなのだと、改めて感じる事のできた試合だった。
 
ただ、今節の相手となったG大阪側も、必ずしも悪い内容とは言えなかった。前線の2トップを、パウリーニョと佐藤晃大の組合せにしてきたのは驚いたが、試合中のパウリーニョの飛び出しの速さを見れば、この選択は「なるほど」と思わせるものだった。実際、前半の19分に、仙台は最終ラインの"裏"をパウリーニョに獲られてしまい、あわや失点というシーンを招いたものの、ここではパウリーニョの精度不足に助けられている。
 
危ないシーンはあったものの、前半を0-0で折り返し、仙台としては「想定の範囲内」で試合を折り返す。G大阪はやはり、前半から攻撃的な姿勢を打ち出してはきたものの、正直、前半に失点するような雰囲気は感じられなかった。そもそも、赤嶺の居る・居ないに関係なく、元々が堅守ベースの仙台にとって、問題だったのは得点力のほうであり、この試合においても、仙台としては、決して「自分たちのベースである堅守性」を見失った訳ではなかった。よって、この試合でも、失点はせいぜい1点止まり。2失点は絶対に無い、とみていた。
 
という事は、後半で、如何に先に点を奪い、主導権を握るか。そこがこの試合のポイントとなる事は、誰の目にも明らかだった。
 
今後のリーグ戦の展開を考えると、絶対に連敗は出来ない、大事な一戦。現在、17位に低迷する相手とは言え、あのG大阪が、このままで済ませてくれるとは思えなかった。そして、その心配は的中する。
 
後半16分。仙台のディフェンディングサードにボールを入れられてしまい、自陣エリア内での攻防となったとき、G大阪の倉田に、仙台のディフェンス2枚の間から、虚を突くようなシュートを放たれてしまう。おそらく、味方2枚の存在が、GK林のブラインドとなってしまった事だろう。林もなんとか反応はしたものの、絶妙のコースを射抜かれ、ついにG大阪に先制点を献上する。
 
後半17分。G大阪1-0仙台。
 
この後、仙台は、しばらく戦況を伺ったあと、26分に、松下と梁を同時投入するという、思い切った交代策に打って出る。そして、この投入によって、先制点を挙げて攻勢に出て来ていたG大阪の勢いを止め、流れを仙台に引き戻す事に成功した。
 
そしてこの7分後、冒頭のような赤嶺の同点弾のシーンが産まれる事になる。
 
この後、ウイルソンに代えて柳沢を投入した仙台だったが、その後の柳沢の2度の決定機をモノにする事が出来ず、試合はこのまま1-1のドローで終劇となった。
 
やはり、G大阪は厳しい相手だった。17位という順位に居るべきではない相手である事は、実際にやってみて、それを再確認した。ただ、G大阪はやはり、アタッキングサードでの連携の悪さが祟り、その自慢の得点力にブレーキが掛かってしまっている感があった。そもそも、フィニッシュの精度が悪すぎる。あれでは、何本シュートを撃っても入らないだろう。仮に、今節の相手が仙台でなかったとしても、おそらくG大阪は、せいぜい1点止まりだったように思われる。
 
ただ、仙台としても、今は少し調子が下降気味。そんな中でのG大阪との対戦となった訳だが、お互いに不調気味同士の対戦とあって、共に、精度の点では難があった。そんな中で決まった得点は、G大阪の倉田に虚を突かれた失点シーンと、梁→赤嶺のラインで、ほぼ完璧な得点シーンの2つのみ。1-1のドロー終劇とするには相応しい、お互いの調子の状態、そして、得点と失点のシーンだった。
 
この一戦に向けては、絶対に、G大阪側の「勝ちたい気持ち」に飲まれてはいけないと思った。その気持ちの強いほうが勝利する試合だと思った。
 
だが、試合後の監督コメントで、手倉森監督から発せられたものは、なかなか勝てない中においても、現状を的確に捉え、そして、先を見据えているものだった。
 
「17試合で勝ち点35。そこを目標にしよう。アウェイという事もあるから、今日は勝ち点1でもいいよ。」
 
つまり、今日のこの試合のドローという結果は、仙台にとっては「最低限の狙い通り」という事になる。逆にG大阪としては、相手が首位の仙台だったとはいえ、奪った先制点を活かす事ができず、またも勝利を手放す格好になってしまった。
 
仙台としては、限りなく勝利に近い勝ち点1。
G大阪としては、限りなく敗退に近い勝ち点1。
 
ドローで終わった試合には、色々な見方があると思う。が、この一戦については、シーズンを長い目でみた場合に、「ドローで終えるべき試合」の中の一つだったように思う。
 
不調な中でも、勝ち点1を拾う。そして、相手に勝ち点3を与えない。
 
この事は、ドローの多かった昨年の戦いの中で、最後の最後に4位を掴み取った事で学習している事だった。
 
ある人は、きっと、こう言うだろう。
 
「首位が17位に引き分けてちゃダメだろ」
 
プロサッカーのリーグ戦においては、一戦一戦が大事な戦いであり、勝ち点や順位は、その積み重ねに過ぎない。年間を通して、好調・不調の波は、どのチームにも常にあるものだ。そんな中で、仙台は、赤嶺の離脱によって少々得点力が落ちたところでの、このG大阪戦となった訳だが、実際、お互いの本来のチーム力の差を考えれば、決して、順位差がそのまま実力差や結果に繋がるような試合展開にはならないはずだ。
 
だからこそ、「首位だの17位だの」という、順位を気にするべきではないの意の解釈をプレビューで書かせて頂いた次第だった。
 
そして、やはり試合は、必ずしも「首位vs17位」という様相にはならなかった。
 
一瞬の隙を見せれば、17位が首位から先制点を奪う。実際に、今節は、そういうシーンを目の当たりにしてしまった。だが、首位のエースストライカーが、その意地を見せ、失点から比較的早い時間帯で同点としてみせ、その後の試合を、完全にイーブンな展開に持ち込んだ。
 
試合は、やってみないと判らない。
 
その事を、改めて思い知った一戦だった。
こういう苦しい試合で拾った勝ち点1は、絶対に、あとで活きてくる。
 
「3試合未勝利」とか、「得点力が落ちてきている」とか。
 
そういう局所的なものの見方は、メディア各紙にでも任せておけば良いだけの、単なる記事材料でしかない。
 
本当に、このチームのJ1初タイトルを願うのならば、「直近の3試合を一つも勝てなかった」事を嘆くのではなく、「得点力が落ちている」事を、敢えて挙げへつらうのでもなく。
 
苦しいこの一戦において、タイトルホルダーのチームからの貴重な勝ち点1を、敵地で奪ってきた事を評価するべきだ。
 
実際、リーグ戦においては、仙台だけでなく、どこのチームも苦しい。
今節の対戦カードを見ると、綺麗に「上位9チーム vs 下位9チーム」の対戦の構図となっていた。そして、上位9チームで今節に勝利したのは、磐田とFC東京だけという、実に下克上な節だった訳だ。
 
どこのチームも苦しいのだ。そして、それは仙台とて同じ。
要は、シーズンを通して、如何に、安定的に勝ち点を重ねられるかだ。実際、ここ3試合には2試合のアウェイを含んでおり、共にそれぞれ、しっかりと勝ち点1を獲得している。清水にホームで不覚を獲った以外は、仙台としては、やるべき事をやれているのである。
 
今の時点で、目先で結果が出ていない事を嘆く必要性は、全く無いものと感じている。
J1で初タイトルを獲るためには、今のこの「調子が下降気味」の状況を、「一歩引いたところからあれこれ指を指して指摘する」のではなく、「どうすればここから脱却できるか」を、一緒に考えるべきだ。
 
私たちは、ベガルタ仙台というチームのサポーターなのだろう?
苦しい時期を、チームと一緒に乗り越えるのが、私たちの「仕事」であり「義務」であり「責任」だ。
 
先日、FIFA のトップページで、仙台の今季の躍進ぶりが紹介された。世界は、間違いなく仙台に注目しているのだ。そんなチームをサポートしているのが、私たちなのだ。
 
自信を持とうじゃないか。決して、昨年や一昨年のように、ここからズルズルと墜ちていくような展開にはならない事に、信じるに足るだけの要素、そして可能性を、今年の仙台は、充分に秘めている。
 



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