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東北ダービー・ラストマッチ。3クール制という特殊性のある年度の闘いにおいて、盛夏の最中に、山形とダービーマッチ・最終ラウンドを迎える事となったが、これをホームで迎えられる事を、大変嬉しく思う。
今季の昇格争いの流れは、近年の大混戦の中でも、特に激戦中の激戦である。その中において、東北の2チームが、非常に良い位置に付けている事は、東北のサッカー関係者にとって、この上ない状況である事だろう。
しかし、J2リーグのチームで、昇格を目指して闘っている上、ライバルチームは蹴落としてナンボの世界である。そういう意味では、絶対に勝たなければならない試合であるが、ダービーマッチという舞台の持つ、異様な緊迫感の中での試合は、冷静さを保つ努力をする以前に、勝手にアドレナリンが出てしまう選手もいるはずだ。また、それは、お互いのサポーターについても言える事だろう。
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今季のこれまでのお互いの状況を鑑みれば、この試合、言うなれば「静の山形、動の仙台」である。
山形は、今季、大きな補強もなければ戦術を大きく変える事もなかった。豊田などのケガ人は出たものの、我慢に我慢を重ね、2位という好位置をキープする事に成功している。
これに対し、仙台は、負け数が少ないながらも少ない勝ち数が影響し、なかなか昇格圏に浮上し切れない事から、経営的に厳しいながらも、補強に踏み切った。また、夏場仕様の戦術「堅守速攻型」にシフトし、負けないサッカーを展開しているが、ここへ来てようやく補強選手の融合まで作業が進み、さぁこれからというタイミングである。
山形はおそらく、自信を持って、前節までと変わらない戦術・メンバーで臨んでくるだろう。それに対し仙台は、広島戦で見せた「3ボランチ」は対広島戦用と考え、今節はいつもの4-4-2に戻すと思われる。それでも、関口が出場停止が復帰し、変わって岡山が累積で再び出場できないなど、入れ替わりの激しさは目を回すほどだ。
この闘いに向け、チームは、異例の2日連続の非公開練習を行った。戦術などの情報を山形に与えないためであり、毎年、このタイミング(お盆期間中)の練習見学を楽しみにしていたサポーターは多かったとは思うが、それで山形に勝つ可能性を如何ほどでも上げられるのなら、致し方ないところである。
非公開となった事で、更に気になる予想布陣だが、関口は、ほぼ間違いなくスタメン入りするだろう。これを以て、4-4-2のいつもの布陣に戻してくる事が予想されるが、問題は、その闘い方である。また、わざわざ非公開練習を2日間も実施した事で、もう一つの「別な可能性」についても否定できなくなった。
明日(8/16)の予想天気は、曇り。気温も最高27℃。一時は雨の予想も出ていた事から、先日の広島戦同様、以外に涼しい気候でのキックオフとなる可能性が、少なからず予想される。
そうなると、涼しい地域をホームとし、かつ戦術面でもパスを繋ぐサッカーを主体とする両チームの対戦は、自ずと「仕掛け合うダイナミックなサッカー」になる可能性が高い。
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これを前提として、筆者の勝手な予想を書いてみた。テーマは、「あくまでも攻撃的に」である。
4-4-2前提の予想布陣:
GK:林
DF:菅井、一柳、千葉、田村
DMF:永井、斉藤
OMF:関口、梁
FW:ナジソン、平瀬
サブメンバーは、
GK:萩原
DF:富田
MF:飛弾、由紀彦
FW:中島
である。
えっ?!SBやCBは入れないのかと?本当は田ノ上あたりを1枚入れたいところだが、SBは左右できる田村が居る事、右SBなら一柳もできる事、また富田は一応、以前に左SBの経験もある事から、なんとか凌げると考えている。
悩みどころは、センターバックだ。本当に千葉で良いのか?と思うところもある。本心では、木谷にここで復帰して貰いたい気持ちでいっぱいである。一応、斉藤もセンターバックはできるらしいので、それに期待し、サブには敢えてセンターバックを入れていない。
攻撃面では、中島をサブに廻し、平瀬をスタメンに置いた。広島戦において、ナジソンと中島の組み合わせでも高い可能性を感じたが、この試合においては、中島よりも平瀬の経験の方を買いたい。この試合、如何に「良いポジショニングをするか」が、勝敗の分け目になると考えている。それを前提とした時、平瀬の「常に良い位置にいて、あわよくばごっつぁんゴールを」の姿勢は、必要不可欠な要素だ。また、ナジソンが見せた実力の片鱗である「廻りを活かすサッカー」は、平瀬と組ませる事で、その威力を更に発揮する可能性があるのではないか?と考えている。
サブメンバーには、あくまでも「攻撃的に行く」姿勢を見せるため、スピード系を中心に人選を行った。特に中島と飛弾が途中投入となれば、足の止まった終盤に、この上なく効くと予想している。
ここで、もう一つの「可能性」について考えてみよう。
2日間も連続で非公開練習を行ったからには、単なる「緊迫感を高めるため」だけを目的としている訳ではないだろう。山形戦に向け、見られたくない戦術練習をしている、と考えるのも、あながち間違いではないはずだ。
そこで、4-4-2以外であるという前提で、布陣を予想してみた。フォーメーションは「4-2-3-1」である。
4-2-3-1前提の予想布陣:
GK:林
DF:菅井、一柳、千葉、田村
DMF:富田、斉藤
OMF:関口、梁、中島
FW:ナジソン
サブメンバーは、
GK:萩原
DF:木谷
MF:永井、由紀彦
FW:平瀬
である。
富田をスタメンに戻し、木谷をセンターバックのバックアップに入れた。こうする事で、守りを固めたい時に、富田を下げて千葉をボランチに上げ、木谷をセンターバックに投入という手段が執れる。
また、攻撃面では、ナジソンの1トップにトライ。中島を1列下げ、2列目からの飛び出しに期待をかける。この布陣は、広島戦でのナジソンの「廻りを活かすサッカー」の応用例の一つで、セレッソ大阪の小松のように、ゴールへの期待も残しつつ、2列目との連携性をより高めるために考えてみた。
守備面では、通常の4-4-2に比べ、サイドをSBとSHの2枚でケアできるメリットを損なわないようにしつつ、梁がトップ下で自由にプレーできるようになる事で、守備から攻撃への切り替えの速度が一層増す事に期待している。
更に、サブメンバーにはベテランを多く配置しておく事で、慣れない布陣でチームが落ち着きを無くした時の「鎮静剤」としての役割を持たせる。それでも、永井・由紀彦・平瀬と言った面子がいれば、終盤の攻撃面での圧力において、決して力負けする事は無いだろう。
布陣予想をまとめると、
4-4-2布陣とそのメンバー構成については、慣れた布陣+新戦力の融合による、仙台の基本戦術の完成形を目指すものである。
4-2-3-1布陣とそのメンバー構成については、新しい布陣への挑戦+山形の意表を突く+ベテランによるバックアップという、超攻撃的戦術の開拓を目指すものである。
尚、広島戦で見せた「4-3-1-2」布陣は、今節の採用はないだろう。2列目に関口が戻ってくる事に加え、センターバックの岡山が累積で出場停止になるため、千葉をボランチ起用できない(※木谷が計算できる状態なら、採用アリかもしれないが)事による。
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この試合より、第三クールへ突入となる。クール入りの大事な初戦であるが、今季の仙台は、開幕戦のアウェイ湘南戦・第二クール初戦のアウェイ福岡戦を、尽く落としてきた。第三クール初戦のこの試合こそ、絶対に落とせない。また、昇格争いをする上で、2位との勝ち点差を一気に詰める最大のチャンスでもある事は、筆者が長々と語らなくても、これを読まれている皆さんにおいては充分にご理解されている状況である事は、百も承知である。
前述したが、「静の山形、動の仙台」という空気漂うこのカード。「昇格圏を争うライバルチーム同士の対戦」という色合いだったり、「順位や昇格争いに関係なく、お互いガツガツ攻撃的に行くダービーマッチの様相」という色合いだったり、この試合を形容する表現には事を欠かない。お互いの良いところをぶつけ合って、好試合になる事を願って止まないが、それでも仙台には勝って欲しい。
山形にもし、負ける要素があるとすれば、それは「連勝している事で、色々な面で変化する事を望んでいない事」である。
確かに、補強の必要もないほど、面子は揃っている。五輪で初得点を挙げた豊田も、もしかしたらサブメンバーくらいには顔を出すかもしれない。また、連勝している事で、スタメン構成も大きく手を入れる必要がなく、非常に安定したチーム状態で、今後も期待の持てる内容である事には違いない。
だが、そこが山形の「落とし穴」だ。
山形も、判っているはずだ。第一クール・第二クールのそれぞれの対戦以降、お互いの調子が大きく変動した事を。その調子の向きが、良きにしろ悪きにしろ、それは「変化」以外の何物でもない。
そして、今の山形は「好調であるこのままの調子で・・・」と、変化する事を望んでいないのに対し、仙台は「引き分けの続くこの状況を打破したい」と、むしろ変化を望んでいる。
そして仙台は、既に、ナジソンと斉藤という2枚の劇薬を投入し、変わり始めようとしている。そして、その一定の効能が広島戦で見られた事に、大いなる驚異を感じているはずだ。(当然、あの試合は、山形もスカウティングしているはずである)
だが山形は、それに対して、為す術を知らない。せいぜい、レオナルドがナジソンを止める事をメディアで公言しているくらいだが、ナジソンの球離れの良さを体感した時、ナジソンが実は「潤滑油のそれ」であり、決して特定のマーキングの相手として見てはいけない事に、遅まきながら気が付くだろう。
この試合、良くも悪くも、お互いのその後の戦い方に「変化」をもたらす事は間違いない。そしてその「影響」を受けるのは、間違いなく山形の方である。
山形は恐らく、今が「ピーク」だろう。今の状態を、できるだけ長く維持したくて仕方ないはずだ。だが、サッカーというスポーツは、同じ状況を長く維持するのが難しい。それを維持するためには、豊富な戦術の浸透・選手層の厚さ・時には大ナタも必要だ。
残りの14試合を、それなくして長く維持する事など、到底不可能だ。これ以上の変化を求めない山形の今の姿勢は、常に変化する廻りのライバルによって、後退を余儀なくされるだろう。そう、今が頂上であるのなら、あとは下山するしかないのだから。
それに対して仙台は、険しい山道を地道に登り続け、なんとか昇格圏が見えるところをキープし続けている。そしてここへ来て、頼もしい「2人の登山仲間」が加入した。彼らがもたらす効果は、間違いなく、頂上を目指すチームにとってプラスとなるだろう。
変化を恐れ、下山する事を嫌がるチームと、変化を求め、登山を続けるチーム。
最大のライバルであるはずの仙台戦を前に、変化する事を恐れ、現状維持で勝利を目指すなど、愚の骨頂である。せめて、豊田をスタメン起用すべきだ。もし、その程度の変化すら怖がるようであれば、対峙する前から、結果は見えている。
山形に「下山のきっかけ」を与えるためにも、満員のサポーターの力を借り、全力でこれを引き摺り下ろす。それが、今節の仙台のミッションであり、必ずや達成されるであろう。
最大のライバルが相手であれば、自身が変化する事を恐れず、全身全霊を以てこれを叩き伏せる。それが、ライバルに対する礼儀であり、義務だ。
諸君。明日は「コンディション・レッド」が発令予定である。万全の心構えと準備で、青き者たちを迎撃すべし。
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