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第43節vs横浜FC戦プレビュー 三ツ沢ジャックでアウェイながら「ホーム化」の予感

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今季、残り3試合。

秋風が吹き荒み、県内各地にて初冠雪を記録した、このような時期においても、未だ昇格争いの渦中に留まっていられる幸せ。既に7位・甲府以下に数字上の昇格の可能性はなく、また5位・鳥栖、6位・C大阪も、自動昇格の2位には届かず、3位への滑り込みを狙うべく、全勝で仙台が落ちてくるのを待つ状況。

このような中、僅かに自動昇格の可能性が残る4位・湘南の追撃をかわしつつ、全勝で2位の可能性を伺いながら、3位以上の確定を早く決めたい仙台は、今節、横浜FCとアウェイでの対戦となる。

広島戦との大一番を終え、天皇杯5回戦を挟んで2週間ぶりのリーグ戦。試合勘を考慮し、NECトーキンとの練習試合を予定していたものの、高木フィジカルコーチの緊急入院で急遽これを取りやめた。

他のチームが練習試合でしっかり結果を出している状況もあり、練習試合が出来なかった事を憂慮する声も無い訳ではない。しかし、それで昇格戦線が直接的に不利になった訳でもなんでもなく、むしろ、高木氏の入院によって、チームに更なる一致団結の空気が生まれている事のほうが、プラス材料になっていると思われる。

そんなチームの、今週これまでの状況は-。

ケガ人が続々と復帰してきている。肉離れからの復帰が遅れていたナジソンがようやく全体練習に戻り、全てのメニューをこなすまでになった。おそらく、横浜FC戦には帯同するのではないかと思われる。

そして、田村がとうとう全体練習に合流。紅白戦こそ回避したようではあるが、10月頭に全治三ヶ月の診断を受けた状況から、僅か一ヶ月半での復帰には驚きを隠せない。戦術にも依るだろうが、もしかしたら横浜FC戦に帯同もあるかもしれない。

「間に合った。」恐らく選手本人は、そんな心境だろう。残り3試合で、他力ながら2位浮上の可能性を残し、また同時に4位以下転落の可能性も残している状況では、首脳陣としては使える選手全てを投入して、最善の結果を出したい。また、ケガをしていた選手から見ても、この状況は、戦線復帰への大きなモチベーションだったに違いない。

残り3試合。状況によっては5試合を戦わなければならないこの時期に、この2選手が復帰した事は、吉報以外の何物でもない。素直にこれを喜び、途中投入でも良いから元気な姿を、是非ともピッチ上で拝顔したいものだ。

そして、ここまで聞き及ぶ、気になるスターティングメンバーの顔触れ。

ここしばらく「強敵との連戦」が続いた事で、採用してきた3ボランチシステムは、一旦横に置き、久しぶりにダブルボランチの4-4-2システムに戻りそう。これを前提とし、予想される布陣は、中島-中原の2トップ、梁-関口のSH、ボランチには千葉-斉藤、最終ラインは左から磯崎-岡山-木谷-菅井。そしてGKには不動の林。また、前節・広島戦で出場停止だった、千葉と富田のボランチ2枚が帰ってくるのは、とても心強い限りだ。

更に愉しみなのは、サブメンバー陣。

GKは萩原でおそらく確定で、FWの控えとしてナジソンは入るものと思われるが、それ以外はとても読み切れない。試合途中で3ボランチのオプションを使うなら、富田は必ず入るだろうし、あくまでも4-4-2で戦うのなら、由紀彦・平瀬のいずれかは帯同するだろう。

個人的には、相手が横浜FCという事もあり、西山を連れてきたい。もしくは飛弾か。

ポイントとなるのは、山形との得失点差を考慮し、あくまでも得点を重ねたい姿勢を見せる首脳陣の判断。河北などの記事によれば、1試合2得点以上を狙っているとの事。もちろん無失点狙いは大前提で、3連勝をベースとしてこれが実現すれば、あとは山形が「1勝1分1敗」以下の成績で取りこぼしてくれる事によって、得失点差勝負に持ち込む事が可能となる。

ただ、大量得点で3連勝を狙う背景には、万が一入れ替え戦に廻った場合の状況を考慮しての意味も含まれる。最終戦後の入れ替え戦には、ほとんど間を置かずに臨まなければならないため、チームを仕切り直している時間はない。万が一のJ1チームとの対戦の可能性がある限りは、そこも充分に視野に入れ、自らのスタイルの完成度を、できるだけ高めておく必要がある。

そうなると、要所は「守備」ではなく、当然ながら「攻撃」という事になる。しかも1試合マルチ得点を狙うのであれば、一片通りの攻撃オプションではとても足りない。複数の攻撃オプションを確認し、相手に守備のポイントを見つけられる前に、得点を奪ってしまう必要がある。

そういう意味では、案外、3ボランチシステムは選択肢の可能性として残すかもしれない。C大阪戦の後半で機能したこの布陣は、充分に攻撃的であり、またJ1でも3ボランチを採用しているチームは少ないため、相手にとって不慣れなシステムをぶつけて混乱を誘う意味でも、重要なオプションであると言える。

ここで、今節の対戦相手である横浜FCに目を向けてみよう。

なかなか勝ち切れない展開の中、前節の岐阜戦では、8試合ぶりの勝利をもぎ取った。それまでの3試合も引き分けで凌ぎ敗戦がなく、都並監督特有の「終盤の粘り」が手着しつつある印象も受ける。

内容も良くなってきているようで、三浦カズは衰えを知らず、とうとう41節の愛媛戦ではJ2最年長ゴール記録を塗り替えた。同じ三浦のアツの方も、持ち前のFKの精度に陰りは無い模様。だが怖いのは、これらのネームバリューではなく、むしろ御給や池元、難波と言った日本人FW陣。不調の続くアンデルソンを完全にスタメンから追い出し、ここ2試合は御給匠がFWの軸になっている。御給は、2005年末にレンタル先の草津、レンタル元のC大阪の両方から戦力外通告を受け、2年間のJFL生活で合計51得点と大爆発した実績を引っ提げて、横浜FCからのオファーを勝ち取った苦労人。カテゴリーの違いこそあれ、これだけの得点を挙げる事はなかなかできない事である。

今年こそ出場試合も少なく(13試合)、まだ3得点ではあるが、途中出場を重ねて首脳陣の信頼を得、10月25日・第41節の愛媛戦では今季初となるフル出場を果たし、貴重な先制点を挙げている。今季、もし横浜FCが彼を軸にチームを編成していたら、御給はもっと得点を重ね、今の順位に沈む事はなかったかもしれない。

もっとも、助っ人のアンデルソンを水戸から強奪しておきながら、彼を使わない事はできなかっただろう。外国人がチームにフィットするかどうかは、その選手の特徴がそのチームの戦術に合うかどうかで決まるものである。アンデルソンは、一時期チームメイトからの信頼も失うくらい孤立していた事もあったと聞き及んでおり、彼を早めに外す事が横浜FCの復調のきっかけになると思っていただけに、ここへ来て、過去3試合をアンデルソンのスタメン外しで1勝2分と結果を出し始めている事を受け、非常に怖いチームになりつつあると筆者は見ている。

1年という時間を要してしまったが、横浜FCはようやく「J2での戦い方」を身につけた・或いは思い出した印象がある。来季のJ2での戦いにおいて、下手にまた新たな外国人FWを獲得せず、日本人できちんとベースを構築する事ができれば、大崩れしない、堅牢なチームに成長する事だろう。

だが、仙台としては、そんな「遅かりし成長過程のチーム」を相手にして、何としてでも勝利をもぎ取らなければならない。

慣れ親しんだ4-4-2をベースに、久しぶりに前線で躍動する2トップが見たい。今節、スタメン濃厚な中島-中原の2トップは、今季の開幕戦、そして第6戦のアウェイ横浜FC戦のコンビでもあり、また善戦した天皇杯4回戦・FC東京戦でも、中島は惜しい決定機を連発した。復調してきたナジソン、そして平瀬を尻目に、天皇杯5回戦を含めた公式戦3戦を先発した若きエースが、横浜FCにも喰って掛かる姿を想像せずにはいられない。

もちろん、中島以外の各ポジションの選手にも、期するものはある。出場停止開けの千葉は無失点に貢献するべく、持ち味の守備力で決定機を許さないだろうし、田村に再び右SBのポジションを奪われたくない磯崎にも、奮起を期待したい。

最後になるが、既にこの試合のアウェイC席2,000枚は完売で、当日券もないとの事。あぶれたサポーターがバックスタンド側のA席に流れる事は必至で、一説には、訪れる仙台サポーターは4,000人とも5,000人とも言われている。まさに「三ツ沢ジャック」状態だ。

これだけの後押しがあれば、雰囲気は完全に「ホーム」のそれだろう。翌節がアウェイ鳥栖戦である事も手伝っただろうか、遠征費用の心配があまり無い関東圏での試合という事もあり、鳥栖戦の参戦を諦めたサポーターが、その分を横浜FC戦に照準したと見ても不思議ではない。

舞台は、整った。あとは、結果を待つのみである。

そしてその「舞台」を、ユアスタでのパブリック・ビューイングという形で中継する事が決定。現地には行けないが時間はあるという人は、防寒をしっかりとして、ユアスタへ行こう。その魂は、現地参戦組がしっかりと受け止める。

尚、この試合は、筆者も現地参戦させて頂く事にした。

約束する。選手と共に、必ず、勝ち点3を持ち帰る事を-。




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