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第44節vs鳥栖戦プレビュー リーグ戦アウェイ、最終戦。残された可能性と、そこに秘める想い

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リーグ戦アウェイ、最終戦。

ここまでに積み上げた数字。勝ち点67。今季の試合数を考えると、例年なら、昇格争いなどできる数字ではない。勝ち点を80台にまで乗せないと、おそらく無理だろうと思っていた。

ところが蓋を開けてみれば、広島を除く昇格争いは混沌を極み、どこも抜け出しきれなかった。そして気が付いたら、東北勢2チームが、一番可能性の高いところに居た-。

自動昇格枠・2位に付ける、山形。
そして、入れ替え戦進出枠・3位に付ける、仙台。

この2チームが、来季、J1で対戦できるような状況になる事が、東北という地域に住まう者の願いだろう。かく言う筆者も、できればそう願いたいと思っている一人だ。

しかし、自動昇格枠でのJ1参入の可能性が残っている以上、そこへ向けて、できる限りの努力はしたい。もし、その争いの相手が、あの山形であったとしても。いや、相手があの山形であるからこそ、最後まで諦めずに追いかけるべきである。直接対決というシチュエーションでこそ無いものの、この状況は、まさに「ダービー」である。

だからこそ、負けられない。

迎える今節。相手はサガン鳥栖。今季リーグ戦、最後のアウェイ。この試合に勝てば、J2降格後、かつて到達したことの無い、3位・入れ替え戦への挑戦権を得る。そして、山形の結果によっては、勝ち点差を2~3まで詰める事ができ、自動昇格枠の行方は最終戦にまで縺れ込む事になる。

だが、最終的な順位が2位だろうが3位だろうが、それは他会場の結果次第で決まる事だ。今、大事な事は、3位以上を確定させるために、目の前のこの1試合に集中し、そして勝つ事である。

気になるメンバーと、予想される布陣。既にメディアでも報道されている通りだが、なんと3ボランチの4-3-2-1が濃厚。

そしてメンバー構成には、一部「てこ入れ」があるようだ。前節、少々ミスやパフォーマンス低下が見られたCB岡山を外し、そこには千葉を起用。そして3ボランチには、永井-斉藤-富田の3名が名を連ねた。実に、ボランチの選手4名をスタメン起用する事になる。岡山はおそらくベンチスタートだろう。

きちんと、各選手のコンディションを見極めた上での起用と思われる。岡山と言えど、不調なら外される。それでこそ「競争」である。この状況下においてなお、岡山を外す決断が出来る首脳陣に、大きな期待を寄せずにはいられない。

そして、とうとうこの男が帰ってきた。DF田村。3ヶ月の診断をはねのけ、僅か2ヶ月で戦列に復帰。磯崎に代わり、左SBの位置に入るだろう。この男がピッチ上に居ると、何かをやってくれる雰囲気が漂う。もし、この試合の勝敗の行方がサイドの攻防に左右されるのだとしたら、間違いなく、左サイドは安泰である。唯一の心配は試合勘だが、こればかりはどうしようもない。本人のセンスに期待するしかないが、敢えてそこは全幅の信頼を以て臨みたいと思う。

気になる1トップは、平瀬と予想。横浜FC戦での貴重な追撃弾は、関口の秀逸なクロスと共に、現地サポーターを驚喜の渦に巻き込んだ。あのポジショニングの良さは、ベテランならではのものである。あのゴールで自己最多タイの11ゴールをマークしたが、残り2試合で、これを越える可能性は非常に高い。チームを強く牽引するベテランの存在は、今節の相手である鳥栖には無いものである。

昇格を果たすためには、若い力と、ベテランの経験が絶対条件である。キャプテンの梁を筆頭に、関口・菅井・田村・林といった若い世代が血肉となり、平瀬・岡山・木谷・斉藤・永井といったベテランが、老練な油となって血肉に艶を付ける。どちらが欠けても、シーズンを通して安定したチームを作る事は不可能だ。その両方をバランスよく構成する今季の仙台こそ、昇格に相応しいチームと成り得ているはずだ。

それを信じて、今節の勝利を願っている。

今回のプレビューでは、敢えて、鳥栖側のチーム状況を詳細に書く事は止めておこう。向こうはホーム最終戦で、FW廣瀬が出場停止という状況ではあるが、天皇杯でベスト8に進出した強豪である。楽な勝ち方は決してできないだろう。

そんな強豪を相手に、3ボランチシステムで臨む仙台。色々な要素が絡んでのシステム選択の結果と思われるが、その要素に中に、間違いなく存在するもの。それは、入れ替え戦への進出を見据え、今からこのシステムに磨きをかけておく事に他ならない。

中盤に逸材の多い仙台としては、むしろ、3ボランチの方を「デファクト・スタンダード=事実上の標準」にしても良いと思うくらいだ。

また、仙台における3ボランチには、もう一つの意味がある。それは、「相手に関係なく、自分たちの良さを引き出すためのシステム」であるという事。今季の第二クールの広島戦での対戦において、関口の出場停止を受けて導き出した「苦肉の策」のシステムではあったものの、やってみれば意外に、これがハマった。

後ろの7名で、相手の攻撃をしっかりとブロックし、そしてボールを奪った直後はボランチが積極的に攻撃参加して、素早いパスワークで相手ゴールを一気に急襲する。中盤の選手層が厚くなければ、できない戦術である。

このシステムは、「前への圧力」が強いチームであればあるほど、威力を発揮する。広島やC大阪の「1トップ2シャドー」には効果てきめんで、先制点を見事に演出した事に加え、大量に選手を入れ替えた天皇杯FC東京戦でさえも、FC東京をあと一歩というところまで追い詰めた。

そして、鳥栖というチームは、前線からの執拗なチェイスで、相手に落ち着いたポゼッションを許さない事を持ち味とした、若い力を武器としたチームである。つまり「前への圧力」を最大の武器として、ここまで善戦してきたチームであるため、この相手に対し、3ボランチの採用は、適切と見てとれよう。

「付け焼き刃」で始めたにしては、あまりにもコスト・パフォーマンスが良すぎた。もっと連携を煮詰めていけば、間違いなく、仙台の主砲、いや、波動砲にも成り得るシステムである。鳥栖に対してはベストセレクトと言えると思うが、多少の違いはあるにせよ、どのような相手に対しても、応用の効くシステムだろう。

例えば、永井を下げて由紀彦を入れ、右SHに置く。そして関口をFWの位置に上げれば、その瞬間に「4-4-2」に変化する。関口のFW起用は、過去なんども手薄なFW陣のバックアップとして機能してきた事に加え、由紀彦の高精度クロスを活かす事ができる。

もし、この試合で、3ボランチをダブルボランチに戻し、布陣を4-4-2に戻して決勝点を挙げようものなら、それは「3ボランチがもたらした福音」と言える。こういう結末があっても、悪くはない。

場所が場所だけに、現地参戦できるサポーターは限定されるだろう。しかし、現地参戦組と共に、勾当台公園に終結する地元組も、気持ちを現地に飛ばして応援する。その魂は、誰ともなく、現地参戦組に預けている。

この戦いの勝利を、仙台を応援する全員の力で、もぎ取ろう。




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