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前半の良い内容のうちに先制点をあげながらも、リードを生かし切れずに逆転敗退という屈辱を味わった仙台。勝敗を分けたのは、またしても「決定力の差」だった。
今節を語るためには、まず、ある数字を確認して頂く事から始まる。
仙台:24本
C大:12本
これは、今節のシュート数である。ごらんの通り、仙台はC大阪の倍の本数を打っており、20本オーバーは今季最多である。むしろ、C大阪が12本に留まっていた事のほうが、驚くべき事である。
それでも尚、仙台は敗戦を喫した。なぜか?一言で言えば、「決定力の差」と言うほかない。
今節、C大阪の組織的な攻撃は、決して怖いものでは無かった。だが、決してC大阪は攻撃が機能していなかった訳ではない。どちらかと言えば、「C大阪の攻撃が機能していなかったのではなく、仙台がC大阪の攻撃を見事にブロックしていた」と言える。
今節、仙台は前半からとても出足が良く、相手の持つボールにどんどんアプローチを仕掛け、ミスを誘っていた。そのミスからボールを奪取し、それを素早い攻撃に転じる。見ていて胸のすく、気持ちの良い攻撃であった。
そして、梁のゴールが決まった時、「今日は勝てるか!?」と、一瞬、期待をしてしまった。
それが、適わぬ夢とは露も知らずに-。
梁のゴールこそ決まって先制に成功した仙台だが、逆転敗戦への「伏線」は、前半の内から既に見え隠れしていた。13本も打ちながら、決まったのは僅か1本。それ以外に惜しいシュートも多数あったが、それらは残念ながら枠に飛ばなかったり、GKに阻まれたりと、得点には至らなかった。
前半26分という、非常に良い時間帯に先制できたにも関わらず、そこから狙うべき「2点目」が遠い仙台。打っても打っても入らないゴール。
そして、前半あれだけの決定機を外しまくった仙台に、突然訪れる「ペナルティ」。前半ロスタイム、注意すべきだったマルチネスのミドルが、仙台ゴール右隅に突き刺さる。ほぼ、そのまま前半終了。
非常に嫌な時間帯に失点を喫してしまった仙台に、更なる「追い打ち」がかけられる。ハーフタイムでの、田村の負傷交代。いったいなぜ?あとで前半の映像を見直しても、交代を必要とするほど田村が傷んだシーンは見当たらなかったが・・。
だが理由はともかく、交代は交代である。左SBである田村のポジションには、富田が入った。そしてこれが、更なる悪化の元となってしまう。
富田の左SBの適性は、決して良くないものではある事は、仙台のサポーターなら誰しもが判っている事だ。そしてそれは、相手も研究している事のはずである。案の定、仙台の左サイド(C大阪から見て右サイド)を、酒本にいいように掻き回される。後半開始直後、何度も富田の位置からのクロスボールを許す仙台。
たまらず、ベンチも動く。今度は、一柳を左SBに置き、富田をボランチの位置に上げ、3ボランチ布陣にした。
ここで、「悪化の本性」が顔を出す。ボランチに入った富田は攻撃参加するものの、せっかく招いた大決定機を、富田がアッサリと外す。絶対決めなければならない場面であった。
後半、仙台は田村の負傷交代から始まった「左サイドのバランス」の修正に手間取り、攻撃シーンでの落ち着きすら失ってしまっていた。
前半に引き続き、後半も攻撃はなんとか機能していた。だが、何度も何度も迎えた決定機を尽く逸する「悪癖」が再発。そのため、無駄にシュート数ばかりが増え続け、そしてC大阪にリズムを持って行かれる。
仙台陣側のPA内にボールを持ち込まれ、日本代表・香川がカイオとの小さいワン・ツーで、エリア内に侵入。ここに、3~4名の仙台の選手が絡むものの、香川の華麗な個人技でアッサリとこれを突破。最後は林の脇を刺し、逆転ゴールを叩き込んだ。
総数、24本ものシュートを打ちながら、1本しか決められなかったゴール。そしてその中において、ハーフタイムで交代を余儀なくされた左SBの選手によるバランスの崩れが発生し、そこから逆にC大阪に攻撃のリズムを渡してしまった。
決して「怖い」と感じなかった、C大阪の攻撃の厚み。それにすら打ち勝てなかった、仙台の決定力の無さ。
逆に、C大阪は僅か12本のシュートで、仙台から2得点を奪ってみせた。最後は個人技だったかもしれないが、如何に組織的に攻撃を組み立て、相手を崩してフィニッシュまで持ち込む事ができても、最後の最後で打つシュートの精度だけは、個人技に頼らざるを得ない。C大阪の2得点は、決して「組織的崩し+フィニッシュの精度の高さ」で得たものではなく、「個人技オンリー」で得たものだ。
だがそこに、C大阪の現在の勝ち点と、仙台の現在の勝ち点の差がある。
組織的な攻撃は、あくまでも「フィニッシャーの個人技による得点機会をお膳立てするもの」である。そこについては、仙台は非常によくなってきている。今節、24本ものシュートを打てたのは、その証明に他ならない。
だが、試合は、僅か12本のシュートで2得点を奪った、C大阪の勝利に終わった。
最後は、フィニッシュの精度。最後は、個人技である。そこの差を埋められない限り、C大阪に追いつくのは無理だろう。
香川真司。流石に、日本代表に呼ばれるだけの事はある。悔しいが、それを痛感した2失点目であった。
それでも、これで落ち込んでは居られない。次の試合は、中2日ですぐにやってくる。1/51が終わった以上、次の試合に向け、よい結果を出せるように、再びよい準備をしなければならない。
まずは、田村の負傷で穴の空いてしまった「左SB」をどうするのか。そこの手当てから考えよう。
1位・2位との勝ち点差が開き始めてしまったが、3位争いはまだまだ混戦。ここでC大阪戦の敗戦を如何に引きずらず、自分たちのサッカーを継続できるかに懸かっている。
次の試合まで、GK以外の選手全員。敵役をおいてのシュート特訓をしておく事。
磨け、磨け、個人技を。もう宇宙開発は見たくもない。
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