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第8節vs岐阜戦プレビュー 関口も欠場で、早速の「満身創痍」。リーグ序盤にして早くも総力戦の様相も、控え陣の奮起で乗り切りたい。一方、あの選手の起用は?

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C大阪戦で負傷したのは、田村だけではなかった-。

関口訓充、左臀部(でんぶ)痛。C大阪戦で90分通して見せた縦横無尽の動きを見る限り、そんな様子は微塵も感じなかったが、最後まで痛みを堪えて戦っていたのだろう。

通常なら、次の試合まで1週間空く。こんな過密日程でなければ、恐らくは調整が間に合ったはずだ。だが、年間51試合の過密日程が「それ」を許さない。早くも控え陣の奮起が必要な事態に陥った。

中2日で岐阜戦。更に中2日で栃木戦。岐阜戦で、誰ぞまたけが人が出ないとも限らない。

だが、こんな事態は、元々開幕前から想定できていなければならない事でもある。そのために、「控え陣も含めた全員の力が昇格達成には必要」と、常々監督は言ってきている。それを有言実行して頂く、良い機会と捉えたい。

15日付の河北紙朝刊によれば、左SBにはC大阪戦の途中出場に引き続き、一柳が先発入り。そして関口欠場の穴は、昨年8月10日のホーム広島戦(関口、累積欠場)で見せた布陣「4-3-1-2」で埋める様相。

尚、河北紙には「14日に仙台市の泉サッカー場で行った練習では、梁勇基をトップ下に置く4―4―2を試した。」とある。だが、トップ下を置く4-4-2なら、中盤をダイヤモンド型にする事になるため、関口欠場のポジションである右サイドハーフには、西山や曽我部などの「2列目が適任」な攻撃的な選手を選ぶはずだ。しかし、河北紙で予想されている右サイドハーフにいるのは、ボランチ富田。これは明らかに布陣の読み違いであろう。

よって、ここに富田を置いている事により、予想布陣は「中盤をダイヤモンド型にする4-4-2」ではなく、「4-3-1-2」であると見た。これなら、富田が3ボランチの一角となるため、比較的イメージし易い。

また、ベンチ入りする選手にも、一工夫があるようだ。攻撃的オプションである西山と三沢を帯同させ、どちらかをベンチ入りさせる模様。三沢も見てみたいが、おそらく西山ではないだろうか。私が監督なら、連携に問題がないという前提で、西山を関口の代役にしての「いつもの4-4-2」で臨んでみたい気もする。

早くも第8節を迎えるが、ここまでの成績は、3勝3敗1分の勝ち点10。首位のセレッソが6勝1分の勝ち点19である事を考えると、前節の敗戦は非常に痛かったと言える。勝てば勝ち点差は3に縮まっていただけに、「出遅れ感」はどうしても否めない。

しかしながら、ここで勝ち点獲得を焦り、安定した戦い方が出来なくなるのは避けたい。具体的に言えば、「フィニッシュまで持ち込む連携の良さ」を崩さないように、フィニッシュの精度を高める練習をして欲しいという事だ。

良い内容でありながら、フィニッシュの精度を尽く欠いた結果が、C大阪戦の敗退だった。こういった試合が続くと、何かしらの「カンフル剤」を投入し、チームの活性化を図りたくなるものだ。例えば、「シュート精度に期待してソアレスを投入」というシチュエーションを考えてみる。だが、ソアレスが周囲との連携戦術において、まだ理解が遠く「フィットできていない」状況だった場合、そういった選手を無理に投入すると、「ハイリスク・ハイリターン」な大博打を打つ事になってしまう。彼一人のために、せっかく築いたチームの連動性に水を挿し、仙台が得意とするパスサッカーが出来なくなってしまう恐れがある。

しかしながら、「連携性を欠くリスクを負ってでも、ソアレスの一発に期待する」という博打を打たねばならない事態に陥る可能性も捨てきれない。まさに、ハイリスク・ハイリターンである。

問題なのは、今が「その時」なのか?という事だ。

これが、J参入2~3年目の若いチームや、何をやっても全然結果が出ないヴェルディのような「ドツボに嵌っているチーム」の場合は、せっかく在籍しているブラジル人ストライカーの存在を隅に追いやる事はできない。良くも悪くも、そういう選手を起用し続け、その選手「ありき」でチーム力の向上を図るしかない。例えが日本人になってしまうが、東京ヴェルディならFW大黒、去年までの熊本なら、FW高橋(今年福岡に移籍)といった具合だ。

仙台における、そういった存在が、まさにマルセロ・ソアレスである。

ここ7節までの得点状況を見る限り、明らかにFWの得点が少なすぎる。唯一の得点は、東京V戦のFW中島の一発だけだ。だが、本当の問題は、FWに得点が生まれない事ではない。もちろん、FWに得点力に求めない訳ではないが、この得点力の低迷さは、FWだけの責任ではない。仙台の特徴を考えたとき、「得点は誰が獲ってもいい(FW中島)」という言葉にもあるように、誰しもがフィニッシュシーンを迎える可能性があり、誰しもが得点を取れる可能性がある。

そこから見た、仙台のストロング・ポイントは、東京V戦で見せたような「早いパス廻しと動き廻りにより、どこからでもフィニッシュに結びつける連携性の高さ」である。東京V戦でFW中島・SB田村が得点を獲った際の連携シーンを思い出せば、自然と理解できる事である。

だがそこに、「フィニッシュの精度はバツグンだが周囲との連携性に欠ける選手」を投入したら、いったいどうなるだろうか?恐らく、「決定機」そのものは激減するだろう。そして、数少ないその決定機を、如何にモノにできるかどうかが、勝敗の分け目になってくると言っても過言ではない。

決して、そういった戦い方を否定するものではない。実際、守備面においてはガッチリと守りを固め、攻撃は前線のブラジル人ストライカーを中心とした「完全分業型」のチームもある。こういった性質のチームなら、今のソアレスでもすぐに活躍できるかもしれない。過去の仙台で言えば、2006年のサンタナ監督時代で、前線の3枚をボルジェス・ロペス・チアゴネービスで固めたのが一番近いだろうか。

だが、ソアレスは現在、仙台に在籍する選手だ。そして仙台が「周囲との連携性を第一とする、組織的なパスサッカー」を標榜している以上、「ソアレスありき・ソアレス中心」のチームにする訳には行かない。否が応でも、仙台のパスサッカーを理解し、それに馴染んで貰わなければならないのだ。

ここからGW終了まで、連戦に連戦が続く。その中で、仙台の追い求めるパスサッカーを追求し、それが結果となって現れる事が理想だ。そしてその中に、上手に融け込むソアレスの姿がある事が、一番ベストな形である。

なかなか安定して結果を出し切れないこの状況下において、焦れずに「仙台のサッカー」を維持して、各々の選手のフィニッシュ精度の向上に期待するか。それとも、連携が崩れる事を覚悟の上で、強力なカンフル剤であるソアレスを投入し、数少ない決定機に賭けるのか。

安易に後者を選択する事は、いつでもできる。だがそれでは、51試合を通して安定した戦い方を維持する事は到底できない。サブメンバーも含めて、誰が出ても同じ様に戦う事ができ、かつ同じように結果を出せる総合力がなければ、勝ち点を順調に伸ばす事はできないだろう。

だが一方で、「こんなにもチーム連携が取れているのに、こんなにも勝ち切れない試合がある」という症状を抱えている事も確かだ。

「やっている事は間違いない(MF関口)」にも関わらず、各々の選手のフィニッシュ精度の問題により、なかなかマルチ得点の試合が生まれない。これについては、今季ここまでのプレビュー・レポートでも書かせて頂いた通りである。

それを改善するには、普段からフィニッシュ精度を磨く、シュート練習しかない。または、ソアレスが一刻も早くチーム連携に馴染み、スタメン定着してくれる事に期待するしかない。

ソアレスにいくら決定力があっても、周囲との連携性が見込めないのであれば、ケガ人が多くなりどんなに台所事情が苦しい状況でも監督はソアレスを起用しないだろう。それが、「現在の仙台のサッカー」だからだ。

だが、昇格を達成するためには、やはりソアレスの力はどこかで絶対に必要になってくる。それが今節の岐阜戦かどうかは判らないが、少なくとも、GW期間中の連戦のどこかで、彼の勇姿を拝する機会に恵まれる事を、切に願って止まない。

まずは、本日の試合をどう乗り切るのか。選手の奮起と、監督の好采配に期待したい。




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