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4月29日(水・祝)に今季初の対戦となったこのカードでは、仙台が2-1で逃げ切り勝利。対戦前にはFW荒田の台頭が目に付き、そこを如何に抑えるかがポイントとなった試合だったが、これについてはほぼミッションを完遂し、連勝を4に伸ばした試合となった。
あれから一ヶ月。早くも今季2度目の対戦を迎えるが、前回対戦後の、この一ヶ月間の水戸の成績は、2勝2分2敗の5位。荒田の長期離脱をものともせず、強かに勝ち点を稼いでいる。
その立役者は、FW高崎寛之。前回の仙台との対戦以後、なんと6試合で5得点をマークしており、水戸の上位躍進の新たなる原動力となっている。現在、水戸は多数の選手が負傷で戦線を離脱しており、残った選手でこれだけの成績を挙げている事自体、賞賛に値するものである。
また、最近は負傷した選手の補填の意味もあると思うが、水戸は積極的な補強も行ってきている。湘南からFW山本孝平選手を、FC東京からMF下田光平選手を、共に期限付き移籍で獲得。チームへのフィットにはある程度時間がかかると思われるが、多数の負傷選手を抱える台所事情の水戸からすれば、すぐにでもスタメン級の活躍をして欲しいところだろう。
ただ、昇格のためには、相手がどれだけ「手負いの熊」であっても叩きのめして勝利しなければならない。相手にケガ人が続出しつつも結果を出し続けている水戸の実力については、素直にこれを認め、その上で、こういう相手だからこそ、いつも以上に冷静なプレーに徹し、完勝をもぎ取る強さが求められる。
ところで、今回は水戸アウェイの対戦となる。会場は笠松運動公園陸上競技場だが、なんとなく「久しぶり感」に包まれているのは、筆者だけではないはずだ。
それもそのはず。「笠松」での対戦は、2007年6月27日以来、実に2年近く無かったからだ。この年の残りのアウェイは「雨中の日立市」で行われ、そして昨年2008年の唯一のアウェイ対戦は、「ひたちなか」での開催だったためである。
前回の「笠松アウェイ」は、3-1の快勝だったが、その後の「雨中の日立市」と「昨年のひたちなか」は、仙台にとって大荒れな展開となったため、記憶に残っているサポーター諸氏も多い事だろう。
試合プレビューとは直接関係ないが、せっかくなので、どんな試合だったかを簡単に振り返ってみたい。
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2007年9月30日(日)13:00 第43節 水戸0-1仙台 「日立市開催」
雨中の対戦。試合序盤にボランチ千葉が警告を2枚貰ってしまい、前半34分にしていきなり1人減ってしまった。その後も主審の「水戸寄りの采配」に苦しめられ、天候と慣れない会場の影響もあり、まさに「逆境」と呼ぶに相応しい状況の下、梁の執念の押し込みによる1点を守りきっての勝利。主審はあの北村央春氏だったが、これ以上は言うまい。
2008年6月28日(土)13:00 第23節 水戸3-4仙台 「ひたちなか開催」
試合序盤に、キャプテン梁のFKとPKで2点を先行し、更に直後の前半23分には田村のスーパーロングゴールが決まり、なんと前半23分にして3点の大量リードを奪ったものの、後半は一転、水戸の荒田・村松・大和田に次々と決められ、3点のリードから3-3のタイに。直後に平瀬の混戦押し込みゴールで辛くも4-3と逃げ切ったが、前半と後半で全く別のチームのような展開をしてしまい、勝ったのにどこか反省の色濃い試合となった。
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今節、久しぶりの「笠松開催」ではあるが、前述の2試合を振り返ってみると、最近の水戸とのアウェイ対戦は、内容が荒れ模様になる傾向が強い。そうでなくとも、最近の水戸との対戦は「撃ち合いの様相」を呈しており、仙台としては、荒れ試合・馬鹿試合とならないようにしっかりと試合をコントロールし、点差はともかく「完勝」を収めたいゲームとなる。
仙台のメンバー構成としては、前節・横浜FCの勝利と内容と受け、今節も大きくこれを弄る(いじる)事は無さそうだ。ソアレス・平瀬のFWの軸2枚がしっかりと前線でボールを収めてくれるので、中盤が攻撃に参加しやすい。また、決して「仙台のやりたいサッカー」だけでなく、試合に勝つために、ときには試合をコントロールする強かさも身に付けており、イケイケ過ぎてカウンターを喰らう、という場面が非常に少なくなっている。
昨年、水戸とは「ガチンコ撃ち合い合戦」を繰り広げてきたが、おそらくこのガチンコ勝負は、先制点を奪うまでの事になるだろう。
前節の横浜FC戦こそ、修正が効いて3試合ぶりに勝利を収める事が出来たが、その前の徳島・愛媛戦での「後半の立ち上がりの悪さ」によって、勝ち点5を失った事は、今でも記憶に新しい。今節の水戸との対戦において、その再現テープ(古い表現で申し訳ないが)を見せつけられる訳には行かないのが、現在の仙台の本音である。
また、水戸の今季の戦況を見ると「相手が攻撃的であればあるほど、水戸は得点を奪う姿勢を強めている」事がよく判る。最近の例としては、5月17日の第15節・セレッソ大阪戦(長居)が挙げられよう。セレッソ相手に5失点と守備は崩壊したが、一時は2-2とシーソーゲームを演じ、この試合は結局、セレッソから3得点を奪ってみせた。日本代表・香川のハットトリックでセレッソの大勝が目立った試合だったが、筆者個人的には、セレッソ側に楽勝感は全くなく、むしろ水戸側の執念ある攻撃シーンのほうが怖いと感じた試合だった。この試合で2得点のFW高崎には、当然ながら要注意である。
迎える今節。決して天候には恵まれなさそうな気配である事や、前述したような「今季の水戸が得意とする、攻撃的姿勢を前面に出したサッカー」を打ち崩す必要がある事から、仙台がとるべき処術は「主導権を相手に渡さない、コントロールされたサッカー」が望ましいと考えられる。
もちろん、どこかではリスクを犯して攻め上がらなければ、得点を奪う事はできない。だが、仙台が今季ここまで培ってきたサッカーなら、得点への不安は皆無だろう。梁のFKやCKの精度からくるセットプレーでの得点への期待は言うに及ばず、平瀬やソアレスが前線で張っている事で、中盤以降の選手は「振り子のように」敵陣で右へ左へと動き回れる。90分間のどこかで、このような展開は今節もどこかで見られるだろう。その結果、前半を0-0で折り返したとしても、全く慌てる必要はない。
折しも、第二クールの初戦となる。対戦が一巡した事を受け、どのチームも相手を研究して試合に臨んで来るだろう。仙台としては、その「裏」もしくは「上」を行き、「何をやっても仙台には勝てない」と言わしめる試合展開が求められる。
第二クールに突入するが、まだ「夏場の戦い」と言うに相応しい気候ではない。涼しいうちに、獲れる勝ち点はとっておきたいものだ。そう易々と勝ち点をくれる相手ではないと思うが、逆を言えば、「やるべき事をきちんとやれば、自ずと勝ち点は付いている」という事もできる。
ケガ人を大量に出しつつも健闘をみせる水戸に、賞賛の意は表したい。が、こちらは昇格を目指して戦っている以上、水戸のやりたいサッカーにお付き合いする気は毛頭ない。大変申し訳ないとは思うが、仮に「90分間、面白くないサッカーに終始」したとしても、勝利最優先で臨ませて頂く事になる。
相撲の好きな方に判り易い表現を用いれば、「叩き込み(はたきこみ)」による勝利、と言えるだろうか。
相手の突進の勢いをとっさにかわし、背中や肩を叩き付ける決まり技である。相手は、自分の相撲をやらしては貰えずに敗戦を喫する事になる。この例えの通り、水戸の今季の勢いをまともに受け止めてしまっては、水戸の「思う壺」なのは目に見えている。仙台としては、昨年の3度の対戦を反省の拠り所とし、今節も「勝利最優先」でこの試合に臨みたい。
久しぶりの笠松開催なので、本当は現地参戦したかった。前述した「一昨年の日立市」や「昨年のひたちなか」にも馳せ参じ、激戦の末の勝利を肌で感じとっている。今節は所用で参戦できないため、映像を通して選手たちの奮闘を応援する事になるが、勝利を信じる気持ちは、現地参戦組と同じくらいの強さを持っているつもりである。
是が非でも、勝ち点3を。ゴールは、どんなに泥臭くても構わない。
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