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第19節vs岡山戦プレビュー 大事なのは、大勝で浮かれずに地に足を付けて臨む姿勢。前回ドローを喫した相手に雪辱を果たせるか。

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前節の水戸戦では、アウェイながら5-0と大勝。5得点は以前にも何度か達成しているが、「5点差試合」はクラブ史上初。ケガ人多発で乱調気味の水戸が相手だったとはいえ、あまりにもハマり過ぎたカウンターは、どこを相手にしても「効果てきめん」といえるだけの切れ味を持っていた。

さて、サポーター的には大勝で気を良くして次戦に臨む事となるが、チームとしては「大勝に浮かれること無かれ」で、今節の岡山戦に臨んで貰いたい。過去を振り返れば、いくらでも「気持ちよく勝った・大勝したあとの試合で、内容の芳しくない展開を見せてしまう」という事例には事欠かない。

そういう試合を尽く逃してきたからこそ、J2降格後、毎年のように「あと少しだったのに」を繰り返す羽目になっている。今年から自動昇格が3枠に広がり、昨年以上に(昇格の)可能性は増しているものの、ほんの少し気を抜けば、あっという間に4位以下の混戦に転落してしまいかねない。

「勝てるだろう」「勝利を逃すはずはない」「これで勝ち点41だ」「ボーナスステージだよ」

そこが、落とし穴だ。是非とも、サポーターも含めて「気を引き締めて」この試合に臨みたいところである。

今節の対戦相手となる、ファジアーノ岡山。現在5連敗中で、今節にも最下位に転落するかもしれない成績で推移しているが、それもそのはず。直近の5試合の得点失点状況は、なんと「1得点14失点」と、あまりにも得点が獲れなさすぎ、また失点を喫しすぎている。ただ、前節の湘南戦は、無得点ながら1失点と、守備に一定の復調の兆しが見えてきている様子も。

それでも、こちらのチーム状況、そして相手のチーム状況を総合的にみて、仙台が勝利を逃すとはとても思えない。だが、「勝つだろうと思われている試合ほど難しいものはない」事も、同時に判っている。そのプレッシャーを感じてなお、それをはね除けて勝利を掴めるか。それとも、そんなプレッシャーなんかに影響されない「良い意味での鈍感力」を持ち合わせ、勝つべき試合でしっかりと勝つ事ができるか。

中3日の試合となるが、先発の顔ぶれはおそらく変わらない見込み。ただ、紅白戦では永井・斉藤と朴柱成については、疲労とケガ(軽いものらしいが)の影響もあり、出場を回避した様子。ここは、ボランチについては千葉が元気である事や、左SBについては田村も控えている事から、あまり影響を心配する必要もないと思われる。

ところで、当サイト掲示板の常連様である「いいしゅう氏」の投稿 No.3307 には、「はっ!?」とさせられるものがあった。以下、同氏の投稿の抜粋である。

> 昨年の今頃・・アウェイ福岡戦のようにうちは連敗中のチームを勢いづける致命的な敗戦が意外と多いものです。

そう、そうなのだ。過去のベガルタは、幾度となく「連敗や不調のチームを復調させるきっかけ」となる勝利やゴールを献上してきたのだ。「何も、ここで勝ち点を渡して元気付けなくてもいいのに」と、何度悔しい想いをした事だろうか。

今節のポイントは、まさに「ここ」にある。5連敗中に加え、現在までの12得点・30失点がともにリーグワーストでもある岡山は、J参入の戦いの中で「産みの苦しみ」を味わっている。守備的に入り、最低でも勝ち点1を狙って「復調のきっかけ」を掴みにくるのか。それとも、あくまでも勝利に拘り、連敗の危険性を犯してでもスタイルを変えずに、堂々と勝ち点3を求めて攻撃に出てくるか。

J初参入のチームならではの特徴として、過去の対戦情報が少なく、今節、岡山がどのような戦い方をしてくるのかは非常に読みづらい。だがはっきりしている事は、前節の湘南戦でも、決して守備的に行った訳ではなく、むしろ攻撃性を前面に出して、堂々と戦ったという事実である。

6連敗の危険を冒してでも、正面からぶつかってくる可能性は高い。失うものの無いチームであるが故に、もし負けても、内容に見所さえあれば、サポーターは「次」に期待するだろう。

今季の岡山と聞いて、印象が強いのは「岡山サポーターの熱意」だ。あまりご存じの方はいないと思うので、ここで一つ紹介しておきたい数字がある。

今季の岡山の、ここまでの平均入場者数(ホームゲーム)は「6,443名」。この数字を、上位と比較するために一覧で紹介すると、

札幌 11,998(9試合)
仙台 11,181(8試合)
甲府  9,917(8試合)
福岡  8,433(10試合)
C大  6,648(9試合)
湘南  6,443(9試合)
岡山  6,443(10試合)

となる。なんと、昇格候補として名が上がっているチームと肩を並べ、堂々の6位タイなのだ。(試合数こそ違うが、偶然にも湘南と平均が同じだった)

また、どういう経緯かは存じ得ないが、今季の「e2 by スカパー!」の全試合生中継枠も適用されており、スカパー専用チューナーでなくとも全試合を生中継で見られる恩恵は、今季のJ2の中では、札幌・仙台として岡山の3チームだけ。札幌と仙台は判るが、そこへ岡山が参画しているところに、地元サポーターの熱意と大きな期待を感じずにはいられない。

そんな期待を背負って戦っているチームが、アウェイながら、消極的な戦い方をするとも思えない。もし6連敗を喫する事になったとしても、おそらく攻撃的に出てきて、スキをみせれば決定機をモノにするくらいの意気込みで臨んでくるものと考えられる。

こういうチームが、一番怖い。「窮鼠、猫を噛む」でもないが、捨て身で挑んでくる相手は、今後も出てくるだろう。

仙台としては、こういう相手からでも、きちんと勝ち点3を奪ってみせる強かさを備えなければならない。

決して、大勝である必要はない。基本を忘れず、過信せず。毎試合のように無失点を達成できる訳ではないと思うので、きちんと2得点以上をとり、失点は1以下に抑える。その結果、またしても大勝+無失点という好成績になるかもしれないが、どんな勝ち方をしても、勝ち点は3。次の試合に向け、休むべき選手は休み、出番を待っている選手が出場し、きちんと今節の勝利に貢献する。それが「次の勝ち点3」に繋がる。

大勝のあとだからこそ、より堅実な勝ち方を。ソアレスがハットトリックを「公言」しているが、1得点で良いから「毎試合コンスタントに得点」して欲しい。1人が2得点したあとの試合なんて、マークが厳しくなるに決まっている。ただ、それによってソアレスにマークが集中し、他の選手が自由になりやすくなるという好影響も考えられる事から、「情報戦として」ソアレスにハットトリックを期待するのは、悪くない話かもしれない。

久方ぶりのミッドウィーク・ホームゲームとなる。前回は雪中の甲府戦だったが、今回は好天気に恵まれそうだ。日中帯は気温が高くなる事が予想されるが、試合開始時刻である 19:00 には、それなりに気温も下がっていよう。

仕事を上がってから駆けつける人も多いと思うが、キックオフに間に合わせようとして無理せず、安全に来られたし。チームは、貴方の無事なご来場を心待ちにしている。




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