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第4節vs清水戦プレビュー 今季初、ユアスタでのナイトゲーム開催。僅か3試合前に今季初の敗戦を喫した清水をホームに迎える。連敗だけは阻止したい一戦だが、必要以上に守備的になる必要なし。敗戦を恐れる気持ちが、逆に敗戦を招きかねない。そしてキーマンは、やはり、あの選手か。

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初めから、7月の対戦カードが厳しい試合の連続となる事は、誰の目にも明らかだった。だがしかし、実際に蓋を開けてみると、予想以上の厳しさである事を実感させられた-。

第4節、ホーム・清水戦。今季初のユアスタでのナイトゲームであると共に、僅か3試合前、今季初の敗戦を喫した相手との「再戦」でもある。もちろん、リベンジしたい気持ちで目一杯だ。

現在、チームは3試合を未勝利とし、順位も5位まで落ちた。順位表を見れば、僅か勝ち点3の1ゲーム以内に、9位の磐田までもが含まれている。前節、柏に勝てば首位の目もあったというのに、僅か1試合の敗戦で、ここまで崖っぷちになるとは。恐るべし、今季のJ1リーグ戦。今後も、1試合ごとに、順位は大きく変動するだろう。

だが、いま大事なのは「順位」ではない。如何に「仙台らしいサッカー」を取り戻し、3試合続く未勝利の状況を打開できるか、である。

今季、無敗街道を突っ走って来た仙台が、初めて味わう「産みの苦しみ」。それは、3試合で僅かに1得点という、得点力の低下がもたらしている。

いや、少し違うだろうか?もともと仙台は、無敗街道を走っていたときから、1試合あたりの平均得点が、それほど高くはなかった。あくまでも、攻撃と守備とのバランスを維持し、大崩れしない試合展開を心懸け、勝っても1点差の勝利、それも 1-0 勝利が大半を占めてきた。

それが、ここへ来て、無失点で終われる試合が極端に少なくなってきた。そのため、勝ち点を獲るためには、最低でも1点を奪う必要性が出て来た事から、3試合中で無得点試合が2つもあれば、勝ち点など得られるはずもない。

それでも、並み居る強豪を相手に、毎試合のように1失点以内で抑えている事は、落ち着いて考えてみれば、驚異この上ない数字だ。

という事は、現状の仙台の「不調」は、やはり、90分の中での得点力、という事になる。

そしてこれは、少し前でのプレビューやレポートでも軽く触れた事でもあるのだが、筆者が思うに、ここ3試合の低迷は「関口の離脱」に同期して発生しているように感じられる。

もちろん、関口が戻ってくればまた勝てる様になる、という簡単な話でもない事は、充分に理解しているつもりだ。彼のとった行動は、決して許されるものではないが、それに対する手倉森監督の「行政指導」は、実に見事なものだった。そして、前節の柏戦で、関口が後半途中から投入された以降、柏から試合の流れを引き戻す事に成功している事から、やはり関口は、まだまだ仙台に必要な戦力なのだと痛感させられた。

彼が、「チームの和を乱した」という理由で謹慎を喰らったとき、「彼無しでの戦い方」にも慣れておかなければ、と、筆者も含めて考えた諸氏は多かったと思う。そして、その考え方は、決して間違いではない。それは今でも、そう考えている。

しかし、いざ、関口が離脱してみると、、、、。

確かに、松下や柳沢といった、J1での経験豊富なベテランが醸し出してくれるサッカーは、それはそれで面白いし、実際、期待通りの試合展開になっている(得点が決まらない事を除く)。もし、関口が本当に海外に移籍したとして、今後は新加入の彼らに、仙台を牽引して貰わなければならないため、早期にチームにフィットし、チームとして、再び得点が獲れるようになって欲しい、とは思っている。

でも、何かが違う。

確かに、松下や柳沢のサッカーは素晴らしい。あれがJ1仕様のサッカーなのだと、今季、初めて味わう「彼らの放つJ1仕様の魅力」を、存分に堪能させて貰ってはいる。

しかし、何かが物足りないのだ。

その「足りない何か」が何なのか、この3試合の未勝利を受け、ようやく気が付いた。

関口選手の、あの無鉄砲とも呼べる、愚直で少々強引なところさえ感じる、(良い意味で)頭に○○が付くくらいの豊富過ぎる運動量が醸し出す、まるでカギ大将のようなプレースタイルが見られないからなのだ。

そして、その片鱗を感じさせてくれたのが、敗戦こそ喫したものの、前節・柏戦での途中投入からだった。

私たち仙台サポーターは、これが良いか悪いかは別にして、「関口の居る仙台のサッカー」を永く見続けてきた。そして、「それ」に慣らされてしまったところがある。かつ、それが決して悪い事だとは思っていない。

これまで築き上げてきた「仙台らしいサッカー」の中に、関口の締めるウェイトは決して小さくない。今後、日本代表で9月にまた離脱するかもしれないとか、もしかしたら海外移籍が本当にあるのかもしれないとか、そういう部分の心配事をする以前に、、、、

「関口が居たからこその仙台のサッカー」なのだ、という事を、この3試合の未勝利で、筆者は改めて感じた。

今後、関口選手の起用法がどうなっていくかは、判らない。

しかし、いま、目の前で「連敗だけは阻止」しなければならないし、この7月の厳しい連戦を乗り切るためには、やはり、関口選手の力が必要なのだ。

仙台のサッカーが、1日でも早く、J1で充分に通用するところまで昇華して欲しいのは山々なのだが、それ以前に、やはり、仙台サポーターとしては、「関口の居る仙台のサッカー」が見たい。

そして、その関口が、手倉森監督の言わんとする事をきちんと理解し、人間的にももっと成長した上で、その「やんちゃぶり」を、良い意味で、もっと発揮して欲しいのだ。

戦術的な事とか、連戦の疲労の考慮とか、謹慎明けだからとか、そういったファクターの重要性の高低を、全て度外視して。

関口選手の、清水戦での先発復帰が見たい。それが、筆者の正直な気持ちである。

今季、初めて関口を欠いた、アウェイ清水戦で、チームは今季初の敗戦を喫した。

その雪辱を晴らす意味でも、関口をここで先発復帰させる事の意味は大きいと思う。

柳沢も、松下も、今季からの新加入組として、試合になかなか出られない苦しみを味わい、そして、ようやく今の「立ち位置」まで登ってきた。

試合に出たくても出られない選手の苦労と苦しみというものが、どういうものか、今回の出来事で、関口も良く判ったはずだ。

そして、「その事」を正しく理解した関口が、この試合で先発復帰してくれる事こそが、仙台を再び症状気流に乗せる、大いなるカンフル剤となるに違いない、と思っている。

これ以上、無得点でむざむざと敗戦を喫するチームの姿を見たくはない。

しかし、敗戦を恐れるあまり、必要以上に守備的になる事は、下手をすれば、相手の攻勢を呼び込んでしまう事に成りかねない。

むしろ、少々強気で攻め立てるくらいが、今この現状を打破するには、丁度良いのではないだろうか?

そういう意味では、敢えて、「J1仕様」の完成度の高い、柳沢や松下のサッカーではなく。

少々、荒削りであっても、J2上がりのガキ大将のような、関口の天真爛漫さと、あの豊富な運動量こそが、この試合で、再び仙台のサッカーを光り輝かせる起爆剤になると思っている。

折しも、今季初のナイトゲームとなるこの一戦。嫌が応にも、光り輝くカクテル光線の下での試合となる。その光の下で、仙台の勝利を牽引してくれるのは、やはりこの男しか居ないのではないか。

関口訓充-。

私たち仙台サポーターは、彼が先発に復帰し、そして、これまで以上の活躍をしてくれる事を願っているはずだ。

日本代表召集による離脱とか、海外移籍とか、そういう事への心配などは、今はどうでも良い。

彼の成長とともに、私たち仙台サポーターも育ってきた。だから、純粋に、彼の先発復帰と、彼のサッカーの魅力を、もう一度堪能したい。

そして、彼の活躍によって、チームがこの試合で、再び勝利を手にする事を願って-。




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