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第6節vs大宮戦プレビュー 前節・鹿島戦の3失点完敗を受け、仕切り直しとなる一戦。今季無敗のホームで、逆襲の咆哮を挙げられるのか。得点力の低迷から攻撃力向上への焦燥感もあるが、まずは良い守備を取り戻し、手数を掛けないカウンター攻撃で勝機を狙いたい。そして筆者、数年ぶりの・・・

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前節の鹿島戦では、共に「直近4戦を2分2敗」という成績で迎えた一戦だった。
そして、今節の大宮戦では、共に「直近5戦をを2分3敗」という成績で迎える一戦となる。

「日程くん」は、どうしてもこうも、勝利に餓えている相手ばかりをぶつけてくるのだろうか。。。

勝ててない過去5戦中の得点力も、今だ低空飛行を続け、前節はとうとう、無得点・3失点という、今季最大の点差での完敗を喫した仙台。こういう試合のあとは、案外、気持ちの切替をし易いものだ。というか、気持ちの切替をしないと、次節以降の試合なんて、やってられないだろう。

リーグ戦は、この試合より後半戦に突入するが、震災の影響により、大宮とはこの試合が今季初の対戦となる。そして、8月の上旬には、またアウェイですぐに「再戦」がある事から、ここで大宮には、決して「宜しくない印象」を与えて帰したいものだ。

と言っても、目下の仙台は、相手以前に、見失ってしまった「自分たちのサッカー」を取り戻す事で精一杯。逆を言えば、相手に関係なく、自分たちのサッカーを貫く姿勢を取り戻しさえすれば、自ずとまた結果が付いてくるようになると考えられる。

この試合において大事だと思うのは、相手にメンタル面で絶対に負けない事。そしてそれは、万が一、失点を喫した時に、最大限に重要となる。

現在の大宮は、順位こそBグループの12位としているが、決して、悪いサッカーはやっていない印象。ただ、仙台と同様、得点力には難があり、勝てていない5試合で4得点と、1試合の得点平均が1.0を割っている。つまり、1試合で1点獲れるか獲れないかの攻防戦を強いられており、お互いが「似たような状況」で対峙する事となった。

しかし、仙台としては、もうこれ以上の低迷を続ける訳にも行かない。ここで勝つべきは仙台でありたく、そして、そのために必要な事は、如何に「気持ちを切り替えて戦えるか」という事に掛かっていると考えられる。

「完敗を認めよう」-。

それが、前節の鹿島戦での敗戦を受けての、手倉森監督のコメントである。その気持ちが、今は、一番大事なのだと、素直に感じている。

前節の鹿島戦で、強く感じた事。それは、鹿島にあって、仙台にないもの。それこそが「強者のメンタル」だった。

どんなに勝てていなくても、そして点が獲れていなくとも、自分たちの出来るサッカーを貫く事のできる、タフな精神力を、チーム全体で共有しなければならない。J1再昇格2年目の仙台が、今、一番欲しいものが、そこにあると感じた、前節だった。

そして、仙台は、それを、できるだけ早くに、体得しなければならない。

だが本来なら、こういったものは、永い時間を掛けてチーム全体に浸透していくものだ。それを、付け焼き刃的に、まるでインスタントラーメンにお湯を注ぐかのように、簡単にモノにする事など、不可能である。

しかし、敢えて「前節の悔しさを忘れないようにしつつも、頭の切替だけ」はしっかりとやっておきたい。結果が伴わないからと言って、自分たちのできるサッカーを見失っては、相手にそこを研究され、そしてまたそこから失点や敗戦のきっかけを産んでしまう事になりかねないのだ。

そして、今の自分たちに出来る事。それはやはり、自陣での守備を見直し、そこから奪ったボールを素早く前線に送る、カウンター気味の素早い攻撃展開にあると考えている。

前節の鹿島戦では、スポーツ各紙が記事で取り上げた通り、センターバックとボランチの間のバイタルエリアを、鹿島側に、極めて有効に使われてしまった。それも、そこへシンプルにロングボールを放り込んできて、そこでの溢れ球への反応を素早く処理され、そこから失点を招く展開となってしまった事から、この点についての改善は急務となっている。

ところで、最近の些かの心配は、連戦の疲労が溜まっている選手の存在。センターバックの鎌田を始め、ボランチの角田や富田は、リーグ戦全試合フル先発の梁に続き、試合時間の長い選手たちだ。長丁場の連戦なのだから、そろそろ、彼らにも「有給」が必要な頃だろう。

例えば、松下をボランチ起用して(FC東京で経験あり)、富田か角田を休ませるというプランでも良いかもしれない。

予想される2トップには、赤嶺と中島。鹿島戦では、古巣対戦という事もあり、柳沢のモチベーションに掛けての先発起用となったが、結果は空回りだった。(というか、柳沢にボールが渡る以前の問題での敗戦だった訳だが)

そこで、フォワードのローテーション起用の側面もあるとは思うが、最近調子を上げてきている中島の先発に期待が掛かる。しかし、ここでも心配なのは、前線は赤嶺の先発起用が続いている点。90分近くを通して、前線の攻撃の起点やフィニッシャーとなれる赤嶺の代役が、今のところ見つかっておらず(足して2で割れば丁度良い選手はたくさんいるのだが・・・)、引き続き、赤嶺が、疲労困憊の体に鞭を打って先発出場する見通しだ。

こうしてみると、「誰が出ても同じようなパフォーマンスと結果を」というのは、仙台にとっては、まだまだ先のお話なのかもしれない。

だが、そうは言っても、試合はやってくる。

大宮戦、なんとしてでも勝たなければならない。今季、ホームでの敗戦は今だないが、だからと言って、敗戦しないという保証はどこにもない。

しかし、ホームでは、毎節のように、万を超えるサポーターの後押しがあり、それがホーム不敗の原動力となっている事もまた事実。アウェイでは3連敗中の仙台だが、ホームでは違うというところを、今節の大宮にも見せ付けたい。

この試合で筆者が期待したいのは、前節の鹿島戦の真逆の展開。

筆者は、仙台の攻撃は、決して、中盤でのパスワークが上手なほうだとは思っていない。にも関わらず、最近は中盤でのパスの繋ぎによるミスから、相手に逆襲を喰らうケースが多く、そこが失点の起点になることもしばしばだ。このため、好調時はフィニッシュまで持ち込めた展開でも、最近は、シュート数で相手に上回れる事が多くなり、結果以前に、そもそも決定機へ持ち込む展開そのものが成されていない事に気が付く。

それに加えて、前節の鹿島戦では、仙台が隙をみせた「センターバックとボランチの間のバイタルエリア」を有効に使われてしまい、ここへのロングボールへの対処が巧く行かずに失点を重ねた。

鹿島戦のような失点を防ぐためには、まず、自陣のバイタルを堅める事から始めたいのだが、逆にそこを「攻撃の起点」にしてしまいたい、というのが、筆者の考えである。

今節の対戦相手となる大宮には、今季、中盤に良い選手が居る様子だ。J'sGoal のYes佐々木氏のプレビューによれば、大分から獲得の東慶悟(U-22日本代表)や、磐田から獲得の上田康太など、中盤がグッと厚くなった印象がある。

彼らに仕事をさせないためにも、いっその事、中盤を省略したようなロングボール戦術も、要所要所で取り入れてみても面白いのではないか。そして、手数を掛けずにフィニッシュまで持ち込み、相手に「仙台のカウンター攻撃への恐怖」を植え付けたい。

ただ、そのためには、そのロングボールを前線でキッチリと処理できる、ポストワークの巧い、絶対的な選手が必要になる。(だからこそ、赤嶺を先発から外せないという話にも成ってしまうのだが)

そして、そのボールを前線で素早くフィニッシュに持ち込むために、攻撃参加する選手が素早く前線に上がらなければならない。つまり、攻撃参加選手の運動量勝負、という事になる。

もっとも、今節がホームである事や、試合当日の気候や、今節のキックオフの時間帯の暑さの程度を考えると、恐らくは、鹿島戦のような厳しさにはならないだろう。仙台の選手本来の運動量と、そしてモチベーションの高さを見せてくれるはずだ。

最後に、この試合で一番大切なのは、ここ5戦で勝てていないチームに「疑の目を注ぐ」事ではなく、勝利を信じて、最後まで応援する事にある。

前節の鹿島戦後、若干の不協和音が聞こえてきた様子もあったが、今節では、そんな事も吹き飛ばすくらいの快勝を収めたいものだ。

ところで、大宮戦と言えば、昨年は第2節のホーム開幕戦で勝利を収めると共に、14戦未勝利の長いトンネルを抜け出すきっかけの勝利を掴んだ相手でもある。そして今節では、5戦未勝利と、苦しい展開を強いられたタイミングでの対戦となった。

もちろん、昨年の印象が良かったからと言って、決して安易に勝ち点を譲ってくれるような相手ではない。勝ち点を掴むのは自分たちの力量であり、サポーターの大声援の後押しがあってこそのものだ。勝ち点が保証されている試合など、望んではいないし、そんな試合に面白味など感じない。

敗戦する可能性を常に背負っているからこそ、得点を獲ったときの嬉しさや、勝利を収めたときの感動もひとしおなのである。

そして筆者は、この試合が、今季の後半戦の行方を左右する、大事な一戦になると考えている。そのため、普段はまったり応援席の自由南にて、試合の流れをじっくりと観させて頂いているのだが、今節だけは、サポーター自由席にて「参戦」する事を決意した。

普段は自由南から声援を送っているが、今節は、あの「熱い輪の中の一角」にて、みなさんと一緒に、選手を鼓舞させて頂こうと思っている。サポーター自由席の参戦は、いったい何年ぶりの事だろうか。前回がいつだったのか、全く記憶には残っていない。

正直、体力がどこまで持つかは判らない。ただ、今節は「そこに行って応援したい」という気持ちで一杯だ。

筆者は、自由南の年間チケットの所有者ではあるが、この気持ちを素直にぶつけるべく、数年ぶりに、サポーター自由席のチケットを購入した。是非、ご一緒させて欲しい。

おそらくは、あくまでも着座席は自由南にて確保し、その上で、試合の前後半の45分間×2の時間帯のみ、サポーター自由席のエリアへ、ゲリラ参戦させて頂く格好になるとは思う。(身内同伴の参戦ゆえ、どうかお許し頂きたい)

四の五の言わず、必死にチームを応援-。

正直、試合を「観る」余裕はないものと予想している。だが、この気持ちを少しでも表現するためには、今節は、サポーター自由席の中に飛び込むしかないと考えた。

どうぞみなさん、お手、柔らかに!。




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