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第20節vs大宮戦プレビュー リーグ戦7戦未勝利にも焦れる事なく、今は、"出来る事" を最大限発揮する努力を。昨年も復活の狼煙を上げた「NACK5」の地にて、今年もここから再度這い上がりたい一戦。戻ってきた運動量を礎に、今度こそゴールを。

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*8月4日に他界された、元日本代表DF・松田直樹氏(34)に対し、深く、哀悼の意をここに現す-。

ナビスコカップ1回戦・Home LEG(第2戦 7/27) の柏戦にて、7月唯一の公式戦勝利を挙げた仙台。だが、続く「リーグ戦第19節の柏戦(7/31)」では、良い試合をしながらもスコアレスドローに終わり、リーグ戦としてはこれで7戦未勝利。得点も、6月のホーム名古屋戦の梁のゴールを最後に、5試合連続で得点を奪えていない。

しかし、前述したナビスコカップでは、別大会ながら2得点を挙げる活躍もあり、決して「やっている事は間違っていない」事を、私たちに証明してくれてもいる。

そんな状況で迎える今節。相手は、7月にホームで対戦したばかりの大宮となる。今度は、NACK5スタジアムへ、こちらから乗り込む番となる。

昨年は、14戦未勝利で相当に追い詰められたチームが、このアウェイ大宮戦(8/22)で、フェルナンジーニョと赤嶺の得点により、大宮0-3仙台の快勝。内容も良く、そこからチームは見事に立ち直り、14戦未勝利のチームは、奇跡的にJ1残留を果たした。

折しも、昨年のアウェイ大宮戦と、そして今年のアウェイ大宮戦。共に「第20節」という偶然が重なった事にも驚かされる。

そんな「昨年の第20節」では、試合開始早々に、ボールを大胆にも大きく動かし、相手を揺さぶって、最後はフェルナンジーニョのダイレクトボレーで先制点を挙げるという、幸先の良い展開だった。時間も、前半の3分。大宮の出鼻を挫くには、願ってもない時間帯での得点だった。

そしてこの試合では、前半のうちに、昨年の途中から加入した、赤嶺の「仙台初得点」も産まれている。この赤嶺の得点シーンでは、左サイド奧深くでボールを持った赤嶺が起点となり、味方へのパスの後、大宮ゴール前にするすると顔を出し、そして中央から出て来たパスに、絶妙の反応とボールタッチを見せて、大宮GK北野の反応を許さず、ゴール右隅へ流し込んだ。

前半で、ほぼ試合が決定付けられた内容だった。この試合では、後半にもフェルナンジーニョが得点を挙げ、結局3-0で仙台が快勝。このあとの展開は、皆さんご周知の通りである。

今節、仙台が求められるような試合は、まさしく、この去年のアウェイ大宮戦の再来。

昨年の対戦では、試合の序盤から運動量を豊富に繰り出し、仙台の選手は、相手のスペースの隙に縦横無尽に入り込み、また味方同士のパスも正確で、思い切ったものが多かった。そのため、相手は仙台のパスワークを目で追うのが精一杯で、仙台の得点シーンは「大宮の堅いディフェンスをかいくぐって」というよりは、むしろ「大宮の選手が立ちつくす間を、縫うように、素早くボールを廻して、あっと言う間にゴールを奪った」という表現の方が適切だろう。

昨年の今頃と、今年の現状を比較してみると、まず、運動量についてはだいぶ戻って来た。あとは、判断の良さと素早いパスワークさえ戻ってくれば、相手がどこだろうと、ゴールを急襲し続けて決定機を産み出す事は、決して難しい作業ではないはず。

仙台は、連戦の疲労に加えて、結果的にゴールを奪えていない焦りから、詰まらないミスを連発し、自らの首を絞める格好となっていた。その最も「酷い試合」と言えるのが、第6節(7/23)のホーム・大宮戦。失点こそ1に留まったが、全く得点の臭いの感じられない展開に終始し、試合終了直後は、サポーターから大ブーイングを喰らった。

チームとしては、その後の「修正」が効いたようで、先週の「柏・2連戦」では1勝1分とし、失点も、北嶋に獲られた1失点のみに抑え、自信を取り戻しかけている。

ここで、なんとしてでも仙台は、立ち直りを明確化しなければならない。

この試合に向けて、少しだけ心配された、仙台の最終ラインの顔触れだが、センターバックのチョ・ビョングクの出場停止が明ける事に加えて、彼の代役で、前節の柏戦に先発出場した渡辺広大も健在。

サイドバックに目を向ければ、菅井が顔面負傷で離脱したかと思えば、セカンド・チョイスの田村に加え、ここまでじっくりと育ててきた細川が、ようやく試合出場の日の目を見始めた事もあり、選手層については不安なし。菅井の負傷も、手足のものではないため、恐怖心の払拭の程度や、フェイスガード(未確認だが、当然していると思われる)の着用期間によっては、早期に復帰する可能性もある。

あとは、「ゴール前での決定力」だけの問題だと思われるのだが。

その点については、昨年も「この地」で仙台在籍後初ゴールを挙げた赤嶺に加えて、練習でも決定力の好調な太田、そして、リーグ戦初出場を狙う武藤らに期待を託したい。

少々、気掛かりなのは、先発復帰は果たしたものの、その「持ち味」である、切れ味鋭いドリブル突破や守備貢献などが、最近は不発気味の関口。先日の柏戦(リーグ戦)でも、攻撃のシーンで相手と1対1になり、ドリブル突破の勝負を仕掛けたものの、アッサリとボールを奪われてノーチャンス。最近、こういったシーンが目立つようになり、彼を先発ですら起用する意味が薄くなってきている。

だからと言って、関口が不要という訳では、決してないはず。唯でさえ、連戦で疲労困憊の梁が、北朝鮮代表での親善試合のため、来週のミッドウィークはチームを一時離脱する予定。週末のホーム鹿島戦までには復帰すると思われるが、厳しいコンディション状態を、更に悪くして帰国する恐れもある事から、残った選手で、サイドハーフ陣を万全にしておかなければならない状況にある。

むしろ、関口が日本代表に呼ばれて、外の新鮮な空気を吸ってくれば、また考えや発想も変わり、復調の礎に出来たかもしれないのだが。残念ながら、彼は今回のキリンカップ大会の日本代表(8/10vs韓国)には召集されなかった。(※但し、今回の代表召集は、海外の選手を多く呼んでいる事から、当落線上の選手については、今回は見送られただけと見ている)

人間、不調に陥ったときは、何か「復調のきっかけ」が欲しいものだ。

それは、誰か別の選手のプレーを観察する事だったり、サポーターからの声援の一言だったり、自分でハッと気が付いたりと、形態は様々だ。

現在の関口には、いったい、どんな復調のきっかけが、より効果があるのだろうか。

一つだけ、はっきりと言える事がある。それは、どんなに不調な選手であっても、必ずその選手の復調に期待するサポーターが居るという事。そして、どんなに好調な選手であっても、その選手ですら「不調だった時期がある」という事。

そして、対象となるスポーツがサッカーである以上、周囲の選手との連携は、絶対に無視できない要素であるという事だ。

関口の最近のプレーを見ていると、味方へのパスを出し惜しみし、自分でチャンスメークする事に固執するあまり、ボールを失う展開を繰り返しているように思える。だから、味方からパスを貰えなくなり、自分のチャンスが減り、更に味方にパスを出さなくなる。

サッカーは、ピッチ上の11人と、そしてサポーターと一緒になって楽しむスポーツじゃなかったのか。

その事の真意に関口自身が気付いたとき、彼は、もう一皮剥けるような気がしてならないし、それに、仙台というチームは、不調に陥っている選手を、簡単に見捨てるようなところではない。そして関口は、卑しくも、梁と共に今季の副キャプテンを担っている。見捨てられるかどうか以前に、自分がチームを引っ張っていかなけれなならないはずの立場なのだ。

だが、必ず、彼は復活する。そう信じている。願わくは、今節のこの大宮戦で、それが果たされん事を。

折しも、今日から仙台七夕(8/5は前夜祭で花火大会)である。

この時期の「織り姫と彦星の再会」をモチーフとしたクラブ名を冠するチームとしては、是非ともこの時期に、復活を遂げてみせたいところ。

週末の天気予報を見ると、土曜日こそ雨模様だが、試合のある日曜日の夜に掛けては、仙台地方・そして埼玉地方ともに、天候は回復傾向にありそう。もし、星空が見えるようなら、夜空の流れ星(※)に、小さな願いを託してみようか-。

※「ペルセウス座流星群の極大期は来週末だから」というツッコミは無しで、宜しくお願いします。




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