訪問者数:

ページビュー:

【ナビスコ杯2回戦 2nd LEG】磐田3-0仙台 リーグ戦好調の狭間に産まれた完敗劇。同杯連覇を狙う磐田の出足の速さと豊富な運動量の前に、仙台は終始、やりたいサッカーをやらせて貰えなかった。だがこれで、再開するリーグ戦へ向けての「ふんどしの締め直し」が出来るというもの。これがカップ戦で良かったと思えるように、リーグ戦での更なる飛躍に期待したい。

トラックバック(0)
■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■
にほんブログ村 サッカーブログ ベガルタ仙台へ
にほんブログ村

 今季、仙台が敗戦するときは、ある決まったパターンのようなものが存在する。それは、「自分たちのサッカーをやらせて貰えず、無得点で完敗する」というものだ。そして今回も、まさしくこのパターンに陥ったものとなった。

 
試合は序盤から、磐田側の、有り得ないくらいの出足の速さによって、仙台の攻守は翻弄され続けた。そんな中で、修正が効かないうちの前半7分に、磐田のエース・前田に先制点を献上してしまう。
 

 しかし、この段階でもまだ、アウェイゴールを奪えば優勢に立てるとあって、決して士気が下がっている様子はなかった。むしろ、試合が動く可能性が高まり、期待を決して捨てずに試合を見守り続けた。

 
だが、後半に入っても、ペースが変わる事はなかった。選手交代で中原を投入した以降において、パワープレーの意図を明確に打ち出し、チャンスも創れはしたものの、最後のところで、磐田の好ディフェンスに阻まれ、どうしても得点を奪う事ができない。いやそれ以前に、シュートに結び付くような攻撃展開が、まるで成っていなかった。
 
前半のシュート数だけをみても、仙台は僅かに2本。これでは、得点を奪おうにも、確率的に難しい。
 
試合の終盤になると、リスクを犯して攻め上がっていた仙台の裏を突かれて、あっさりと2失点し、最終的には3失点・無得点の完敗で、同カップ戦は、2回戦敗退という結果に終わった。
 
-逆に、すっきりした。
 
悔しさが無いと言えば嘘になるが、元々、総合力で磐田や鹿島やG大阪や名古屋などに適うチームではない。今は、そういった強豪チームの仲間入りを目指して、己を高めようと必死になっている最中、成長過程のチームだ。強豪チームとの対戦では、往々にして、こういった完敗を喫する事はあり得る。
 
終わってしまった大会の事は、もう、くよくよと語る事はよそう。
 
それに、決して悪い事ばかりでもない。今回の敗戦が、リーグ戦ではなかった事から、チームの連勝記録や、赤嶺の連続得点記録の可能性に傷がついた訳ではないし、負傷者が発生した訳でもなし。それに、これで、10月の連戦も回避する事が出来、リーグ戦と天皇杯に集中する事が可能となった。
 
リーグ戦で好調を維持している中で、こういった試合をしてしまう事は良くある事。むしろ、それを反省材料にして、修正すべきところは修正し、また、リーグ戦に臨めるというものである。
 
むしろ、これまで以上に、前向きにリーグ戦へ集中できるようになった。チームとしても、そして、私たちサポーターとしても。貴方は、そうは思わないか。
 
それでも、「どうしても磐田に負けたのが悔しい」という方のために、実はまだ、チャンスは残されている。それが、天皇杯だ。
 
10月8日に、2回戦で、ソニー仙台との対戦を控えているが、順当に勝ち進めば(おっと、昨年にソニー仙台に敗戦を喫した事は忘れていないので誤解無きよう)、3回戦ではおそらくアビスパ福岡と、4回戦では、セレッソ大阪との対戦となる。
 
そして、その先の準々決勝。日は、12月24日。あちらの山が順当なら、清水エスパルスか、ジュビロ磐田が勝ち上がってくる事だろう。
 
もしここで、磐田を破ろうものなら(まだお互いに勝ち進めると決まった訳ではないが、そうだと仮定して)、準決勝の舞台は、おそらく国立。そしてその相手は、おそらく、ガンバ大阪だ。
 
12月29日に、天皇杯準決勝で、ガンバ大阪と対戦。如何にも、あの2009年のリベンチマッチの舞台としては、相応しいではないか。
 
10月以降の日程を見ると、仙台としては、ナビスコカップを敗退した事により、実に無理なく、約1週間ペースで、リーグ戦と天皇杯を戦える。もう過密日程の心配は、しなくて済むのだ。
 
現在の仙台の力量では、リーグ戦も、カップ戦も、そして天皇杯も(同杯もカップ戦である事に変わりはないが)。全てを狙った戦いをするのは、今少し難しいだろう。これら全てを無理に消化する日程よりも、今は、目の前に敷かれた試合ペースのほうが、安心して観ていられるというものである。
 
この敗戦は、私たちがもっと高みを目指すための、単なる通過点だ。これを必要以上に深刻に捉える必要などないし、状況が不利になった訳でもないのだ。
 
また、私たちがいちいち求めなくとも、今回の敗戦をバネに、修正するべきところは修正し、セレッソ戦に向けた仕切り直しはちゃんと果たされるはず。それを期待して、今は静かに、再開されるリーグ戦の行方を見守りたい。
 
今回の敗戦を、嘆くこと無かれ。ここが、私たちのピークではないはず。そこは信じて、今は、セレッソ戦を待ちたい-。
 



■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■
にほんブログ村 サッカーブログ ベガルタ仙台へ
にほんブログ村

最近のブログ記事

J1第28節vsC大阪戦プレビュー 片や、ACLで6失点大敗。片や、ナビスコカップで3失点完敗。直近の公式戦で共に敗戦を喫した同士の対戦は、如何に「直近の敗戦を引き摺らないか」がポイントとなる。鎌田出場停止で、渡辺広大先発濃厚。対するC大阪は、負傷の影響でキム・ボギョンと清武が出場回避濃厚。
 ACL、アウェイ全北現代戦…
【ナビスコ杯2回戦 2nd LEG】磐田3-0仙台 リーグ戦好調の狭間に産まれた完敗劇。同杯連覇を狙う磐田の出足の速さと豊富な運動量の前に、仙台は終始、やりたいサッカーをやらせて貰えなかった。だがこれで、再開するリーグ戦へ向けての「ふんどしの締め直し」が出来るというもの。これがカップ戦で良かったと思えるように、リーグ戦での更なる飛躍に期待したい。
 今季、仙台が敗戦するときは…
横浜FM1-3仙台 「必殺・ちゃぶり返し」。あらゆる意味で予想外な展開の中、先制点を許した後も、焦れずに試合を制御した仙台が、横浜FMの"隙"を巧みに突いて、なんと3得点の逆転・快勝劇。角田・豪快同点弾、柳沢・仙台初得点の逆転決勝弾、赤嶺・5試合連続となるダメ押し点で、チーム4連勝を達成!
 誰も、こんな展開など想像し…