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試合当日の朝は雨だと思っていた、前日夜の夜半過ぎから、いつの間にか雪に変わっていた、気まぐれな早春の空模様。朝、起きたら一面の銀世界で、予想外な雪かき労働を終えてからのユアスタ出動となったのは、決して、筆者だけではなかっただろう。
傘を差すほどではなかったにしろ、今にも再び泣き崩れそうな空模様の中、否応なしにピッチに降り積もった、水分を含んだ重そうな雪。これを、一生懸命に掻き退かす関係者・サポーター有志のご尽力のおかげで、どんどん緑の絨毯が露わになってくる。
この日の予想最高気温が9℃だったとは言え、体感気温は決して高くはないと感じた、試合前のスタジアム。それでも、午後には急速に天候が回復するとの天気予報を信じ、13:00 にキックオフ予定の試合が始まるのを、今か、今かと待ち侘びた。
少しずつではあるが、上空に、青空が覗き始めるも、キックオフを迎える頃には、生憎の小雨模様。結局、雨か、、、と思いつつも、開幕3連勝を掛けたホームゲームの開催を告げる、東城主審の笛が鳴り響くと、自然と意識は試合に入り込んでいた。
-キックオフから数分。何かがおかしい。
予想に反し、今季から新加入のカルリーニョスを、体調不良?の理由で欠いた大宮は、前線のチョ・ヨンチョルや、U-23日本代表候補の東慶悟らを中心に、仙台のディフェンスラインに対し、運動量を上げ、積極的にアプローチしてきた。そのプレッシャーに手を焼き、なかなかボールを前に運べない仙台。「何かがおかしい」と感じた、その内訳は「仙台がやりたいサッカーを、大宮にやられてしまっている」というものだった。
つまりは、大宮も、仙台と似たようなサッカーを趣向していたのだ。運動量の豊富な前線の選手が、前から積極的にプレッシングし、そこから産まれるチャンスボールをゴールに繋げるサッカー。前節の新潟戦でも大宮が見せたサッカーの片鱗は、ここユアスタでも健在だった。
まるで「ミラーゲーム」。自分たちのサッカーを、相手がやってきている。そこをどう跳ね返すかを考えているうちに、与えたコーナーキックのチャンスから、早々に先制点を献上してしまう。
前半8分。仙台0-1大宮。
試合直前から降り始めた小雨の影響か、ピッチで足を滑らせてしまう選手が双方に続出し、そして試合の内容も、まるでそのときの空模様と同じように、湿りきった、活気のないサッカーだった。
だが、失点でようやく目が覚めたらしい仙台は、その後の前半15分に、赤嶺が枠内へ豪快に飛ばしたミドルを皮切りに、少しずつ、自分たちのサッカーのペースを取り戻し始める。
徐々に、本当に徐々に。大宮に簡単に読まれていた、中盤のパスが、今度は面白いように繋がり始める。そして迎えた、前半35分。太田のクロスを、エリア内の柳沢が絶妙のバックヘッドで前へ送り、そこへ詰めていた赤嶺が再びヘッドで、大宮のゴールネットを揺らした。すわ、同点か!?と思った瞬間。線審の判定は、残念ながらオフサイド。
だが、ここで完全に「息」を吹き返した仙台は、その2分後の37分に、大宮陣内左サイドをえぐった関口からの、マイナスのラストパスに、富田が豪快なシュートで反応。惜しくもバーを直撃し、ゴールは成らず。だがこの直後も、赤嶺・太田が連続でシュートを放つなど、完全に流れを引き戻した。
前半こそ無得点で終わったが、試合の主導権が既に仙台に傾いている事は、誰の目にも明らかだった。
迎えた後半。
いつの間にか、前半のうちに降りしきっていた小雨が上がり、上空の雲が切れ始め、青空が顔を見せるようになる。時折は日差しも観られるようになり、ピッチの芝生も、水分と日光を得て、生き生きと立ち始めたように思えた。
前半のうちに、流れを引き寄せていた仙台。その流れを、そのまま後半も継続出来ていた。そこにはもはや、1点のビハインドを背負っているチームの悲壮感などは、微塵も感じられなかった。
そして、迎えた後半8分。大宮ゴール前中央で、イーブンのハイボールに競り勝った赤嶺の「頭での落とし」の先には、フリーで太田が待っていた。これを落ち着いて、GKの股抜きを狙ってシュート。これが決まり、ようやく同点に追い付く事に成功する。
後半9分。仙台1-1大宮。
同点に追い付いた事で、前半のうちに息を吹き返していた仙台のエンジンは、ここから、完全にフルスロットル状態。ここから僅か6分後、同点弾を挙げた太田からの、右サイド突破後のクロスに反応した柳沢のニアのシュートが、大宮GKのファンブルとDFのオウンゴールを誘い、仙台に、待望の2点目が転がり込んでくる。
後半15分。仙台2-1大宮。
僅か6分間で、逆転に成功。この後、チャンスと観るや手倉森監督は、実質の2点目ゲッターの柳沢に代え、新生スピードスター・武藤雄樹を投入。この采配が、ズバリ的中する。
武藤の投入により、本来は逆転を狙って仙台陣内に攻め上がりたいはずの大宮の攻撃陣を、自陣に押し留める事に成功する。武藤が、前線から積極的にプレッシングを仕掛けるために、大宮は落ち着いたボールポゼッションが出来ず、1トップのラファエルにボールを預ける事ができないでいた。後半だけで、11本ものシュートを放った仙台は、逆に、大宮の後半のシュートを、僅か2本に抑え込んでいた。
こうなると、もはや、大宮に「為す術」は無かった。
後半22分。右コーナーキックのチャンスから、中央で角田が角度を変えてヘディングシュートを放つ。これを大宮GKが零したところへ、菅井がキッチリと詰めていた。
後半28分。仙台3-1大宮。
とうとう、仙台名物「なんでおまえがそこにいるゴール」まで飛び出し、大宮を更に突き放す。
そしてこの日の仙台は、この日の先制点の献上の憂さを晴らすかのように、更なる追い打ちを仕掛ける。後半36分。左サイドに大きく展開した武藤が、相手DFを見事な突破で抜き去り、大宮ゴール前中央へ、正確なマイナスのクロスを供給。これに反応した太田が、今節2得点目となるゴールを豪快に叩き込んだ。
後半37分。仙台4-1大宮。
余りにも華麗な、大逆転劇。先制点を許しながらも、そこからじっくりと自分たちのサッカーを取り戻し、逆転したあとも、武藤の投入で流れを更に手繰り寄せ、最後は、大宮の戦意と体力を完全に奪う、3点差を付けての大勝となった。
気がつけば、前半のうちに泣き崩れていた空模様は、いつの間にかどこかへ消え去り、試合の終盤には、澄み渡った青空が広がっていた。後半に仙台が得点を加えるたび、天候もこれを喜ぶかのように、急速に回復。スタジアムに差し込む日光が、試合前は雪で湿っていたピッチの芝を蘇らせ、最後は、生き生きとした緑の絨毯に生まれ変わっていた。
この試合のマン・オブ・ザ・マッチは、もちろん太田。彼自身のこの日の2得点(1点目と4点目)を含め、2点目のオウンゴールの起点となる、右サイドの突破や、3点目の菅井のゴールは太田のコーナーキックが起点だった事を考えると、全4得点に絡む、大活躍だった。
この一戦では、「いつか喫するであろう、先制点を許したあとの立て直し」という課題にいきなり直面したが、選手もベンチワークも、実に冷静だった。
先制点を許しても、自信を以て臨めば、必ず結果が付いてくる。
この事は、直前のナビスコカップ・浦和戦でも最後まで諦めずにゴールを目指して戦い続けた、チームの姿勢からも感じ取れていた。
浦和戦での敗戦は、決して、無駄では無かった。その事は、この大宮戦の内容と結果を以て、証明していると言えるだろう。
ただ、毎回毎回、こうも巧く「やりたい事がハマる」とは限らない。今節の試合序盤のように、相手に主導権を握られて始まる試合は、今後も必ずあるはずだ。その刻、この一戦を思い出して、決して自分たちのサッカーを忘れる事なく、自信を以て戦い続ければ、必ず結果は付いてくるはずである。
とにもかくにも、これで、まさかのリーグ戦3連勝。しかも、7得点・1失点という、見事なリザルトを以て、今節も首位を堅持している。以前にも、J1で開幕連勝を飾った事はあったが、今季ほど、結果を出し続ける事への期待感が大きいシーズンは無いだろう。
だが、まだまだシーズンは長い。この好調さを、年間を通して維持し続けなければならない。その事は、選手もコーチ陣も、そして、私たちサポーターも、骨身に染みて判っているはずだ。
長い目で、この素晴らしいチームを、応援し続けよう。
苦しい刻も、嬉しい刻も。チームのゴールと勝利は、私たちの活力の源である-。
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