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90分まで、ラスト5分という時間帯で喫した、よもやの失点。今季、C大阪から新加入した上本大海のクリアミスを、強かなFW・播戸竜二は、見逃してはくれなかった-。
思い出されるのは、昨年のJ1第5節・アウェイでのC大阪戦。場所はやはり、ここキンチョウスタジアムだった。前半のうちに、太田吉彰の先制点が決まり、そのまま試合は終盤のロスタイムへ。逃げ切って勝利を掴むはずだったが、94分に、小松塁に得点を決められ、逃げ切りに失敗していた。
85分に失点を喫したとき、この試合を仙台サポーターの立場で観戦していた者にとっては、「”緊張”の時間帯」が始まった事を感じたに違いない。1点差に迫られた事で、より一層、攻撃の圧力が増すであろうC大阪の総攻撃を、ロスタイムも含めて、守り通せるのか。はたまた、追加点は奪えるのか。
ここで、自分たちのサッカーに綻びが生じて、よもやの2点差を追い付かれるなんて事になれば、それは、以前の「仙台の悪癖」が再び顔を出すなんて事にも成りかねない。それだけは、本当に御免被りたい。そんな想いで、掲示されたロスタイム5分という数字の長さにも恨み節を唱えつつ、画面に喰い入って観戦した。
だが、そんな心配は、本当に杞憂だった。
今節の、選手たちの「時間の使い方」は、本当に見事だった。いくら相手の攻撃の圧力が高くなっても、落ち着いて中盤でのボール奪取を行い、それを前線に運ぶ。そして、無理にフィニッシュまで持ち込まず、ボールを失わないように細心の注意を払いながら、コーナー付近に持ち込んで、これをブロック。その動きは、まるで、画面を通している私たちの気持ちを、選手が判ってくれているかの如くだった。
-この試合は、前節のホーム大宮戦と同様、またしても、雨の中でのホイッスルとなった。その後に晴れ間も見え隠れする「雲行き」まで、同じような空模様だった。
しかし、そんな「雨の中の前半」で、序盤のC大阪の猛攻を凌ぎきった仙台は、徐々に、自分たちの試合のペースに持ち込む事に成功する。この日は、キックオフ直後から、ウイルソンの気持ちの入り方が違って見えていた。「こんなにドリブル突破の凄い選手だったか!?」と、目を疑いたくなるほど、ゴリゴリ感タップリの頼もしい、そのドリブルワークは、彼の来日J初ゴールの臭いを、強く、濃く、漂わせていた。そして、その「空気感」は、その存在を、とうとう目に見える形として現す事になる。
そして、迎えた33分。左サイドから、自分でドリブルで持ち上がったボールを、C大阪のディフェンスを3枚も引き連れながら、ペナルティエリア付近まで半ば強引に持ち込む。エリア近くまで来たところで、残念ながら一旦はボールを失ってしまうが、傍には、ウイルソンとの距離感がバッチリの赤嶺が追走してきていた。ウイルソンが失ったボールは、赤嶺の足元へ。これを豪快にシュートするもC大阪のディフェンスにあたり、フィニッシュ成らず。
ところが、そのこぼれ球が、なんと、再びウイルソンのところへ。これをウイルソンが見逃すはずはなかった。GKと左ポストの「狭い空間」を、見事に射抜き、この日の先制点をゲット。
今季の新加入・開幕戦から、攻守に渡って貢献し続けた助っ人が、ようやく、自らの足で結果をもたらした瞬間だった。
前半34分。C大阪0-1仙台。
昨年のキンチョウスタジアムでの対戦のときと、同じような展開。戦い方のブレない仙台が、首尾良く先制点を挙げ、ここから「仙台劇場」が、本当の意味で幕を切って落とす。
圧巻だったのは、後半開始すぐの4分。今季、開幕からキレキレの太田が、この日も「仕事」をした。右サイドでのドリブル突破が綺麗に決まり、エリア内でゴールラインギリギリのところで、折り返しのクロスを供給。ボールが少し「戻り気味」になってしまったものの、これを「下がりながらの絶妙なヘッド」で、巧くシュートを放ち、これがC大阪のゴール枠に吸い込まれるように決まった。
後半5分。C大阪0-2仙台。
その後、冒頭で記載したような失点シーンはあったものの、こういう「事故のような失点」にも、それまで保っていた2点差のリードを有効に活かし、例え1点差になろうとも、そこからの試合コントロールを誤る事は、決して無かった。
ベンチワークも、見事だった。後半38分に、ウイルソンに代えて鎌田を(ボランチとして)投入し、一時的に、3列目のディフェンスの人数を手厚くした。直後に、上本大海のクリアミスで播戸に失点を喫したものの、1点差に追い付かれた事を受け、今度は、ミスした上本を下げて、武藤を投入。ボランチに入れた鎌田をセンターバックに下げ、ウイルソンが退いたポジションへ武藤が入り、布陣全体のバランスを整え直すと、前線からのディフェンスが機能し、C大阪の攻撃陣に仕事をさせず、そのままゲームをクローズする事に成功した。
昨年は、94分という時間帯で、悔しい同点弾を「被弾」したが、あれから1年。仙台は本当に成長した。2010年から始まった、キンチョウスタジアムでの未勝利は、4試合目を以てようやく打破。仙台が強豪クラブへの仲間入りを果たすためには、絶対に「鬼門」と呼ばれるスタジアムを作ってはいけない。キンチョウスタジアムが、そうなりかけていただけに、この日の勝利は、「敵地でも勝ち切れるんだ」という自信を再確認できた、見事な完勝劇だった。
-今節を振り返ってみると、勝ち点9で並んでいたFC東京が、相性最悪の広島にまたも敗戦を喫し、首位争いから一歩後退。仙台が、今季J1唯一の4連勝を達成し、勝ち点12で、堂々の単独首位となっている。
1年前には、とても予想だに出来なかった、この快進撃。内容も良く、各局ニュースやサッカー番組のMCや解説者も、一様に「仙台の試合巧者ぶり」を褒めてくれている。これまで、東北の田舎の1クラブとしてしか観られていなかったチームが、全国のサッカー関係者からの注目の的になっているのだ。
ところで、先週発売(3/27 No.1384 4月10日号)のサッカーマガジンを読んだ方も多いと思う。表紙には「ベガルタ無双/ネオ仙台、R指定の強さとは?」というタイトルが大きく掲載され、その表紙を見ただけで買った人は多いはずだ。(売り切れ続出で、買えなかった人も多かったとは思うが)
その内容は、全般的にまとめて言うと「大人のサッカーを身に付け始めたベガルタの強さ」についての解説が、とうとうと綴られている。読み進めるほどに、ニヤニヤしたくなるような内容だったが、これは決して、ドッキリでも何でもない。全国紙が、「仙台の今季の強さ」を、きちんと評価してくれている証拠なのだ。
そして、その紙面の評価と期待に応えるかのように、今節の仙台は、まさに「終盤の逃げ切りを含め、試合全般で大人のサッカーを披露」してくれた。まるで、サッカーマガジンの今週号の記事の正当性を裏付けるかのように-。
リーグ戦は、まだまだ先が長い。今しばらく、この勢いは止まりそうにもないが、目の前の1戦1戦を、きちんと戦い抜くだけだ。次節は、ミッドウイークのナビスコ鳥栖戦を挟んで、またも強敵、ジュビロ磐田との対戦が。今度はとうとう、1位vs2位の「首位攻防戦」となる。詳細はまたプレビューで書かせて頂くとして、今から、次戦がとても待ちきれない。
そういえば、もうそろそろ、大黒柱・梁勇基も復帰してくる時期だ。今このチーム状況に、彼が万全の状態で戻ってきたら、いったいどんなシーズンになってしまうのか。
仙台サポーターにとって、”心躍る春”が到来しようとしている-。
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