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中村憲剛が体調不良のため、ベンチ入りもせず、稲本が先発した以外はベストメンバーでこのカップ戦に臨んできた川崎。これに対し、リーグ戦は好調に付き、若手や控え陣の経験の場として、前回同様、1.5軍の顔触れで臨んだ仙台。
加えて、川崎は公式戦6戦未勝利。勝利に餓えている中で、ベストメンバーを連戦の中で先発投入してでも、勝利を欲した川崎の執念に、仙台は屈する形となって、今季初の3失点完敗を喫した。
もし仮に、仙台も、リーグ戦のベストメンバーで臨んでいれば、こうはならなかったかもしれない。ただ、リーグ戦との兼ね合いも考えてのメンバー選出であり、こういう結果に終わった事に対しての言い訳は、特段の必要もないと思っている。
言い方を変えれば、「負けるべくして負けた試合」だったのかもしれない。
思えば、昨年の8月20日、アウェイ名古屋戦。仙台は9戦未勝利が続き、対する名古屋は、15戦無敗。だが結果は、仙台が前半17分の菅井のゴールを最後まで守りきり、10戦ぶりの勝利を挙げた。対する名古屋は、ホームながら16戦ぶりの敗戦を喫した。
このとき、勝利に餓えていた仙台が、戦前の大方の予想を覆して名古屋を下したのは、決してブラフでも何でもない。決して悪い試合内容で推移していた訳でもない仙台は、いつ勝利を挙げてもおかしくないチーム状態だった。ただ、結果がこのタイミングで付いてきただけの事。「勝利が欲しい」という意気込みや執念。そういったメンタルな部分では、無敗を15に延ばしていた名古屋を、確実に上回っていたはずであり、それが、あの勝利劇を呼び込んだとも言える一戦だった。
今回の川崎との一戦では、この「昨年のアウェイ名古屋戦」の、完全な逆パターンでの敗戦、という色合いを感じる。
確かに、1.5軍で臨んだ事も、いつもの連携の噛み合いの悪さや、堅守の綻びの一端には成っていたと思う。だが、ナビスコで若手や控え陣を積極起用しなければ、チームの戦力底上げには繋がらない。まして、1週間で3戦の連戦である。公式戦の勝利に餓える川崎とは状況が違い、こちらは「如何にリーグ戦に向けて戦力を温存できるか」もポイントだった。つまり、1.5軍で臨んだ事による結果としての敗戦は、甘んじて受け入れなければならない結果、という事である。
だが、この一戦で仙台は、大きな教訓も得た。
本当に強いチームとは、こういう一戦で敗戦を喫しても、決してメンタル面で負けずに、次の一戦でキッチリと立て直して勝利を掴めるものだ。そのくらいのメンタルの強さがチームに備わっていないと、「ただ、序盤で勢いがあっただけのチーム」と言われ、首位戦線から脱落し、シーズン序盤で仙台が首位に立っていた事など、アッサリと忘れ去られてしまう。
そんな「側面」を確認する機会が、いずれ訪れるであろう事は、だれしもが判っていたはずだ。そして、その機会が、いまこのタイミングで訪れた、と言う事が出来る。
ベガルタ仙台が、本当の意味で「常勝チーム・強豪チーム」と認められるようになるためには、こういった完敗試合を、必要以上に精神的に引き摺らない事が肝要。そして、ベガルタ仙台が、もっと高みを目指すためには、「必要悪」とも言える敗戦ではないか。
公式戦での3失点完敗は、今季初めてである。昨年も同様の完敗劇があった。だが、昨年も、そこから見事に立ち直ったはずだ。今季だって、出来ない事はない。
こういう試練を乗り越えてこそ、本当の強さを備えたチームに昇華するというものではないだろうか。
そして、敢えてこの敗戦の相手が、盟友・川崎フロンターレであった事が、何よりの救いでもある。先日の多摩川クラシコでは、「多摩クラ再開」を祝して、仙台サポーター有志から川崎サポーター有志に、花輪を会場に送ったとの事。昨年の大震災後のリーグ再開の一戦でも等々力にはお世話になった事や、更には、いつの間にか川崎のヘッドコーチを務めていた望月氏が、なんとこの一戦では監督代行を務め、2007年の仙台監督・ヘッドコーチの顔合わせという盟友対決でもあった事など、話題には事欠かない一戦でもあった。
結果論ではあったが、未勝利に苦しむ川崎に対し、仙台は、相手を1人退場に追い込みながらも、本来の力を出し切れずに完敗を喫した。だが結果的には、敵に塩を送ったつもりは無かったが、現状の川崎に、自信を取り戻して貰うための一戦にはなったのではないか。
あくまでも「結果論」である。負けて良かった、というつもりは毛頭ない。その辺は、誤解の無きよう-。
次の川崎との対戦は、5月下旬のリーグ戦となる。この時には、是非復調した川崎と、お互いベストメンバーで、思いっきり対峙したいものだ。
振り返れば、仙台はリーグ戦6戦無敗と絶好調ではあったが、ここのところは公式戦でのミス絡みでの失点がつづき、ある程度の守備面の見直しは必要。だが、今季は「前線から攻撃的に撃って出る」事を、戦い方のベースとして選択しており、多少の失点のリスクを負っている事は織り込み済み。昨年までの仙台なら「大問題」な状況だが、今季の攻撃力の著しい成長の度合いを見れば、敢えて「無理に守備面の再構築などのテコ入れ」を考える必要は皆無。むしろ反省材料は、この川崎戦で、終盤の武藤の1点に留まった事を課題とするべきである。
もはや、私たちの仙台は、昨年までのように「1-0で勝つチーム」を目指してはいない。
前節のリーグ柏戦のように、得点の奪い合いという戦況でも、勝ちきる力量を付ける事を目指しているはずだ。
そんな中で喫した、今回の一戦の完敗劇は、「3失点してしまった事」を悔やむよりも、「1得点しか出来なかった事」のほうを悔やみ、もっと精進しなければならない。そうでなければ、J1という日本のトップリーグでは、上位で生き残れないからだ。
攻撃と守備は、表裏一体。
昨年までの仙台は、守備に主眼を置き、状況によっては1-0での勝利も念頭に置いての戦いだった。
だが、今年の仙台は、攻撃にも主眼を置き、試合毎にマルチ得点を挙げ、状況によっては、相手との撃ち合いを制しての勝利も念頭においての戦いとなっている。
そこへ向けて、今回の敗戦劇は、決して無駄にはならないはずだ。
中2日で、すぐにリーグ戦はやってくる。
川崎戦の敗戦の理由を、とうとうと語る時間的余裕は無い。そんな事よりも、私たちサポーターも含めて、すぐに意識を、週末のホーム・FC東京戦に切り替え、この一戦で勝利を掴むべく、私たちは気持ちの準備をしなければならない。
引き摺る無かれ。糧にせよ。
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