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平均年齢、23.4歳-。
これは、前節の清水-鹿島戦で、清水側で先発した11人の平均年齢である。
ベテランの小野伸二を除けば、他は全て25歳以下。この選手構成ベースながら、今季ここまで6勝3敗の2位というのだから、実に驚きである。
清水と言えば、昨年の主力選手大量流出で戦力維持が不安視されたクラブなのだが、むしろ、獲得した若手に経験の場が与えられ、結果的に、世代交代が進んだ印象も伺える。
最近の試合は、特に印象深い。第8節(4/28)のアウェイFC東京戦では、ジミー・フランサとアレックスの2選手を退場で欠いたにも関わらず、鋭いカウンターからの高木俊幸の得点を守りきって勝利。続く第9節(5/3)のホーム清水戦では、主力のアレックスを出場停止で欠く中、伊藤翔(23)・高木俊幸(20)・大前元紀(22)の前戦若手3トップ揃い踏みで鹿島一蹴し、調子がやっと上向きかけた相手を叩き伏せてみせた。
これを「勢い」と言わずして、何と表現すれば良いのだろう。そんな絶好調の清水を、仙台は今節、ホームに迎え撃つ一戦となる。
だが、仙台から見た清水と言えば、否応無しに、昨年・一昨年の苦い思い出が甦ってくる。
昨年は、開幕からの13戦不敗を、14戦目にして止められ、そこからリーグ戦9戦未勝利のトンネルの入り口へと誘われてしまった。
一昨年は、開幕からの5戦を3勝1分1敗とし、決して悪くない状況下で臨んだアウェイ清水戦で、一瞬の隙から5失点の大敗を喫し、そこからリーグ戦14戦未勝利の長いトンネルに突入してしまった。
過去2年間、仙台の開幕からの良い流れを寸断してきたのは、紛れもなく、この清水戦である。迎えた3年目の、この一戦は、過去2年間からの仙台の成長の度合いを測る試金石であると共に、ここを乗り越えられるかどうかで、今後の展開の様相が相当に変化してくる、絶対に負けられない一戦である。さしずめ、「3度目ならぬ3年目の正直」といったところか。過去2年間の対戦成績では、仙台からみて1分3敗。実は、対・清水は、J1に復帰した2010年以降、仙台がまだ勝ち星を挙げていない2チームのうちの1チームである。(もう1チームは広島)未勝利の相手を残したまま、首位の座に居続けられるとは思えない事からも、ここで何とか、清水に土を付けて置きたいところでもある。
この一戦へ向けては、ゴールデンウィーク3連戦の最終戦という事で、過去2戦をアウェイで戦ってきた主力選手の疲労の程度が気になると共に、ホームFC東京戦で強行先発し、その後のアウェイ2連戦を欠場している赤嶺の、今節での復帰出場が見られるのかどうかが注目される材料か。練習を見る限りでは、別メニューながら、既に負傷部分の回復が進んでいる様子もあり、コンディションの調整次第では、今節の出場に期待が持てそう。ただ、コンディションを考慮し、いきなりの先発復帰ではなく、ベンチスタートの可能性もあるかもしれない。しかし本来は、スーパーサブ的起用ではなく、先発起用してこそ活きる選手なだけに、もし無理なく先発が可能な状況なら、是非ともここでの先発復帰を望みたいところだが、果たして。
これ以外の注目点としては、今季ここまで、ほぼフル出場を続けているウイルソンが、中2日ながら、この一戦でも先発するのかどうか。右サイドハーフは、前節の鳥栖戦は45分間の出場に留まった太田なのか。それとも、この鳥栖戦で後半26分から投入された、梁で行くのか。そして今節も、スーパーサブとしての起用が濃厚な武藤の活躍は有るのかなど、今節も見所は満載な一戦となる。清水と共に連戦の中、ベンチ入り選手も含めてのベストメンバーで、そして、ベストコンディションで臨めるかどうかが、試合の行方のカギとなりそうである。
ところで、前節の清水は、ホームで鹿島に3-0と快勝したが、その試合後の選手インタビューで、お立ち台に登壇した高木俊幸が放った一言を、知っている諸氏は少なくない事だろう。
「このまま、仙台もぶち負かしましょう」
如何にも、2戦連続ゴールを決めた若手フォワード選手のインタビューコメントらしい。
だが、この高木選手のコメントを聴いたとき、仙台の置かれている立場を改めて再認識すると共に、仙台がやっと、J1の他のチームに、この強さが本物であると認められつつあるな、という実感を覚えた。
清水のJでの歴史を考えれば、本来は、仙台が清水の胸を借りる立場のはずだ。だが、現座の清水からしてみれば、仙台は「J1復帰3年目ながら、首位を独走している、完成度の高いチーム」と見えているに違いない。そして清水は、昨年の主力選手の大量流出の危機を乗り切り、若手の能力が開花し、順位も2位に浮上。最高潮の勢いを付けて、仙台にいざ乗り込むというシチュエーションである。
J1での経験量こそ、清水は「大先輩クラブ」ではある。だが、クラブとしての経験量の違いよりも、今は「在籍する選手、つまり、チームとしての経験値」がモノを言っている。つまり「清水は、クラブとしては大先輩だが、チームとしてはまだ若い」のだ。そして、前述の高木選手のコメントには、「俺たち若手が、このチームを引っ張って、首位を引き摺り降ろすんだ」という意気込みが、満々に見え隠れしている。
手倉森監督就任5年目にしてようやく巡ってきた、J1での優勝争い参画の可能性。いまその可能性に、新進気鋭の若手が揃う清水が、その猛威を振るいに、仙台へ襲来しようとしている。ここで、清水という春の嵐に吹き飛ばされる訳には行かない。
今なら、清水を倒す「期」は熟していると思う。昨年も一昨年も、仙台はその勢いを、清水に止められてきた。だが今年は、そうはさせない。充実した戦力と戦術、安定している成績。そして、これらがもたらしている、現在の順位と、2位との勝ち点差。
この状況で清水を倒さずして、いつ倒すというのだ?
この一戦。間違いなく、試合は面白いものとなる事だろう。そして、結果が付いてくる可能性は、充分にある。しかし、試合は、やってみないと判らない。戦力や、成績の比較だけで勝敗は決まらない。それを決めるのは、選手たちの「勝ちたい」という気持ちの強さ、そして、「勝って欲しい」と願う、サポーターの熱意の高さだ。
戦力充実の仙台と、新進気鋭の清水。いま、勢いは、どちらにもある。どちらが勝ってもおかしくない一戦だ。そして、その勝負の行方は、この一戦での勝利を渇望する、サポーターも含めた、気持ちの強さと熱意の高さと、更にそこにひと付けするとすれば、「如何に驕らず、相手をリスペクトし、チャレンジャーの気持ちで挑めるか」か。
34試合もある、J1のリーグ戦。どうせ、全部勝つ事は出来ない。また、昨年ほどでは無いにしろ、引き分けもいくつかはあるだろう。そして、まさか無敗でシーズンを乗り切るなんて、虫の良い事は言わない。たぶん、どこかで敗戦を喫するタイミングは訪れる。
だがそれは、絶対に、このタイミングであっては欲しくない。
どちらが勝つかは、やってみないと判らない。だからこそ、勝利を信じて、スタジアムに足を運ぶ。そして勝利は、それを願う気持ちの強い方へ。やるべき事をやってきた方へ。
大きく傾いてくれるものと、これを信じて止まない-。
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