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スコアレスドローは、本当に久しぶりだった。そこで、いったいいつまで遡るのかと思い、公式記録を確認したところ、なんと、偶然にも昨年のJ1第32節(11月19日)の浦和戦で、場所も埼玉スタジアムだった。
あまり気にしてはいないのだが、仙台は、埼玉スタジアムでの勝利がまだ無い。いわゆる「鬼門」という表現で語られる部類の場所だが、今節においては、「勝てなかった」という観点で観るよりも、「負けなかった」という観点で観た方が適切のようにも思われる内容だった。
前半。
試合の入りは、以外にも「静かな幕開け」だった。1位対3位、勝ち点差2の直接対決という事もあり、激しい攻防にも期待したのだが、その期待は、まるで「暖簾に腕押し」んのように、予想外な展開となった。
浦和は、なんと「最終ラインを引き気味にして、無理に前線にボールを入れず、後方からパスを繋ぐ」という、なんとも「らしくない」戦い方で、仙台を迎え入れてきた。このため、ボールポゼッションは仙台が握れる展開。必然的に、ゲームの主導権は仙台が持った中での前半となった。だが、この前半の様相は「攻める仙台、守る浦和」に終始し、人数を掛けて守るを固める浦和の守備を崩し切れず、大きな見所なく、静かに前半を消化する。
後半。
得てして「前半が静かな試合は、後半に試合が逸一気に動く」ものであるが、この試合でも、得点を除き、やはりそういう展開となった。
浦和は、後半のキックオフから、前半とは違う攻撃の意識の高さを見せてきた。その様相は、まるで「攻撃のギアを2段も上げてきたか」のよう。1分に、マルシオ・リシャルデスの弾丸シュートが仙台のゴール右ポストを叩いたときは、さすがに肝を冷やした。
だが、浦和の勢いはそれに留まらず。目が覚めたかのように、浦和は仙台陣内でパスを廻し始め、仙台は一転、守勢に廻させられる。13分に梅崎に放たれたヘッドを、辛うじて林がさわり、これはバーをかすめて、ギリギリで難を逃れるなど、浦和の「勝ちたい」意識が剥き出しになった事を体感できる、後半の入りとなった。
さすがに、仙台も黙ってはいない。18分に、柳沢に代えて、負傷開けの赤嶺を投入。31分には、中原に代えて、新進気鋭の2年目・武藤を投入。これで前線がリフレッシュした仙台だったが、それでも得点を奪えない。
そうこうしているうちに、時間がどんどん経過していく。この試合は、本当に時間が経つのが早く感じられた。浦和側も選手交代を重ね、26分に投入された田中達也には、38分に一旦、仙台のネットを揺らされるも、運良くオフサイドの判定に助けられ、事なきを得た。
仙台としても、試合の終盤に太田を投入し、膠着状態の打開を図り、太田得意の右サイドをえぐってのチャンスメークも観られたものの、結局、試合はこのまま終了。いつの間にか掲示された、アディショナルタイム4分の消化も早かった。
正直言えば、浦和がホームで、こんなに「守備堅め」をしてくるとは思わなかった。埼玉スタジアムで勝てていないという事以上に、あの浦和に「そこまでさせた」仙台の総合力というもの。つまり浦和は、仙台をリスペクトしてくれた、という事なのだろう。その事に、大きな驚きを感じた一戦だった。
勝ちたかった試合ではあったが、アウェイである事や、また、30分早く始まっていた、広島-大宮の一戦がスコアレスドローで終わった事の情報を、もしベンチがきちんと掴んでいたのであれば、目の前のこの「一戦」は、スコアレスでしっかりと終え、勝ち点1の積み上げで「万事OK、首位堅持」という、大人の判断をする事ができたはず。そして、その通りの結果をしっかりと挙げ、得点が獲れなかった中でも、2位・広島、3位・浦和との勝ち点差を詰められる事なく、無事、34試合の中の1試合を消化する事に成功した。
もしかしたら、もっと攻撃的に行っていれば、或いはゴールを奪えて勝利を勝ち取る事は出来たかもしれない。しかし、そのために、必要以上にリスクを犯して前線に人数を掛けた結果、不用意にボールを失い、逆にカウンターを喰らってあっさりと失点し、それが原因で敗戦という展開も充分に考えられただけに、後半に訪れた「3度のピンチ」を、運も手伝い、全て凌ぎきった事は、考えようによっては「相手から勝ち点2を奪った」つまり、「負けなかった」と観る事が出来る。
そしてこの展開は、仙台にとって、シーズンの中の1試合としては「勝ちに等しい」とも言えるものである。ウイルソンの出場停止を、「勝ち点差的に無傷で消化」する事が出来た上、赤嶺の試運転までする事が出来た。試合は引き分けに終わったが、優勝争いのライバルという観点で考えたとき、「ライバルの追随を許さなかった」事は、勝利に等しい意味をも持っている。
また、お互いに得点こそ奪い合えなかったが、内容的には、試合の終盤まで、お互いの守備ブロックが崩れ切る事もなく、非常に締まった試合となった。言い方を変えれば、「面白かったスコアレスドローゲーム」となるか。
以前にも、「サッカーに判定勝ちというルールは無い」という表現を用いた事があるが、今節も、それに値する試合と言えよう。ただ、この一戦に限っていえば、その判定を下すであろう主審においても、「判定」は難しいものと思えた。個の力で、後半に3度もビッグチャンスを創った浦和に軍配を挙げるのか。それとも、林のビッグセーブも含め、仙台の攻守のバランスの良さ、総合力を以て、仙台に軍配を上げるのか。
その「答え」は、きっと、今シーズンの終盤に判明するのだろう。「優勝争いの行方」というシチュエーションに、その形を変えて-。
この一戦で、勝ち取った「浦和との勝ち点5差を維持した」という状況。これが、今シーズンの優勝争いに、のちのち、どう影響してくるのか。ここで、勝ち点差を2に縮めさせなかった、その意味。それを、より価値の高いものとするためにも、次節のホーム・広島戦では、きっちりと勝利を収めたいところである。
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