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7月7日-。
まだまだ梅雨真っ盛りの時節ではあるが、暦の上では、早くも7月。その月明けの緒戦が、「この日」に当たった。七夕の諸説やクラブ名の由来について、今更、等々と羅列しても仕方ないので割愛させて頂くが、仙台のサポーターとしては、「七夕の日に試合※」というのも、どこか、因縁を感じなくもない。(※仙台の七夕は8月だ!という諸氏。仙台七夕期間中の8月8日にも、ナビスコ杯決勝TのFC東京戦第2戦(アウェイですが)が組まれているので、改めてその時にまた書かせて頂きます)
J1第17節、神戸vs仙台戦。17節という事で、この試合が終われば、長いシーズンの折り返しとなる、区切りの一戦となる。現在の勝ち点は32。この一戦に勝利すれば、手倉森監督がシーズン途中に掲げた公約である「リーグ折り返しで勝ち点35」に到達し、かつ、首位での折り返しも確定する。
昨年の神戸とのアウェイ対戦は、6月11日だった。ちょうど、あの大震災から3ヶ月目の節目で、県域は、どこもまだまだ復旧工事真っただ中でのアウェイ対戦となった。この時の試合は1-1のドローに終わったが、試合以外のところでは、共に大きな震災を受けた地域同士の対戦という事で、神戸のみなさんには、色々と暖かいご支援を頂いた。そのご恩は、生涯において忘れる事は無い。
そして、その恩は、「仙台は今、これだけ元気だぞ」というところを存分にお見せする事で、少しでもお返ししたいと思っている。
思えば、昨年の6月頃までは、仙台は開幕から無敗をキープし、失点こそ少なかったものの、同時にマルチ得点をなかなか奪えず、勝った試合の多くで「1-0」を記録した。特に、試合終盤での守備の粘りが足りず、土壇場で失点し、勝利を逃す場面も少なくなかった。
そこから仙台は、的確な補強と、前線からの積極的なプレッシングを新たな武器とし、昨年以上の躍進を見せ、現在、首位に躍り出ている。今居る順位が、決してブラフではないところを、今節の対戦相手である神戸にも、余すところなく披露したいものである。
この一戦に向けて、お互いのキーマンとなりそうなのが、神戸側では、もはや知らぬ人は居ないであろう、先日のアウェイ川崎F戦で豪快なゴールを決め、イタリア代表のバロテッリばりの仁王立ちゴールパフォーマンスを演じてみせた、FW・都倉賢。そして、新進気鋭の19歳ながら、アウェイ磐田戦でハットトリックを決め、先発争いに名乗りを挙げた、MF・小川慶治朗の両選手か。
そして、仙台側としては、前節の広島戦で2得点を挙げ、チームを首位陥落の危機から救ったウイルソンと、その良きパートナー・赤嶺真吾を推したい。更には、2列目のアタッカー陣にも目を落とせば、梁・太田に加えて、前節に途中出場で復帰した関口や、大卒2年目の武藤も控えており、選手選考には事欠かない。特に、太田・関口・武藤そしてウイルソンは、仙台の中でも1・2を争うスピードスターであり、カウンターを仕掛けられた際のディフェンス面でも、その「俊足」は、大いに威力を発揮。カウンターを仕掛けられて、あわや失点という場面でも、ウイルソンや関口がトップスピードでディフェンスに走り、事無きを得たというシーンが、今季は一つや二つどころではない。そのシーンなどは、みなさんの脳裏にも焼き付いている事だろう。
お互い、この一戦に向けては、公式戦で4戦無敗と、共に好調をキープしている。特に神戸は、ナビスコカップも含めて公式戦4連勝と絶好調で、昨年までガンバ大阪を率いた西野監督の手腕が、そろそろ発揮され始まっている感も印象として受けている。ただ、仙台としての、ここ公式戦4戦の内訳である「2勝2分」のうちの2分は、リーグ戦での浦和・広島との熾烈な首位攻防「連戦」だった事もあり、その内容も、充分に評価できるものだった。それに、あとの2勝は、札幌や磐田を相手に4得点と大勝した試合であり、一度「スイッチ」が入れば、爆発的な攻撃力を誇るチームである事は、神戸側にも充分に伝わっている事だろう。
ところで、この一戦へ向け、改めて前節終了時点での順位表に目を落としたところ、たった一箇所だけ、「0」になっているところがあった。
それこそが、今節の相手である、神戸の「引き分けの数」である。ここまでリーグ戦が16試合もありながら、神戸は、ただの一つもドローとなった試合が無い。勝ち数と負け数が、共に8という事で、完全に五分の成績でシーズン折り返しの一戦に臨もうとしている訳だが、もちろん神戸としては、「狙って引き分けを避けている訳ではない」だろう。
そして、この数字から読める事は、「おそらく神戸は、決して引き分けを是としない、勝負に拘った戦い方をしているのではないか」という事。現状の仙台は、先日までに「首位攻防戦を立て続けに2戦行った」事もあり、拮抗した試合の中で、首位を守るために、試合の終盤では決して無理な攻め上がりをせず、2位・3位を相手に、堅く、勝ち点1をもぎ取った。しかし、現状の神戸の場合は、もたついている中位からの脱却を狙いたいという事もあり、貪欲に、勝利だけを目指して攻め続ける事を是としているのではないだろうか?つまり、「失うものなど無い。ただ、勝利を目指して攻めるのみ」という雰囲気にあるのではないだろうか、という意味である。
この事は、仙台側から見ると、「カウンターを掛けやすい」というメリットを感じられる反面、相手が、こちらの反応を上回るチェックの速さで前線からプレッシングを仕掛けてくれば、今季、リーグ戦で敗戦を喫した、ホームの清水戦や、アウェイの川崎戦のように「何もさせて貰えない試合」に陥る可能性さえ否定できない。
それに、今節は、神戸側のホームである。いくら首位を相手にするとは言え、「負ける試合をしたくない」からと、最終ラインを下げて人数を掛け、ブロックを敷いて守りを固めるような戦い方をするチームとは思えないし、そういう雰囲気は伝わってこない。
但し、今季の途中から神戸を率いている、西野監督が、ガンバ大阪時代のような「策士ぶり」を発揮するなら、話は別であるが。
ただ、仙台としては、「やり方を変える必要性」は全く無いだろう。引いてブロックを固めて守る相手に対しては、前節の広島戦の先制点のシーンでも見せたように、ウイルソンと赤嶺の良質なコンビが、中央から、そしてサイドから、グリグリと相手ディフェンスをこじ開ける力を誇示して見せた。更には、一時逆転されたあとの同点弾のシーンでは、富田の積極的なチェイシングから相手のミスを誘い、それがそのまま得点に繋がったように、「相手の隙」を狙う得点パターンも持っている。
前節の広島戦の内容は、神戸側においても、しっかりとチェックしている事だろう。そして、あの一戦の試合内容から判断出来る事は、
・中盤のボール保持では、絶対にミス出来ない。(ミスパスは即、仙台のショートカウンターの餌食)
・引いて守ろうとしても、ウイルソンと赤嶺のコンビで中央突破される可能性や、サイドを太田に崩される可能性もあり、チャンスを仙台により多く渡してしまう。つまり、試合の主導権を握れない。
・かと言って最終ラインを高く保持しようとすれば、その「裏」を突かれてしまう。
と、いったところか。直近の試合をスカウティングされただけでは、おそらく、仙台のウィークポイントは見えてこないだろう。
そしてこれは、「仙台のウィークポイント」と言えるかどうかは、まだ判らないが、筆者個人的には、「ボランチ富田を攻略されたら、いったいどうなるのか?」という点が、実は以前から気になっている。
実は、仙台は、遠目から思いっ切り放たれてくるシュート(つまり、ミドルレンジからのシュート)には、滅法弱い。ラインを高めに設定して布陣をコンパクトにしているので、ミドルレンジからのシュートを撃たれる数そのものは比較的少ないのであるが、布陣のバランスを欠いて、相手にシュートレンジとスペースを与えてしまった瞬間に、思いっきりシュートを撃たれてしまうと、後は、林卓人の反応の良さに賭けるしかなくなる。
ただ、この問題は、より攻撃的に、相手陣内で攻める時間帯を増やすための策との「トレードオフ」なところもあり、ある程度はやむを得ないところ。そして、その「穴」を、中盤の底で、必至に埋め続けてくれているのが、ボランチの富田、という訳である。
仮に、仮のお話、ではあるが-。
もし、富田に「富田番」のような役割の相手選手が居て、富田のプレーがマンマークで邪魔されようものなら、仙台の中盤の底の守備は、いったいどうなってしまうのだろうか?つまり、神戸側から見ると「富田の守備を封殺する役割の選手を置いて、全体的には9対9での勝負を挑む」というものである。
もちろん、一人がマークされても、その廻りの選手のフォローがあれば、充分に勝機はあるし、失点に対するケアも充分に出来るだろう。だが、一瞬の隙を突かれて失点し、また逆に、一瞬の隙を突いて得点するのが、サッカーというスポーツである。そのシーンにおいては、ほぼ必ず「突かれた隙、或いは、突いた隙」が存在する。つまり、「失点の起点、或いは、得点の起点」という事である。
そして、その「一瞬の隙」を見逃してくれそうにないのが、前節のアウェイ川崎F戦で、イタリア代表のバロテッリばりに豪快なミドルを叩き込んだ、FW・都倉賢である。彼に、如何に仕事をさせないか。今節も、富田の「縁の下の活躍」には期待したいが、彼の守備の及ばないところで、都倉にミドルを放たれるのだけは見たくないものである。
混沌とした中位から脱却するには、「勝ちを狙う」しかない神戸。守りに入る必要などなく、この一戦では、序盤から、積極的に攻め入ってくるものと予想している。もちろん、仙台の堅守性の高さは、既に折り込み済みだろう。それを見越して、後方から長めのフィードを放り込み、その溢れ球にいち早く反応して、下手に細かくパスなど繋がず、ガツガツとミドルレンジからシュートを放ってくるような攻め方を選択してくるのではないだろうか。
対する、首位・仙台も、そう易々とミドルレンジからのシュートを撃たせたくはない。これまでの対戦以上に、中盤での運動量を上げ、相手の「攻撃の芽」を潰し続ける事こそが、先制点を挙げ、牽いては無失点での勝利に近づく事が出来る。そのためには、攻撃の面では、オフザボールにおいて常に「パスを受けるスペースを見付けて動き出す」事と、守備の面では、常に「誰かが相手のパスコースを消し、誰かがチェイシングを仕掛けてミスを誘う」事を、90分間、ミスせずに続ける必要がある。
いずれにせよ、どちらか一方が守りに入るような事のない、常に攻め合う好ゲームが展開される事に、大いに期待している。
今節の会場となる、ホームズスタジアム神戸は、天候不良時は屋根を閉じて試合を行えるため、梅雨時の微妙な空模様においても、試合には特段の影響はないものと推察。むしろ、この蒸し暑い時期になってからの東海以西の地域での試合は、今季はこれが初めてとなる事が懸念材料。5月のアウェイ鳥栖戦や、6月のアウェイ広島戦の時のように、涼しい気候に恵まれた対戦カードと違い、今節からしばらくは、高温・多湿という「目に見えざる敵」との闘いもある事だろう。
長いリーグ戦を「1年掛けて戦う一試合」と捉えるならば、差し詰めこの一戦は、「前半終了間際の、アディショナルタイムの時間帯」と言ったところか。前節の広島戦では、その前半アディショナルタイムに、元仙台・佐藤寿人にキツイ一発を浴びせられているだけに、今節のこの一戦においては、同じような展開とならぬよう、いつもと同じように良い準備から入り、そして、ウイルソン・赤嶺らストライカーが活躍する、いつもの仙台の勝ちパターンで、きっちりと勝利を収めたい。
勝って、首位ターンを確定し、気持ちよくシーズンを折り返せるか。
それとも、敗戦を喫して、首位争いの渦中に巻き込まれるのか。
厳しい夏場の季節到来の直前で、区切りとなるこの一戦。如何に、この夏場を乗り切るかという「問い」に対し、その回答を示す、良い機会でもある。是非とも、勝利の凱歌を、神戸の地で響き渡らせたいものであるが、結果の行方は、果たして-。
#神戸戦の試合レポートは、筆者都合により、7月9日(月)までの掲載予定となります。予めご了承下さい。
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