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【ナビスコ杯準々決勝第一戦】仙台2-2FC東京 先手を2つも取られた前半。執念を見せて追い付いた後半。消えかけていた「準決勝進出の芽」を自力で引き戻し、第二戦に大きな望みを繋いだ。久しぶりに "タム・キャノン" も炸裂。仕切り直しで、運命の第二戦へ。

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 客観的にみれば、確かに、面白い試合ではあった-。

 
ただ、アウェイゴールルールのある大会で、準決勝進出を賭け、ホームで前半30分のうちに2点を先行されてしまった状況を考えれば、その時点で、この試合を観ていたサポーターの、胃や、心臓や、頭が、キリキリと痛んでいたであろう事は、想像に難くない。
 

 主力選手の負傷離脱に加えて、GK権田やDF徳永といった主力選手が五輪遠征という状況下においても、FC東京は、まだ、前半30分のうちに2点を獲る力を持っていた。FW渡邉千真には、FC東京の波状攻撃の中から与えた、右CKからのセットプレーからヘッドで押し込まれ、MF石川直宏には、仙台の最終ラインの裏を、アッサリと取られての失点だった。

 
どちらも、「いつもなら」獲られるはずの無い失点に見えた。が、この日の仙台の先発メンバーは、一様に出足が鈍く、どちらがホームのチームなのかが判らないほどだった。雨上がりで湿度が異常に高かった試合で、運動量の面で厳しかった事は理解できるも、それは相手も同じ条件であり、言い訳にはならない。
 
前半30分にして、仙台0-2FC東京。しかも、アウェイゴールルールのある大会で、アウェイのチームに、2点の先行を許してしまった。
 
「ホームでは無失点で勝つ」とか、試合前の各メディアにて豪語していた指揮官の脳裏には、前半30分の、この2失点目の時点で、いったいどんな想いが交錯していた事だろうか。
 
だが、よく言われる「2点差が一番危険」という俗説にもあるように、実際にこの日は、前半のうちに2点を先行し、相当に有利な状況に立ったはずのFC東京に対して、いきなり「暗雲」が立ち籠め始める。
 
石川による2得点目から、僅かに2分後。この日の仙台は、90分を通して3本しか得られなかったコーナーキックのうちの2本目を獲り、梁が、コーナーポストにボールをセットした。このボールは、中央で待ち構えていた渡辺広大を経由して、ファーサイドの田村のところへ流れた。このボールに対し、ダイレクトで、PAの中から、豪快な左足ボレーシュートを敢行。これが見事に、FC東京ゴールへ、横一直線に突き刺さり、反撃の狼煙が上がった。
 
前半32分。仙台1-2FC東京。
 
FC東京に許した1点目がセットプレーなら、仙台が獲った1点目もまた、セットプレーからのものだった。しかも、年に1度観れるか観れないかという、タム・キャノンの炸裂で。距離こそ短かったが、田村のゴールは豪快なものが多く、記憶に残りやすい。
 
「田村、ここで来たか!」と思った。
 
この得点で、湿り気味だった仙台の攻撃に、ようやく火が付いた。鈍っていた出足や、繋がらなかったパスが急に繋がりだし、圧されていた状況から一変。今すぐにでも同点に追い付かんばかりの勢いで、FC東京ゴールを攻め立てに入った。
 
後半に入り、フォーメーションを4-3-3に変更した事で、仙台の守備と攻撃はより一層噛み合うようになる。そして、その勢いそのままに、後半のキックオフから5分と経たないうちに、中盤での田村→太田のパスワークから、最後はウイルソンが、しっかりとこれを決めた。
 
後半5分。仙台2-2FC東京。
 
この時点で、試合は完全に振り出しに戻った。双方、それぞれ同じような形で2点を奪い合い、試合は残り40分。ここからは、「3点目を先に獲った方」が、俄然に有利になる事は、この試合に臨んでいる選手・サポーターの誰しもが判っている事だった。
 
その後、仙台は、左SBの朴を下げ、FW武藤雄樹を投入。ボランチの田村を左SBに配し、サイドハーフの梁をボランチへ下げ、そして空いた2列目に武藤を置き、フォーメーションも4-4-2に戻した。
 
これで、「この試合の建て直し」は終了。あとは、どちらが先に3点目を獲るかで、この準々決勝の行方が大きく左右される事になった。
 
ただ、結果としては、このままどちらも3点目を奪う事ができず、試合終了のホイッスルを聞く事になった。5~6分はあったであろうアディショナルタイム(実際には、時間の掲示は出なかったが)においても、何度か好機を創り、終盤に投入した中原をターゲットにする形で、決勝点を狙った。が、この一戦で、それが適う事はなかった。
 
それでも、終わってみれば、起死回生とも言える、2点差からの痺れるような同点劇。アウェイゴールルールがあるため、一般的には「このような場合にはアウェイチームが有利」と言われているものの、それは、第二戦が引き分けで終わった場合に限った話である。
 
筆者の見解としては、「FC東京は、アウェイで2点先行した状況を活かせず、勝ちきれなかった事が、第二戦に向けて大きなマイナス材料になった」と解釈している。
 
FC東京が、この試合で獲った「2つのアウェイゴール」が、第二戦で活きるのは、「0-0、もしくは1-1のドローで終わったとき」だけである。つまりFC東京は、現在の仙台の攻撃力に対して、1失点以下で試合を終える必要がある訳なのだが。
 
筆者を含めて、第二戦で、仙台が「FC東京を相手に1失点以下で抑えられる姿」を、誰が想像できようか。
 
仙台としては、第一戦の結果を受け、「次回は、何がなんでも最低2得点が必要」という状況に置かれた。しかも、第二戦はアウェイ。アウェイゴールルールがある以上、また、第二戦では「勝てば準決勝進出が決定する」という、シンプルな材料がある以上は、どう考えても、攻めて攻めて攻めまくる仙台の姿しか思い浮かばないのだ。
 
そんな仙台を相手に、FC東京は、果たして、専守防衛に入るのか?
それは、ほぼ間違いなく「無い」だろう。
 
必ずしも、現在のFC東京は「守備は好調」と言える状況下にない。現在のチーム状況を維持しているのは、負傷者続出の中、残っている攻撃陣が、辛うじて健在だから。それは、この第一戦において、渡辺や石川にゴールを許した事でも証明されている。
 
おそらくFC東京は、「攻めてくる」しか、選択肢は無い。アウェイゴールルールのセオリーの通りに「第二戦で守り」に入れば、きっと、仙台の餌食になる事は、充分に判っているはずだ。よって第二戦は、双方がゴールを奪い合う、激しい点獲り合戦の様相となる事に、想像が難くない。
 
気になるその第二戦までは、2週間ある。この間に、負傷離脱中の選手も少しずつ戻ってくる事だろう。更なるベストメンバー構成に期待し、今は、第二戦までのリーグ戦2試合(鳥栖戦・横浜FM戦、共にホーム)を、しっかりと戦い抜きたい。
 
この第一戦で、仙台に対し「トドメの3点目」を刺せなかった、FC東京。
 
この事を彼らは、2週間後に、激しく後悔する事になる-。
 



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