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【ナビスコ杯準々決勝第二戦】FC東京2-0仙台 ほぼ現時点でのベストメンバーで臨んだが、結果は完敗。アウェイゴールどころか、内容でも圧され、シュート5本では結果が伴うはずもない。収穫は上本大海の公式戦先発復帰くらい。中2日のリーグ札幌戦へ向け、不安の募るカップ戦の終幕。だが、ここから切り替えて臨むしかない。

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 終わってみれば、無得点の完敗。今季のナビスコカップは、昨年に続き、またも準々決勝での敗退となった。

 
発表された先発メンバーの中に、関口と上本の名前を観たとき、前線での攻撃陣の躍動、そして、守備陣の奮起に大いに期待していたが、試合が進むにつれ、あまりの内容の悪さに、どんどんと不安ばかりが募っていった。
 

 もちろん、田村の前半終了間際の負傷交代や、荒れ気味のピッチコンディションで、必ずしも好条件ではなかった事も影響はしたと思う。しかし、それを差し引いたとしても、「ノーゴール」は、あまりにも寂しいリザルトではないか。

 
アウェイゴールルールのレギュレーションである以上、アウェイでの対戦では、何が何でも点を獲らなければならなかった。が、結果は無得点。それも、前後半を通して、シュート5本。これは、今季の公式戦の最小タイの記録である。更に問題なのは、前半のうちに4本のシュートを撃てていたのに対して、後半のシュート数が、僅か1本に留まった事である。
 
内容はともかく、前半を0-0で折り返したのはまだ「想定内」という事で、無理矢理納得したとしても、この試合全体を通して、FC東京の選手たちの鋭い出足の前に、1歩も2歩も対応が遅れ、やる事なす事全てが後手後手に廻る展開だったのは戴けない。
 
点を獲らなければ何も始まらないこの一戦で、終盤に2失点を喫した事よりも、むしろそうなる前に、なぜ得点が奪えなかったのか?という事に尽きる。
 
前半のうちに田村を負傷交代としてしまい、後半に投入できる攻撃の枚数が1枚減ってしまった事が、積極的な交代策の適用をスポイルさせてしまったのか。後半29分に、札幌戦に向けて少しでも疲労を抑えたいウイルソンを下げ、新人の奥埜を投入してからは、オープンになった試合展開の中で、若干の攻撃の活性化はみられたものの、状況を大きく打開するまでには至らず。
 
象徴的だったのは、後半だけで7本ものコーナーキックのチャンスがありながら、後半のシュートが僅か1本に留まった事。確かに、FC東京の守備への執念に阻まれる部分もあってチャンスを逃した部分もあったが、それ以前に、そもそもプレーの精度が全体的に不足していた。あれでは、ゴールを奪えるはずもない。
 
第一戦のホームでアウェイゴールを2つも奪われ、この第二戦に向けては「何が何でも点を獲って勝利を」という気負いが、逆にプレッシャーとなってしまったか。そういう意味では、先にアウェイゴールを奪ったFC東京側に、精神的な分が在った事だろう。実際、FC東京の前線は、MF石川を始めたとした攻撃陣の運動量が非常に多く、次から次へと仙台の選手の持つボールにブレッシャーが掛かり、仙台としては、自由にやりたい攻撃をさせて貰えなかった。つまりは、「仙台の良いところを消された上に、セットプレーの精度まで欠いた試合」だったという事である。
 
実に、2ヶ月半ぶりの公式戦の敗戦。前半の敗戦を喫したのは、5月26日のJ1第13節・アウェイ川崎戦での事だったが、あの時は、その敗戦で決して下を向くことなく、直後の公式戦で3連勝を果たし、ナビスコカップ予選突破の足掛かりを掴んだ。今回だって、決して出来ない事じゃないと思う。
 
ここのところ、引き分けの試合が続き、勝利に見放されつつも、我慢強く、強かに勝ち点の積み上げをしてきた結果、リーグ戦では3節ぶりに首位に返り咲いた。ただ、劇的にチーム状況が好転した訳ではなく、首位の広島の敗戦に伴う「棚ぼた」だったため、喜びも半減。実力で首位に立っているチームであれば、このFC東京戦では、もう少し良いところの一つも見せて欲しかったところだったが、決してそうではなかったというのが実情だろう。
 
だが、これで全てが終わった訳じゃない。ナビスコカップの上位進出の芽は閉ざされてしまったが、これで、リーグ戦に集中できる環境が整った。例年のようにナビスコカップの準々決勝で敗退するという事は、現在の仙台には、まだまだ、カップ戦とリーグ戦を同時並行して戦うだけの総合力というものは、やはり無いのだろう。そう割り切って、この敗戦劇を、素直に受け入れる他は無い。そう感じた一戦だった。
 
ただ、前回敗戦の時とは状況が違っている。今季の不動のドイスボランチである、富田と角田が未だに復帰できないでいる事から、最近は松下と梁の2枚、もしくは田村と松下の2枚をボランチの軸として戦ってきているものの、ボランチ本来の役割である「守備と攻撃の要である中盤の底」としてきちんと機能しているかと言うと、とても胸を張って Yes と言える状況には無い。梁も松下も、本来は2列目の攻撃的ポジションの選手だ。攻撃に転じた時には大きな武器にはなるものの、相手の攻撃の圧力が高い状況下では、中盤の底で、守備と攻撃のバランスと切り替えのタイミングを、上手に調停する必要があるが、流石に、本職ボランチでない梁と松下に、それを高いレベルで求めるには難がある。
 
しかしながら、守備面という意味では、明るい材料も。負傷の影響で長期離脱中だった、DF上本大海が、この一戦で、ようやく先発に復帰。試合勘という意味ではまだまだかもしれないが、こればかりは、出場を続けないと取り戻せないもの。出来る事ならば、リーグ戦の次節の札幌戦からまた、先発に定着して、少しでも早くに完全復帰として欲しい。富田も角田も居なかった守備陣において、上本の復帰こそが、今後のリーグ戦での再躍進の足掛かりになるような気がしてならないのである。
 
また、この一戦では、関口の公式戦先発復帰もあり、彼でなければ出来ない、豊富な運動量を武器とした攻守貢献も垣間見る事が出来た。
 
今回の敗戦劇では、夏場の消耗戦の様相を強く感じたものの、選手層の厚ささえカバー出来れば、決して「二兎を追う」事も不可能ではないとも感じられた。しかし、選手層の厚さを維持するのは、決して簡単な事ではない。能力ある良質な選手を期限付き移籍で、簡単に獲得できるものではないし、また、若手を育てるにしても、富田の成長と開花に何年もかかった事を思えば、こちらも決して楽な仕事ではないと、すぐに判る。
 
(そういう意味では、一昨年に赤嶺をシーズン途中移籍で獲得し、直後から素晴らしい働きを見せてくれたのは、本当に幸運な事だった訳なのだが)
 
そういう意味も含めて、まだまだ仙台としては、成長過程の途中。「二兎を見据える」だけの力は備わってはきたものの、選手層の厚さの問題から、どうしても途中で「一兎を諦めざるを得ない」状況に追い込まれる。だが、今はそれでも「やる」しかない。
 
残された、リーグ戦のタイトルを目指して。
 
今は、まず、目の前のリーグ・札幌戦に集中するしかない。
 
まだまだ、我慢の刻は続く。首位争いから振り落とされないところで踏ん張っていれば、富田も角田も、早晩、戻って来てくれる事だろう。
 
選手も苦しいんだ。
こんな時こそ、私たちが一緒に苦しまなくて、いつ「想い」を共有する?
 
勝てない時に、選手を非難する事は、誰にでも出来る。
だが、勝てない時・苦しい時に、選手を非難する人には、勝った時の喜びを、選手と共に共有する資格は無い-。
 



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