訪問者数:

ページビュー:

第25節 vs 広島戦プレビュー リーグ終盤、最初の天王山。公式戦3戦未勝利の広島 vs 公式戦3連勝の仙台の構図で迎える首位攻防戦は、過去対戦状況から、またもロースコアードな展開となるのか。共に攻撃力の高いチームの「潰し合い」の中で、広島・佐藤寿人と、仙台・ウイルソンの両エースの活躍がカギを握りそうな一戦。挑戦者たれ、仙台。

トラックバック(0)
■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■
にほんブログ村 サッカーブログ ベガルタ仙台へ
にほんブログ村

 この大事な一戦を前に、各メディアから聞こえ伝わってくる、あるワンフレーズ。それが「チャレンジャー」という言葉である。

 
事ある毎に、大事な一戦では、当ブログでも「チャレンジャーの気持ちで」と何度か書かせて頂いているが、今節こそ、その気持ちが重要と感じる一戦はないかもしれない。
 

 J1第25節、サンフレッチェ広島 vs ベガルタ仙台の一戦。現在、J1で首位を争っている2チームの直接対決とあって、全国的にも注目の的となるであろうこの一戦は、過去の対戦成績から、必ずしも大量な得点は産まれず、ロースコアードな展開の中で、如何に両エースが先制点を相手から奪うかがポイントとなりそうな一戦である。

 
前回のホーム対戦こそ、2-2とお互いにマルチ得点での壮絶なドローとなったが、「広島戦」というと、どうしても得点が入る印象に薄い。過去の対戦成績を見ても、ドローや1点差のゲームばかりで、内容も僅差の試合が多かった。
 
広島は、相変わらず、1トップの元仙台・佐藤寿人がキレキレ状態を維持。対する仙台は、ウイルソンがチームトップの10得点をマークし、前回のホーム対戦でも2得点を挙げた。お互い、相手のストライカーに、如何に仕事をさせないかが、この試合の行方のカギを握ると考えている事だろう。
 
このため、やはり試合の入りは、中盤をコンパクトにしてお互いに相手にスペースを与えず、パスの出し所の潰し合いになる事が予想される。仙台としての注意点は、相手が広島である事から、ペトロビッチ前監督が残した財産である「伝統の3-6-1」には、何度となく手を焼いてきた。そして、同じ布陣を擁する浦和(ペトロビッチ現監督)にも苦戦を強いられてきた。そこで、勝利を目指すには、如何に相手のペースに嵌らずに、自分たちのペースで試合を運ぶかに掛かっている。
 
そこで一番大事なのは、やはり、1トップの佐藤寿人に、絶対にボールを入れさせない事。特に、右サイド(負傷離脱中のミキッチが今節、この一戦に復帰してくるかどうかは不明であるが)から斜めに入ってくるクロスには要注意だ。その斜めのボールに対して、やはり斜め(ボールに対して直角)に、ディフェンスの合間を縫うように侵入し、ワンタッチでボールの角度を変えてゴールへ流し込んでしまう、あの技術の高さは、その「決定機」を創られてしまっただけで、もう失点は覚悟しなければならないくらいである。
 
また、佐藤寿人は動き出しにも優れており、常に「飛び出す角度と位置」を探している。パスワークの技術に長けている広島の選手が多いからこそ、味方からの良質なキラーパスが出てくる事を信じて、何度も動き直しをしている。だからこそ、「ここぞ」という場面で確実にゴールが産まれ、広島の今期全得点の半分近くを叩き出せるのである。
 
ここの「佐藤寿人に出るパス」を、如何に寸断できるかが、広島の攻撃を黙らせるためのマストワークスだろう。
 
その上で、仙台が狙いたいのは、常に「広島の両サイドの裏」。3バックの一般的なウィーク・ポイントでもある、両サイドの裏は、広島の場合には、特に狙いやすい部分でもある。広島の守備陣は、歴史的に攻撃「も」好きな選手が多く、センターバックやウィングバックと言えども、攻撃参加を躊躇わない印象が強い。現・浦和の槇野や、過去在籍のストヤノフなどにも代表されるように、センターバックなどの守備陣であっても、チャンスと見れば積極的に攻撃参加してくるのが、広島のストロング・ポイントでもある。
 
だが、そのストロング・ポイントは、そのままウィーク・ポイントにも成り得る。広島は、得点が欲しくて前掛かりになった時に、相手のカウンターを喰らわないようにするため、常に各ポジション間のバランスを維持するようにしている。が、ひとたびそのバランスが崩れると、相手のカウンターの餌食になってしまう事が多い。前回対戦で、ウイルソンが得点を決めたのも、相手守備陣のミスを起点として産まれたものだった。
 
つまり、如何に「広島の守備陣を慌てさせるか」が重要になってくる。
 
そこで、仙台が狙いたいのは、「運動量豊富な守備と、パスワークやロングフィードを効果的に織り交ぜた多彩な攻撃」ではないだろうか。
 
広島は、とにかく「自分たちのペースで試合をしたい」という願望の強いチームである。相手に合わせるサッカーなんぞ、以ての外。つまりは「自分たちで仕掛けるアクションサッカーは大好き」なのだが、反面、「相手の出方に付き合わされるリアクションサッカーは大嫌い」である。
 
相手にボールを持たせて、そこから奪ってカウンター。広島のサッカーにおいて、そんなプレースタイルなど、見たこともない。常に、自分たちのパスワークによって攻撃を構築し、最後は佐藤寿人に決定的なラストパスを供給して得点して貰う。それが、広島のサッカーのスタイルなのだ。
 
そして、「それ」をさせなければ、仙台には大きな勝機が産まれる。
 
それを実践するためには、まず、前戦から積極的にボールをチェイスし、広島に攻撃の形を創らせない事。その上で、ボールを奪えたら、後方からじっくり攻めたり、或いはロングフィードを時折織り交ぜて、攻撃のパターンを「読ませない」ようにする。もちろん、奪えた位置が高ければ、そのままショートカウンターに持ち込むのは当然の事である。
 
守備の運動量で、広島に負けない事。
広島のパスの出し所をしっかりとケアする事。
ボールを奪えたら、攻撃のパターンを多彩にして、こちらの攻撃の狙い目を絞らせない事。
 
そして、勝つためには、やはり得点が必要。ここは、前線のウイルソンと赤嶺の2トップの息がピッタリ合っているという、メディアの直前情報を信じて、彼らによって先制点がもたらされる事を信じたい。
 
広島のディフェンス網をかいくぐって得点するには、広島のパスワーク以上のスピードでパスを繋ぐ必要がある。一人が長く持ちすぎると、必ずボールはロストする。少しでもフリーになっている選手が居れば、前方・後方を問わず、兎に角、パスを繋ぎまくる事が肝要かと考えている。
 
相手の守備のギャップを突くには、とにかく、パスでボールをどんどん動かす事が必要。縦パスと横パスを織り交ぜ、ワンタッチでボールの位置を変化させ続ければ、広島側に焦りが生じ、守備ミスを誘うきっかけも産まれる。失敗を恐れずに、味方への速いパスを出し続ける事が、広島のゴールネットを揺らす一番の近道のように思える。
 
やるべき事をやれば、必ず、勝てると信じている。
 
順位こそ、現在は首位に鎮座しているが、10試合を残して、2位・広島との勝ち点差が1しかない以上、「現在首位に居る」という言葉の重みは、無いに等しい。よって、試合中は順位の事などスッパリ忘れて、目の前の敵を倒す事だけに集中したい。
 
一番大事なのは「タイトル奪取という大きな目標に向けた、挑戦者の気持ち」である。この気持ちだけは、絶対に忘れてはいけない。
 
でも、不思議と。
 
メディアを通して伝わってくる、監督や選手のコメントからは、「首位に居る」事に対する、奢りも昂ぶりも感じられない。
 
J2時代に、昇格争いの渦中に居た時には、残り試合数が少なくなってくると、必ずと言って良いほど「昇格争いのプレッシャー」を感じてしまい、どこかギクシャクして、勝てるものも勝てなくなったものなのであるが。
 
そして、仙台としては、J1で優勝争いに参戦するなど前代未聞の事であり、それだけでも足が震えそうなものなのだが。
 
でも、不思議と、そんな感じがしないのである。
 
まだ、実感として湧かないだけなのかもしれない。ただ、現実問題として、今期のJ1の優勝争いは、仙台・広島・浦和の3チームに絞られつつあるのもまた事実だ。
 
広島に勝てれば、勝ち点で一気に4差をつけられる、またとないチャンス。内容よりも結果が優先される、リーグの終盤戦。
 
でも、そんな勝ち点差の皮算用よりも、目の前の一戦が、どんな内容で推移するのかが気になってしょうがない。
 
結果は、やってみないと判らない。9月の中旬だと言うのに、今だ残暑厳しい節、西日本で迎えるこの一戦は、どんな結果となるにせよ、晩夏の激闘として、私たちの脳裏に焼き付く事だろう。
 
出来れば、良い結果、良い内容の思い出となりますように-。
 



■サッカーブログランキングに参加しています、ご協力をお願いします■
にほんブログ村 サッカーブログ ベガルタ仙台へ
にほんブログ村

最近のブログ記事