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清水3-1仙台 菅井の先制点などで最高の折り返しをした前半から一転。次々と守備陣に退場や・負傷交代が相次ぎ、ズルズルと3失点した悪夢の後半。乗せてはいけない相手を乗せてしまった、今季ワースト級の敗戦。首位広島との勝ち点差も5に広がり、優勝争いは黄信号へ。

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 試合の入りは、実に最高の出来だった。仙台の選手は流動的に動き、パスを廻し、清水の守備陣を、それこそ「翻弄」。次々に決定機を創り、いつゴールが決まってもおかしくない展開。そしてそれは、その流れのままに実を結んだ。

 

 

前半13分。右サイドを太田が突破し、清水ゴール前を伺う。狙い澄まして放り込んだ先には、なんと菅井の姿が。それこそ「どフリー」で太田からのボールをヘッドで合わせ、清水ゴールの逆サイドネットを綺麗に揺らした。

 

前半14分。清水0-1仙台。

 

久しぶりに炸裂した、「菅井よ、なんでお前がそこに居る」攻撃。右サイドバックながら今季4得点目を挙げた、その嗅覚は、もはやストライカーとしての可能性さえ感じられる。昨年も7ゴールを挙げた菅井からは、まだゴールの臭いがプンプン感じられる。

 

「苦手な相手」と銘打たれた清水を相手に、幸先の良い先制点。4試合連続で相手に先制点を献上していた仙台にとって、絶対に勝ちたいこの試合で獲れたこの先制点に、希望の光を見たサポーターは多かったはずだ。

 

その先制点の勢いと流れを維持したまま、試合は前半を終了、後半へと誘われる。そう、悪夢の様な後半へ-。

 

後半10分。前節に豪快なオーバーヘッドによる劇的な決勝点を決めた鎌田が、相手選手との小競り合いで倒れ込み、うっかり「報復」をしてしまう。鎌田、相手選手との「喧嘩両成敗」で、無用な警告を受けてしまう。

 

また、これと刻を同じくして、朴柱成が足を痛めて負傷交代。田村が変わって入っていた。

 

このあたりから、不穏な空気が漂い始める。鎌田の警告から、僅か4分後。その鎌田が、今度はラフプレーで、安易に2枚目を貰ってしまい、悔しい退場へと繋がってしまった。

 

仙台としては、先制点を挙げておきながら、自らを窮地に追い込むような展開。鎌田にしてみれば、あの「報復」による警告がなければ、こんな退場を受けずに済んだと思っているだろう。だが、冷静さを欠いた行動の結果である。前節にどんなヒーロー級の活躍をしたとしても、今節の退場劇の免罪符にはならない。その事は、誰に咎められる訳でもなく、自分で判っている事だろう。

 

これで、数的不利に陥った仙台。センターバックを欠いたままでは守備のバランスを崩すため、やむなく、赤嶺を下げて松下を投入し、角田をセンターバックに下げて対応した。

 

そして、逆に数的有利に立った清水。ここで、思い切った策に打って出て来た。なんと、サイドバックの三吉を下げ、フォワードの瀬沼を投入してきたのだ。この交代により、それまで仙台の流れだった試合から、一気に形勢が逆転。ここからまさしく「ちゃぶ台を引っ繰り返す」ような、仙台にとって急降下劇が始まる。

 

後半24分。清水が左サイドから放り込んできたクロスに、清水フォワード金賢聖が頭で合わせ、これが仙台ゴールの逆サイドポストを叩きながらも、吸い込まれるようにそのままネットを揺らして同点。そのシーンは、まるで、前半の菅井のゴールシーンを、鏡で映したようなミラープレーだった。

 

後半25分。清水1-1仙台。

 

苦しい展開に追い込まれた仙台。しかし、更に不運な出来事が。上本大海が、相手選手との競り合いで脳震盪を起こし、プレー続行不可能に。やむを得ず、上本を下げ、内山を投入。この時点で、交代カードを3枚を使い切ってしまい、ベンチに置いていたフォワード3枚を、誰も投入する事が出来なくなってしまった。

 

まさしく「緊急事態」。こんなエマージェンシーな展開は、今季のヤマザキナビスコカップ予選・第3節のアウェイ川崎戦(4/18)以来だろうか。いや、先発センターバックを2枚も欠き、その片方がレッドで退場しているあたりを考えれば、今季最悪の展開ではなかっただろうか。

 

不本意ながらも、仙台がどんどんと失速して行く中、その機に乗じて、逆に勢いを加速してくる清水。後半38分に与えた右コーナーキックのセットプレーから、先ほど途中投入されていた、フォワードの瀬沼に、頭で押し込まれてしまう。

 

後半39分。清水2-1仙台。

 

試合の流れを持って行かれたそのままに、得点でも逆転を許す展開を強いられてしまった。

 

そして更に、後半ロスタイムには、同点弾を許した、清水フォワード金賢聖が、中盤から「何気なく撃ってきた」ロングシュートを、GK林卓人がファンブルしてしまい、そのまま仙台のゴールネットが揺れる。

 

後半AT2分。清水3-1仙台。

 

卓人曰く、「あのボールは、本来ならパンチで跳ね返すべきだったが、キャッチしてすぐに攻撃に繋げたかった-」。

 

その気持ちは、痛いほど判る。卓人には、今季、たくさんの失点のピンチを、水際で救って貰った。本来なら戦犯紛いのミスプレーだが、「残り少ない時間で攻撃に繋ごうとして、リスクを犯してチャレンジした結果」でもある。卓人を責められない。

 

終わってみれば、3失点の大敗。まるで「オセロゲーム」のようだった。白星先行の序盤、そして、一気に形勢逆転された終盤。残り20分から、目の前の白星が、パタパタと音を立てて引っ繰り返され、次々と黒星に変わっていくゲームの様子が、筆者の脳裏に浮かんでいた。

 

決して、これが「やっぱり清水には勝てないジンクスの成し得る技」だとは思いたくない。結果的には今節も、その「ジンクス」を破るまでには至らなかったが、鎌田の退場がなければ(サッカーにレバタラが禁物なのは百も承知の上で)、また展開はどうなっていたか判らなかっただけに、悔しい敗戦となった。

 

この日は、広島が、リーグ最小失点の鳥栖から4得点も奪って快勝。2位・仙台との勝ち点差は5に広がり、残り試合数を考えると、仙台の優勝争いには黄信号が点灯したと言える。広島との試合内容の差を観ても、現時点では、広島には優勝に価するオーラがあり、そして、仙台からは、それを感じ取る事が出来ない。それが、正直な筆者の気持ちである。悔しいが、優勝争いからは一歩後退したと観るのが、客観的にも正しい観点だろう。

 

この先、もう一度優勝争いに絡んでいくためには、残り7試合で、広島がどこかで止まる事に期待する「他力本願」を前提として、仙台としては結果最優先で勝ち点3を積み上げていくしかない。もう、アウェイだジンクスだ運が悪かったなどとという理屈や言い訳が通用する時期ではないのだから。

 

他チームを観れば、今節に仙台と再び勝ち点で並んできた浦和が、未だに優勝を諦めずに、柏から、試合終了直前に決勝点を挙げて猛追してきている。彼らが優勝を諦めていないのに、同じ勝ち点の仙台が、どうして優勝を諦める必要があるのか。

 

ここからは、一戦一戦での、魂のぶつかり合い、せめぎ合いとなる。だが、冷静さを欠いては、せっかくの想いも無駄に成りかねない。頭はクールに。心はホットに。

 

この先、チャンスは必ず来ると信じたい。だが、今節のように、自ら勝機を手放すような事をしてしまっては、掴めるチャンスも掴めなくなる。

 

この先も、シビアな戦いは続く事だろう。だが、諦めたらそこで終わり。諦めない姿勢が、ゴールを産み、勝利を呼び込む。

 

本当の意味での優勝争いは、"ここ"から始まるのではないか。そんな気さえする-。

 

 

 

上位3チームの残試合対戦表

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

広島:A.横浜 H.柏  A.G大 H.札幌 A.浦和 H.C大 A.神戸

仙台:H.G大 H.浦和 A.磐田 H.C大 A.鹿島 H.新潟 A.F東

浦和:H.札幌 A.仙台 H.C大 A.川崎 H.広島 A.鳥栖 H.名古

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

・広島はアウェイが4試合もあり、ホームの利の無い展開を強いられる。

・広島と浦和は、浦和のホームでの直接対決が残っており、広島の苦戦は確実。

・裏ポイントとしては、広島も浦和も、降格の決まった札幌戦を残している事。プレッシャーから解放された札幌が、どこまで優勝争いのチームに食い下がるかが見ものだ。仙台としては、札幌にアウェイで敗れているだけに、ここは札幌の頑張りに期待したい。

・また、広島と仙台は、残留争い真っ直中のG大阪との対戦を残しているのもポイントか。如何にレアンドロに仕事をさせないか。

・更には、残留争いを早く抜け出したいC大阪が、広島・仙台・浦和の3チームとの対戦を残している。もしかしたら、C大阪が優勝争いのキャスティングボートを握っているのかもしれない。

 

 




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