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仙台2-1G大阪 優勝争い崖っぷち vs 残留争い崖っぷちの直接対決は、終盤に2点を先行した仙台に軍配。守ってはゴールハンター・レアンドロを封殺し、攻めては終盤の少ない好機をモノにする強かさを発揮。梁の今季3点目で先制、そして決勝点は、久しぶりに、朴柱成→中原の"ホットライン"が結実したシーンだった。首位・広島に3差肉薄。

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 その決勝ゴールが決まったとき、J2時代から猛威を振るっていた「朴柱成→中原」のホットラインの再来を実感した-。

 
J1第28節、仙台-G大阪の一戦は、ホームの仙台が、試合終盤に見事な2点先行の場面を創り出し、G大阪の猛攻を終了間際の1失点に抑え、勝ち点3の積み上げに成功している。

戦前は、多少の雨の心配もあった、19:00 キックオフの、少し肌寒ささえ感じられたナイトゲーム。だが、いざ試合が始まってみると、前半こそ0-0で折り返したものの、スペースを与えない周到な守備構築で、懸念されたG大阪の攻撃力を、前半のシュート1本に抑え込む事に成功し、アツい戦いが繰り広げられ、いつしか、肌寒さは忘れていた。だがその反面、その前半でシュート7本ものチャンスがあったにも関わらず、ノーゴールでの折り返しとなった。

 

あれだけの逸機があると、後半はだいたい相手の逆襲を喰らって守勢に廻るもの。そしてその予感は的中し、後半は、G大阪がその攻撃のギアを1段も2段も上げてきて、前半とは真逆の、非シュートの雨霰となった。

 

だが、元々「G大阪の攻撃の圧力の高さ」を念頭に置いていた仙台にとって、それは想定の範囲内でしかなかった。

 

「ロースコアな展開に持ち込んで勝負する」

 

それが、今節に鎌田に代わって先発出場した、渡辺広大の戦前のコメントだった。そして試合は、その通りの展開となり、後半の先制点の場面へと推移していく。

 

後半30分。残りあと15分と迫った時間帯で、仙台は、勝負を仕掛けるキーマンとして、ウイルソンに代えて中原を少し前に投入していた。その中原を加え、仙台がG大阪陣内で波状攻撃を仕掛けていた、そんな展開の中で、G大阪GK・藤ヶ谷が「うっかりファンブル」したボールを、そこへ詰めていた赤嶺が見逃さず。これを巧く拾い、後方で攻撃参加していた梁へ、丁寧にポスト。これを梁、豪快にシュートを放ち、藤ヶ谷の反応を嘲笑うかのように、逃げるようなグラウンダーの軌道を描いて、G大阪ゴールへ「グサリ」と突き刺さった。

 

後半31分。仙台1-0G大阪。

 

優勝争いに生き残るために、絶対に必要だった、待望の先制点。前節の清水戦でも、前半のうちに先制点を挙げてはいたものの、仙台はそこから2点目を挙げる事が出来ずに、逆転敗戦を喫した。それを思えば、この1点を活かすためには、どうしても、追加点が必要だった。それに、G大阪を相手に、無失点で終える事は考えにくい。きっと誰しもが、そう思っていたに違いない。

 

そして、その「追加点のチャンス」は、先ほどの待望の先制点から僅か5分後に、突然に訪れた。

 

左サイドでボールを持つ梁。相手ディフェンスとの間合いの駆け引きをしていた。そんな"睨み合い"のすぐ横を、トップスピードで朴柱成が駆け抜ける。その朴の走り込む先のスペースへ、梁が絶妙のパスを供給。その優しいパスを受けた朴柱成は、得意の左足で、ハイスピードなセンタリングを送り込んだ。

 

そして、そのセンタリングの先には、赤嶺と中原の走り込んで来る姿が。2人とも、朴柱成のセンタリングに合わせて走り込み、どちらかが合わせれば得点という、絶好の機会を創成。

 

追加点、そして勝利への希望を乗せたそのボールは、ニアで相手ディフェンスを1枚引き連れた赤嶺の頭上を越え、その先の中原へ。ボールはその角度を変え、急降下していっていたため、中原はこれに合わせるために、ピッチ上すれすれの「超低空飛行」となる、ダイビングヘッドを敢行。

 

・・・ドンピシャリのタイミングだった。中原が豪快にヘッドで撃ったシュートは、GK藤ヶ谷の反応を許さず、まるで弾丸のように、G大阪ゴールへ突き刺さった。

 

後半37分。仙台2-0G大阪。

 

この瞬間、「朴柱成→中原」のホットラインが、久々に炸裂した事を確認した。J2時代から、朴柱成の放つ左サイドからのセンタリングに、中原が頭で合わせてゴールを奪うシーンは、近年の仙台の「名物シーン」でもあった。最近は、中原の公式戦出場の出番や出場時間がめっきり減っていた事から、忘れかけていたが、このシーンを観たとき、J2時代からの"財産"が、この優勝争いの生き残りを賭けた大事な一戦で「活きた」事を確認できた。

 

過去記録を調べたところ、朴柱成→中原のホットラインから産まれたゴールは、2010年の第21節の湘南戦にまで遡る。今節同様、やはりホーム、そして、やはり夜開催のゲームだった。既に"湘南キラー"の称号を欲しいままにしていた中原は、この試合では、朴柱成の左サイドからの、遠く、そしてハイスピードなボールに、なんと、ペナルティエリアのライン上から、ドンピシャリでヘディング。その軌道は、当時の湘南GK・野澤の反応を許さず、逆サイドのネットへ、一直線に突き刺さった。当時も、中原のこのヘディングによるゴールが決勝点となり、勝利を手にしていたのだった。

 

"あの日"以来となる、ホットラインの復活。仙台が長い時間を掛けて蓄積してきた財産が、ここで"活きた"。今季、必ずしも出番の多くなかった中原が結果を出した事は、他の控え陣選手のモチベーションにも繋がる事だろう。

 

その後の試合終了間際にて、G大阪に、最後の猛攻を受け、コーナーキックから最後はパウリーニョに押し込まれて1点差とされるも、G大阪の猛攻もこの1点止まり。結果的に、中原による2点目が決勝点となり、この日のMVP受賞と相成った。

 

今季、先制点を挙げた試合での勝利は、7月7日のアウェイ神戸戦まで遡る。この日以降、今節に至るまでの勝利試合は、全て逆転勝ちの展開ばかりだった。先制点を許した中からの逆転勝利もまた格別のものがあるが、やはり、安定的に勝ち点を積み続けるには先制点がモノを言う。この日の"勝ち方"は、まさに、仙台が望むところの「0-0で推移しても焦れずに、勝負どころで得点を奪って勝ちきる」パターンそのものだった。

 

試合の序盤こそ、G大阪にペースを握られ、防戦一方となった、そんな中でも、最後のシュートまでは許さず、スペースを消して、チャンスが来るのを待った。前半の20分を過ぎたあたりから、徐々に仙台がペースを握り返し、前半だけでシュート7本の展開へ繋げた。対するG大阪の前半のシュートを1本に抑え、良い流れで、後半へシフトする事が出来た。

 

その後半でも、決してチャンスは多くはなかった。ギアを上げて攻め立ててきたG大阪の猛攻をかいくぐり、後半に仙台が撃ったシュートは、僅かに3本。だが、そのうちの2本をゴールに結び付け、勝利をもぎ取った。如何に、「決めるべきときに決める」のが大事か、改めて思い知らされた一戦となった。

 

これで、今節に引き分けた広島との勝ち点差を、3に縮める事に成功。下を見れば、浦和がホームで、J2降格の決まった札幌を相手に、まさかの敗戦。浦和との差も3に拡がった。

 

次節、その浦和との直接対決。勝てば、3位浦和との勝ち点差を6に拡げる事ができ、いよいよ、広島との優勝争い一騎打ちの構図が完成する。

 

前節清水戦の敗戦により、首位・広島との差が5に広がり、優勝争いに黄信号が点灯していた仙台だったが、自らの力で、再び、優勝争いの候補馬として名乗りを上げた。

 

あと6試合。

 

まだまだ、予断を許す状況ではないが、今節の勝利により、仙台にまた少し、優勝に価するチームの持つ雰囲気が漂いだしたようにも感じられる。

 

この雰囲気を、どこまで濃く出来るか。

 

たった1試合で刻々と変化する、優勝戦線の様相。首位を走る広島とて、先発主力を3枚も欠いた横浜FMを相手に、いいところなくドローに終わった。横浜FMの小野裕二に与えてしまったPKを、小野自身がシュートミスせずにゴールを決めていれば、広島は敗戦の憂き目を見るところだった。辛うじて勝ち点1を拾った広島だったが、その勝ち点1は、相手から溢れてきたものである事を想えば、広島も決して盤石ではない事に気が付く。

 

結果を出し続ければ、必ず逆転できる。それを確信した、今節でもあった。

 

試合後、勝利の凱歌が響き渡る、ユアテックスタジアム仙台。運営側の配慮により、最近は、オーラの唱歌中はスーパービジョンの大音量CMも止めて頂いている様子で、より強く、勝利の余韻に浸る事が出来るようになった。嬉しい限りだ。

 

夢よ、繋がってくれ-。

 

 

 

 

上位3チームの残試合対戦表(6試合)

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広島:H.柏  A.G大 H.札幌 A.浦和 H.C大 A.神戸

仙台:H.浦和 A.磐田 H.C大 A.鹿島 H.新潟 A.F東

浦和:A.仙台 H.C大 A.川崎 H.広島 A.鳥栖 H.名古

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・広島は、残留争い渦中のG大阪、J2降格が決まって開き直り、浦和をアウェイで撃破した札幌、そして優勝争いから脱落し掛かっている浦和との直接対決を控えており、苦しい戦いが続く。

・浦和は、次節、仙台との直接対決。ここを落とせば、まず優勝は無いだろう。逆転に仙台は、浦和を戦線離脱させる、最大のチャンス。

・仙台は、次節に浦和を下せれば、優勝争いで俄然に有利に立つ。また、広島と浦和の直接対決が残っており、ここでライバルが潰し合いをしている間に、何とか抜け出したい。




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