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広く澄み渡った、仙台地方の秋空。好天候に恵まれた土曜日の昼下がりに、ホームゲーム・浦和戦が開催された。
仙台にとっても、浦和にとっても、優勝を狙うには重要な一戦。"大一番"とも表現されるこの試合では、休養充分で、万全の状態で臨んだ両チームの激しい攻防が繰り広げられた。
前半。
試合は、一気に動いた。キックオフの笛から間もない1分。カウンターのチャンスで、太田からウイルソンに渡ったボールは、そのままウイルソンがドリブルで右サイドへ切り込み、トップスピードのまま、センタリングを供給。その先には、逆サイドへ侵入していた赤嶺が、相手ディフェンスの裏を突き、この日のファースト・シュートが、豪快に浦和のネットを揺らした。
前半2分。仙台1-0浦和。
これで、俄然優位に立った仙台。この後、前半のうちに追加点が訪れる事はなかったが、浦和の攻撃をいなし、ほぼ完璧にゲームをコントロールした。
パスを繋ぎたい浦和の側からみれば、ユアスタのピッチが荒れていた事により、パスワークでミスが出てしまい、思うように「やりたい攻撃」を繰り出せなかった事も、マイナス要因になった事だろう。反面、仙台は、ユアスタのピッチが「パスを繋ぐサッカーに適さない状況」である事は事前に判っており、それを見越したかのように、ドリブルやロングフィードなどによるカウンターを中心とした攻撃で、この一戦に臨んでいた様子だった。
その狙いが、いきなり的中した格好で、幸先良く先制点を挙げる事に成功した。
後半。
ギアを上げてくると思われた浦和だったが、思ったほど運動量を上げてくる様子はなく、前半と同じような展開で、後半もスタートした。試合が更に動いたのは、16分。やはりカウンターだった。赤嶺からボールを受け取った梁がドリブルで浦和陣内に持ち込み、「がら空き」のスペースへ走り込んだウイルソンへ、絶妙のタイミングでラストパスを供給。これをウイルソン、落ち着いて、浦和ゴールの左隅へ流し込んだ。
後半17分。仙台2-0浦和。
2010年からのJ1復帰以降、初めて、浦和に2点差を付けた瞬間だった。
ここで、ようやく浦和に反撃のスイッチが入る。仙台2点目から僅かに2分後、浦和の中盤が、ようやくその「重い腰」を挙げてきた。阿部勇樹、マルシオリシャルデスと繋がれたボールは、後方から走り込んできた、センターバックの槙野智章へと繋がり、仙台ディフェンスのマークをも振り切って、豪快にシュート。これが仙台ゴールへ突き刺さり、追撃の狼煙を上げた。
後半19分。仙台2-1浦和。
だが、これでバタバタするような仙台ではなかった。少し様子を見てから、ベンチワークで、赤嶺から中原へチェンジ。この間、浦和側も、更なる追撃のため、宇賀神と原田を立て続けに投入してきていた。
その後、待望の突き放し弾が仙台に訪れる。33分。この試合で、菅井の代わりに先発出場していた田村の位置から、前線にロングフィードを供給。そのボールの先には、先ほど赤嶺に代わって入った中原が。これを中原、冷静にヘッドでウイルソンへポスト。この「メッセージ」を受け取ったウイルソン。浦和GKとの1対1をも制し、再び、浦和ゴールへボールを突き刺した。
後半34分。仙台3-1浦和。
だが、浦和もここで崩れ落ちないしぶとさを見せてくる。仙台3点目から、僅かに3分後。今度は、仙台が与えたセットプレーから、マルシオ・リシャルデスに豪快に決められ、再び1点差とされる。
後半37分。仙台3-2浦和。
仙台の試合を長くみていても、滅多にお目に掛かれない「壮絶な撃ち合い」の展開。だが、90分を通して一度もリードを許さず、それどころか、一度も同点弾を許さなかった。常に先行をキープし、追いすがる浦和を丁寧にいなした。浦和のカウンターを受け、あわやのシーンもあったが、この日も"神"が懸かっていた、GK林卓人のスーパーファインセーブ連発の大活躍もあり、3分と掲示されたアディショナルタイムも無難に消化し、そのまま試合は終了。
この一戦は、2位vs3位の直接対決とあって、全国からの注目の的になる事はほぼ決定的だった。そして、それを裏付けるかのように、スカパー!のサッカー番組「マッチデーJリーグ」のキャスター・加藤理恵嬢が。NHK-BSのサッカー番組「Jリーグタイム」のキャスター・伊藤友里嬢が。そして、NHK総合(地上波)の総合スポーツニュース番組「サタデースポーツ」からは、肩さん、、、じゃなくて山岸舞彩嬢が、この一戦の取材のために、ユアスタに訪れていた。そして、激闘の末の仙台勝利という結果を、その目に焼き付けて行かれた事だろう。おまけに、この試合には、なんと日本代表監督のザッケローニ氏も視察に訪れていたという"おまけ"までが付いていたのだった。
夜方、各キャスターの番組を全てチェックした。どの番組でも、仙台の活躍を大きく取り上げてくれた。
こういう大一番を迎えられる事、そして、その試合に勝つ事。これを繰り返す事で、少しずつ「仙台はJ1の強豪」という印象が、全国的にも植え付けられていく事だろう。
そして、この重要な一戦を、勝利という結果で終えた事により、夜方に行われる、広島-柏の結果の行方へと、自然に注目が集まったであろう事は、想像に難くない。広島に対しては、仙台が浦和を撃破して勝ち点で追い付いた事は、相当なプレッシャーとなって受け止められたはずだ。
その広島-柏戦。結果はご存じの通り。1-1で迎えた後半アディショナルタイムの、ほぼラスト1プレーのコーナーキックから、柏のDF増島が貴重な決勝点を挙げ、敵地で広島を下した。
その結果、仙台は、勝ち点で広島に並ぶ事となった。
サッカーは、やはり、やってみないと判らない。僅か2試合前までは、広島に5差を付けられ、優勝争いは危険水域に突入しようとしていた。そこから仙台は2連勝。広島は1分1敗。本当に、一寸先は、いや。一節先は「闇」である。
シーズンも佳境に差し掛かってくると、優勝争いをしているチームには、それ相応にプレッシャーが掛かってくる。それを巧く活かすのも、或いはそれに飲み込まれるのも、全て、自分たち次第だ。
僅か3節前の時点では、仙台からは、優勝争いに参画するだけの"臭い"や"空気感"というものが感じられなくなっていた。だが、そこで決して崩れる事なく、踏ん張りを見せた結果、自力で、ここまで状況を持ち直す事が出来た。
全て、自分たち次第なのだ。
広島が1分1敗で踏みとどまった事も、浦和が連敗を喫した事も含めて、仙台が連勝で一気に優勝戦線に"再参入"出来たのは、己を信じて、やるべき事をやってきた結果だろう。
残り、5試合。
まだまだ、何があるか判らない。だが、ここまで来たら、もう後ろを振り向く必要は無いだろう。
一気に、ラストスパートへ。
一気に、優勝へ。
最後の最後まで判らない、今季のJ1優勝戦線。まさか、我らが仙台が、その渦中に居られるとは。夢のような展開だが、もうここまで来たら、一気に決めてしまいたい。
おそらく、広島とは最後の最後まで、デッドヒートを繰り広げる事になるだろう。だが、望むところである。
次節のアウェイ磐田戦へ向け、ボランチ角田の出場停止2試合が、重くのし掛かる状況ではある。また、センターバック上本の足のふくらはぎにも影響が出ている様子だ。だが、頼れるバックアッパーに期待を寄せ、過度な心配はせず、静かに次節を待ちたい。
今のこの状況を、陸上競技で例えるなら、「"1年"という大きなオーバルトラック」の最終コーナーを、高速で駆け抜けている状況と言えるだろうか。その隣には、失速気味の広島が居る。
この状況で、いつラストスパートを仕掛けると言うのだ?
「今」でしょ!
上位3チームの残試合対戦表(5試合)
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広島:A.G大 H.札幌 A.浦和 H.C大 A.神戸
仙台:A.磐田 H.C大 A.鹿島 H.新潟 A.F東
浦和:H.C大 A.川崎 H.広島 A.鳥栖 H.名古
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・広島は、残留争い渦中のG大阪、J2降格が決まって開き直り、浦和をアウェイで撃破した札幌、そして優勝争いから脱落し掛かっている浦和との直接対決を控えており、苦しい戦いが続く。次節のG大阪戦は、残留争いからの脱出が掛かる、ガンバのホームへと乗り込む一戦。
・浦和は、仙台との直接対決に敗れ、優勝戦線から一歩も二歩も後退。よほど、広島・仙台のダブル総崩れでも発生しない限り、優勝はまず考えにくい状況に。広島との直接対決まで勝ち続ける事が、唯一の"優勝の可能性"の絶対条件となる。
・仙台は、浦和との直接対決を制し、また広島がホームで柏に敗れた事により、一気に優勝争いに再び名乗りを挙げた。次節の相手である磐田は、現在3連敗中。得点も4試合で僅かに1得点と、完全に意気消沈状態。アウェイだが、優勝を狙うなら、絶対に叩かねばならない相手となる。
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