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1点ビハインドで迎えた、後半44分。仙台、左CK。梁勇基が上げたセンタリングに、仙台の複数の選手がジャンプで反応し、C大阪のディフェンスを寄せ付けなかった。その中の菅井がヘッド、ボールはC大阪のゴールに吸い込まれていった-。
平日の夜開催ながら、17,000人を越えるサポーターが詰め掛けた一戦。試合は前半から、「お互いにボールが足に付かない」トラップミスやコントロールミスを繰り返し、チャンスメークをしかけてはノーチャンスに終わる、という展開が散見されるも、要所ではビッグチャンスを創り、あわや得点というシーンを数多くみせてくれた。
この日のC大阪は、試合の序盤こそ仕掛けてはきたものの、試合全般を通して、いつもの「C大阪らしい、積極的な攻撃の上がり」のカラーをなかなか見せてこなかった。人数を掛けてしっかりと自陣のスペースを消し、仙台のボールホルダーには厳しく寄せ、なかなかボールを前に運ばせてくれなかった。
ここまで「引いて守るC大阪」というのも珍しい。仙台としては、少し面食らった格好となり、ボールのポゼッション率は高かったようにも思われたが、思うような攻撃を仕掛けられず、また、失ったボールへのセカンド・アクションはC大阪のほうが上手で、幾度となくカウンターのピンチを喰らった。それでも、最後はGK林のビッグセーブを始め、この日も守備陣は体を張り、失点を防ぎ続けた。
しかし、ビッグセーブという意味では、この日はC大阪GK、キム・ジンヒョンも「ただ者」ではなかった。
前半8分、梁勇基の走り込みながらのミドル。
前半23分、左サイドの朴柱成のセンタリングに合わせた赤嶺のヘッド。
前半39分、左サイドの朴柱成が深いところから豪快なミドル。
前半41分、中央の松下のシュートにドライブが掛かったミドル。
前半AT2分、ウイルソンのGKとの1対1のシーン。
どれも、完璧に枠に飛んでいた。が、いずれも、キム・ジンヒョンのファインセーブの餌食となり、ノーゴールとなった。また、朴柱成は、3年前にC大阪を相手に、劇的な決勝弾を叩き込んでいる事もあり、この日の彼の執念は、凄まじいものを感じた。
ところでこの日は、少し、運も無かったか。前半AT2分のウイルソンのシュートのこぼれ球に反応した梁勇基のシュートは左ポストに嫌われ、これもゴールならず。先に書いてしまうが、後半ATの試合終了間際にも、ウイルソンが非常に角度の無い左サイドからのシュートを放つも、これも右のポストに嫌われるなど、尽くにゴールが決まりにくかった一戦だった。
また、この日は退場者関係も、いつもより"賑やか"で、特にC大阪のほうが酷かった。前半12分に、センターバックの茂庭が負傷交代、ハーフタイムにはフォワードの杉本が負傷交代、そして後半20分には、フォワード柿谷までもが負傷交代となった。また、負傷交代した杉本に代わって入った播戸が、「オフサイドの笛が聞こえなかった」と言い訳しつつも、遅延行為でこの日の2枚目を喰らい退場に。最後は、後半ATの6分の掲示に納得の行かないレヴィー・クルピ監督が抗議し、退席処分に。
そして、この日、仙台にとって"最も痛い"退場シーンは、センターバック・上本大海だった。前回の負傷離脱のときよりも、もしかしたら重い症状かもしれないという情報もある中、後半の26分に、渡辺広大と交代に。試合後の手倉森監督のコメントをみても、今季は絶望との事で、残った選手でラスト3試合を戦い抜くしかない状況になってしまった。
得点機を逸し続けた中、後半20分に、C大阪フォワード・柿谷に、手痛い先制点を献上してしまい、苦しい展開を余儀なくされてしまう。
だが、松下を関口に代え、太田を中原に代え、3トップ気味にして仕掛けた最後の猛攻によって、後半、立て続けに獲ったコーナーキックのチャンスから、冒頭の菅井の劇的同点弾を産み、辛くも勝ち点1を拾って、この死闘劇の一戦は終幕となった。
第三者的な目線で観れば、大変に面白い試合だったと思う。だが、決めるべきときに決められない展開が続き、仙台のサポーター目線、つまり「当事者」としては、実に「歯痒さ全開」な一戦であった。
あれだけ、チャンスシーンが有りながらも決めきれない展開が続くのも珍しい。C大阪のGK・キム・ジンヒョンのスーパーセーブに阻まれた部分も確かにあるのだが、それを差し引いてみたとしても、「決まってもおかしくないシーン」のオン・パレードだっただけに、「サッカーの神様の悪戯」はやはり実在するのか?という想いさえ感じられる一戦だった。
このドロー劇によって、仙台は、ホームでは必須級ノルマの勝ち点3を取れず、勝ち点1に留まってしまった。同時刻に開催されていた、広島-札幌は、大方の予想通りに広島が勝利を挙げ、広島との勝ち点差は、0から2に拡がった。
だが、勝ち点差が「3」ではなく「2」に留まった、というところが大きい、と観る目は、決して少なくない。広島との「得失点差の差」を考えると、仮に、広島敗戦・仙台勝利という節があった際に、勝ち点差が3では、順位で逆転できないが、勝ち点差が2なら、順位で逆転できる可能性を残したというのが、その理由である。
筆者としても、その「観る目」には、大いに賛成する。
今節、広島が札幌に勝利する事は、仙台サポーター的には、心情的なものも含めて、既に折込済みの事だろう。その上で、「ラスト3試合で勝ち点2差」は、決して悪くない位置取りだ。逆転優勝の可能性の芽は、萎むどころか、充分にその精気を発し続けている。
ここで少し、広島の目線で観てみると、残り3試合の対戦相手は、浦和・C大阪・神戸だ。浦和は3位ながら、もうACL圏の確保が風前の灯火。とうとう4位に勝ち点で並ばれてしまった。現在、浦和の視線の先には、現実的には、優勝争いではなく、ACL圏争いがあるだろう。そのためにも、次節のホーム・広島戦は、相手が「ペトロヴィッチ・サッカー」つまり、知り尽くした相手との対戦なだけに、絶対に落とせないはず。ここは浦和の奮起に期待したい。
そしてC大阪は、終盤のリーグ戦で唯一、1位から3位までのチームとの直接対決を残していた。そして、浦和・仙台との対戦で勝ち点1を獲得。試合も、0-0、1-1と、堅守性の高さを覗かせている。今節のC大阪の戦い振りをみれば、次々節の広島戦でも、上位ストッパーの役割を発揮してくれる事だろう。
最後に神戸。降格圏スレスレの崖っぷちで、残留を勝ち取るために、例え相手が優勝争い渦中の広島と言えど、充分に苦しめてくれるはずだ。
広島の残り3試合は、どこの相手を見ても、一筋縄に勝てるような相手ではない。広島の残り3試合未勝利という予測さえ、充分に現実味を帯びているものと考えられる。
振り返って、我らが仙台。残り3試合の対戦相手は、鹿島・新潟・FC東京だ。新潟とのホーム最終戦こそ、相手が降格圏脱出を図る中での難しい対戦となるだろうが、ここはホームの力を借りてでも勝ち切りたい。
次節の鹿島は、ナビスコカップを連覇としたものの、リーグ戦では決して好調とも言えず、3戦未勝利。その3試合で僅か1得点と、攻撃力には陰りも見えている。
リーグ最終節のFC東京は、ここ4戦で1勝1分2敗と、やはり苦しんでいる。その1勝も札幌から挙げたもので、その試合を除けば、3試合で僅かに2得点。残留争いからはほぼ脱している「中途半端な順位」という事もあり、モチベーションの持って行く方向性を付けられないでいる。
このように、首位を走る広島としては、残り3試合の対戦相手の状況を見れば、広島が受けている「向かい風の強さ」は、決して弱いものではない。そして、どのチームも、目の前で広島の優勝が決まるのを観たくは無いはずだ。今季、最後の力を振り絞って、広島を止めてくれる事に、大いに期待したい。
だが、そこに期待する大前提として、仙台としても、残り3試合で、優勝に価するだけの結果を出し続けなければならない。それはそれで、必ずしも楽な道では無い。だが、今節のC大阪戦で見せてくれたような、「勝利への気迫、優勝への執念」を、残り3試合でも見せてくれれば、必ずや結果は付いてくると信じたい。
広島からしてみれば、仙台が「勝ち点2差だろうが勝ち点0差だろうが」変わりはないだろう。何故なら、「負ければ、順位で仙台に逆転される可能性がある」という意味では、2差も0差も大して違わないからだ。そういう意味では、今節、勝ち点0で終わらず、勝ち点1を拾った事は、非常に意義深い事である。
今節のドローという結果への心配、Nothing.
優勝を信じる気持ち、Priceless.
大いに愉しもうじゃないか、この状況を。
私たちサポーターが、マイナス思考では、選手にも伝わってしまう。
私たちサポーターが、優勝のプレッシャーを感じてしまっては、選手にも伝わってしまう。
「絶対に優勝する」
「最後まで諦めない」
その姿勢、執念、想いが、今節の劇的な同点弾を産んだのではないか。
今節に獲得した「勝ち点1」に、どんな意味があるのか。それを確認するために-。
-否。
今節に獲得した「勝ち点1」に、「意味を持たせる」のは、私たちサポーターの仕事ではないだろうか?
これは、私たちの闘いなのだ。
私たちを代表して、選手たちに、マイスター・シャーレを、高々と掲げて貰うために。
優勝を信じる気持ちは、最後の1秒まで棄てない-。
上位3チームの残試合対戦表(3試合)
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広島(58):A.浦和 H.C大 A.神戸
仙台(56):A.鹿島 H.新潟 A.F東
浦和(49):H.広島 A.鳥栖 H.名古
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・浦和は川崎F戦の敗戦で4戦未勝利となり、ラスト3試合で首位との勝ち点差9では、流石に優勝の可能性は、ほぼゼロだろう。それどころか、ACL圏すら危うくなってきた。浦和としては、せめてACL圏死守のために、次節のホーム・広島戦は絶対に落とせない。
・広島は札幌に順当に勝利したものの、ACL圏死守を目論む浦和との上位直接対決を残す。また、仙台・浦和とロースコアで引き分けた「堅守・C大阪」もやっかいだ。最終節の神戸に至っては、シーズン途中で就任した西野新監督を電撃解任するなど、クラブの判断も含めて、残留へ向けた最後の執念を見せており、厳しい相手・難しい相手との対戦を残している。
・仙台は今節のC大阪戦をドローとしたものの、広島との「勝ち点差2」圏を確保。次節の鹿島は、ナビ杯連覇達成ながらリーグ戦は3戦未勝利+3試合で僅か1得点と低迷が続く。残留争い渦中の新潟戦は、ホームの力を借りてなんとか勝利を収めたい。最終節のFC東京も、勝った札幌戦を除けば、3試合で僅か2得点と低迷。優勝争いもACL圏争いも残留争いからも距離を置く中位(9位)では、モチベーションの持っていき場が無いか。
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