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鹿島3-3仙台 一瞬の瞬きすら許さない乱打戦。前半のうちに敵地で2点リードを奪う展開も、後半に鹿島の意地を見せ付けられて同点に。勝てた試合ではあったが、広島敗戦によって、意味のある勝ち点1となった。赤嶺2得点&ウイルソンのFW揃い踏みに加えて、出場停止明けの角田、「2起点」の大活躍。

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 勝利という結果こそ伴わなかったが、カップ戦タイトルホルダーの鹿島を相手に、ここまで「面白い試合」を展開できるようになった。それを、誇らしいと感じられる一戦だった-。

 J1第32節、鹿島vs仙台の一戦は、前半の早い時間帯に、2試合の出場停止から復帰した角田が起点となるプレーにより、前半22分の時点で、あっと言う間に2点をリードする展開へ持ち込んだ。

 
前半。
 
11分、角田から、右サイドの深いところのスペースへ、効果的な斜めのパスが出された。そこへ菅井が走り込み、折り返しのセンタリング。これに、赤嶺が綺麗に頭で合わせて先制点をゲット。
 
前半12分。鹿島0-1仙台。
 
この後、攻勢を強める仙台は、またも角田を起点にして点を追加する。角田から太田に出たボールを、太田がエリア右奧へ持ち込み、そのままシュート。鹿島GK曽ヶ端がこれを溢すと、詰めていたウイルソンがキッチリと押し込んだ。
 
前半22分。鹿島0-2仙台。
 
いつになく、出来過ぎな展開。勝利をグッを手繰り寄せたかに見えた、前半序盤の展開だった。
 
だが、この日の試合は、「こんなもの」では済まされなかった。29分。鹿島の興梠と大迫の2枚だけでバイタルを崩され、最後は興梠に追撃弾を放たれてしまう。
 
前半30分。鹿島1-2仙台。
 
しかし、1点差に詰め寄られた嫌な空気を、仙台のエース・赤嶺が、スーパーなゴールで吹き飛ばす。38分。梁を経由して朴柱成から上げられた、左サイドからのハイボール。鹿島GK曽ヶ端とディフェンス1枚が、ボールウオッチャーになっていたところへ、ゴールラインギリギリのところで、赤嶺が相手ディフェンスの上を行くハイジャンプでヘディング。角度はほぼ「ゼロ」に近かったが、なんとそのボールは、反対側のポストを叩き、鹿島ゴールネットへ吸い込まれた。
 
前半39分。鹿島1-3仙台。
 
あの鹿島を相手に、しかも敵地で、ここまで躍動できるのか!?
優勝へのプレッシャーなど、微塵も感じられない、実に伸び伸びとしたプレー。そこから産まれた、前半の3得点。優勝へ向けた手応えは、前半だけで、充分過ぎるほど感じられた。
 
しかし、折り返した後半では、鹿島のタイトルホルダーとしての意地を見せ付けられる。
 
後半。
 
開始間もない1分。前半のうちに交代で入った、鹿島の本山・ジュニーニョのパスワークから、最後はジュニーニョの左サイドからの素早いセンタリングに、大迫が合わせ、後半の入りに、いきなり失点してしまった。
 
後半2分。鹿島2-3仙台。
 
この失点で、鹿島に勢いを与えてしまう。30分には、守備を固めていたはずのブロックの中央を、柴崎・本山・最後は興梠と、まるで空中パスの練習のような、華麗なパスワークを見せられ、最後は興梠にそのままダイレクトで蹴り込まれてしまった。
 
後半31分。鹿島3-3仙台。
 
前半こそ、大量3点を奪って試合を優位に運んだ仙台だったが、後半は一転、鹿島の巧さ、そしてタイトルホルダーとしての意地を見せ付けられ、惜しくもドローに終わった。
 
充分に「勝てた」試合のはずだった。だが、敵も然る者。やはり「鹿島は鹿島」だった。順位こそ、残留争いに巻き込まれそうなポジションに付けているが、目下降格圏に沈んでいるG大阪と同様、本来は優勝争いをしていてもおかしくないチーム。その鹿島を相手に、引き分けで終わったとはいえ、一時は2点をリードして試合を運べた事に、大きな成長を実感できる内容だった。正直、「撃ち合い」は心臓に悪いものだが、内容を観れば、J1の舞台で、こういう「トップレベルの試合」を展開できるようになったのだと、感慨深いものを感じる。
 
この結果、勝ち点では「1」の積み上げに留まった。
 
だが、他会場では、浦和がホームで広島を撃破し、結果的には、首位の広島に、勝ち点差を1縮め、結果として「勝ち点差を2から1に」する事に成功した格好となった。広島の敗戦により、鹿島との試合で得た勝ち点1に大きな意味が付帯する事となった。
 
この展開、広島から観れば、「負けたのに首位陥落しなかった、運があった」となり、仙台から観れば、「首位に成り損ねた、運がなかった」となるだろうか。
 
だが、広島は敵地で浦和に完封され、1点も奪う事が出来ずに完敗。対して仙台は、ドローだったとは言え、敵地で堂々の3得点。もう少しで鹿島を撃破できるところまで追い詰めた。
 
こういう「流れ」は、優勝争いでは非常に重要なファクターとなる。今、広島には、非常に嫌な空気が漂っている事だろう。如何に今節の相手が、昨年まで広島の指揮官だったペトロヴィッチ氏で、完全に試合をコントロールされたとは言え、「広島の負けパターン」を、残り2試合の対戦相手に露呈してしまったようなものだ。しかも、広島は長く先発布陣を固定する事で攻守の連携を保って来たが、浦和戦の警告掲出により、次節のC大阪戦は、センターバックの千葉和彦と、右サイドのミキッチを出場停止で欠く事態に。攻守のキーマンを、一気に2人も失ってしまった。
 
翻って、我らが仙台。上本の負傷離脱が3失点の要因という見方をする筋もあるかもしれないが、それは違う。仙台が喫した3失点は、全て、鹿島の巧さ、個人技によるものだ。あんな見事なプレーをされては、大半のチームは失点する。実は、ミス絡みの失点は一つもなく、もう相手を褒めるしかない3失点なのだ。あんな失点パターンを、残り2試合で喫するとは、とても思えない。
 
信じよう。鹿島を相手に、しかも敵地で3点を奪い、一時は2点のリードを持っていた、この力量を。
 
今節の広島と仙台の試合内容を比較すれば、優勝に値するのは、明らかに仙台のほうだ。ただ、今節に広島を抜く事が出来なかったというだけで、完全に、広島の「スリップ・ストリーム」の位置に、ピタッと付けている状況にある。
 
もう、いつこの状況から、ギアを上げて、一気に広島を抜き去ってもおかしくない。
 
「残り2つを取れれば、間違いなく優勝できる」
 
そういう、手応えのようなものを、ヒシヒシと感じている。逆に広島は、残り2試合を一つでも落とせば、仙台に抜き去られるという危機感を抱いている事だろう。
 
試合後、各TVメディアのサッカー番組やスポーツコーナーでは、こぞって「次節の広島優勝の条件」を、とうとうと語っていた。それは、次節に広島が勝ち、仙台が敗れれば、広島の優勝が決まるというものだ。
 
「数字の上」では、確かにその通りだ。
 
だが、現状の広島は、内容も結果も伴っていない。既に降格の決まっている札幌戦の勝利を除き、直近の4試合では、実に2得点しか挙げられていないのだ。勝利した札幌戦を含めても、1勝2分2敗と、完全にブレーキが掛かっている。
 
そんなチームが、残り2試合で連勝するとは、とても思えない。しかもそこに、「優勝へのプレッシャー」という重圧がのし掛かっているはずだ。広島の残り2試合に関しては、もはや、気にする必要すら無い※と思っている。(※気にはしないが、確認はする。)
 
仙台としては、むしろ、次節のホーム・新潟戦に、すぐに目を向けたい。新潟は、次節の仙台戦で敗れれば、他会場の結果に関係なく、J2降格が決定する。最後の力を振り絞って、敵地ながら、勝利を奪い取りに、果敢に攻め上がってくるだろう。仙台としては、その新潟の「勝ちたい気持ち」を如何にいなして、守備よく先制点を奪い、試合を有利に運べるかに掛かっている。
 
ところで新潟は、現在、リーグ最小失点タイの33失点となっている。これは、首位の広島や、横浜FMと並ぶ、立派なものだ。
 
だが、事ここに至っては、それは大した懸念材料にはならないだろう。何故なら、新潟の得点力は札幌と並んで24得点とリーグワーストであり、10月以降の5試合では、一つとして2得点以上の試合がない。(新潟は、9月29日にホームで名古屋を相手に5得点の大勝を挙げているが、それ以降、パッタリと得点力が落ちてしまった。まるで、運を使い果たしてしまったかのようだ)
 
キッチリと試合をコントロールできる仙台なら、新潟の最少失点タイなど気にする事なく、確実に先制点を奪う事ができるだろう。そうすれば、「引き分けすら許されない」新潟は、リスクを侵して前へ出て来ざるを得ず、仙台のカウンターの餌食に成りやすくなる。
 
鹿島戦で見せたような試合運びを、新潟戦でもキッチリとやれれば、結果は自ずと付いてくるだろう。ホーム最終戦でもあり、重要な一戦ではあるが、広島や新潟が受けている「優勝へのプレッシャー、そして、残留へのプレッシャー」に較べれば、仙台は、精神的には、非常に優位な位置に立っている。現時点で、既に3位への転落の可能性はほぼ無くなり、目の前の広島をいつ抜き去ろうかと、手薬煉を牽いている状況だ。焦る必要など、微塵もない。
 
大事なのは、新潟戦でも自分たちのサッカーをしっかりと貫くための準備と、試合中に何があっても動揺しない、プレーに対する気持ちの強さだ。
 
大丈夫、きっと、優勝できる。
 
そう信じて、ホーム最終戦を「34試合の一つ」と、平常心で捉え、いつものように応援し、いつものように、ホームで勝ち切るだけだ。
 
最後まで、「今季の仙台らしい試合」をみたいじゃないか-。
 
 
 
 
上位3チームの残試合対戦表(2試合)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
広島(58):H.C大 A.神戸
仙台(57):H.新潟 A.F東
浦和(52):A.鳥栖 H.名古
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
・浦和はホームで広島を撃破し、辛くもACL圏を維持。最終節の名古屋とは、ACL圏を懸けた激闘になるだろう。
 
・広島は浦和に敗れ、引き分けた仙台に勝ち点差1と詰め寄られた。次節のC大阪戦は、ミキッチと千葉和彦の、攻守の主力2枚を欠く苦しい台所事情。最終戦の相手の神戸も、最後の力を振り絞って、残留を決めに来るだろう。残り2試合、広島が未勝利に終わる可能性は充分にある。良くて1勝1分か。2位転落は時間の問題。
 
・仙台は今節の鹿島戦で3試合連続ドローとしたものの、広島との勝ち点差を2から1に縮めた。内容は申し分なく、次節、J2降格リーチの新潟が相手とは言え、今の仙台なら充分に勝ち切れると予想。最終戦のFC東京に至っては、残留争いにもACL圏争いにも関係ない中位に位置しており、モチベーションの持って行く先がない。集大成となる最終戦、ここで優勝が決まると予想。
 



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