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このプレビューを、J1昇格プレーオフの一戦をTVで観ながら書いている。結果は、今季J2年間順位6位の大分が、年間5位の千葉を1-0で破り、来季のJ1昇格を決めた。大分と言えば、忘れもしない。2003年のJ1最終節で大分とアウェイで対戦し、引き分けに終わり、私たち仙台をJ2に叩き落としたチームだ。その大分は、私たち仙台が2010年からのJ1再挑戦と入れ替えに、J2へ降格していた。つまり、来季、大分とは公式戦では実に10年ぶりの対戦となる。
このプレーオフは、2008年に、私たちが経験した「最後の入れ替え戦」を彷彿とさせた。熾烈を極めた、ジュビロ磐田との入れ替え戦の2試合は、今でも記憶に新しい。あの時の入れ替え戦敗退の悔しさが、私たち仙台の躍進の原動力の一端となっているのは間違いない。
一度、J2に落ちると、簡単にはJ1に戻って来れない。降格1年目でJ1再昇格を掴めたチーム以外は、最低でも3年は上がって来れないケースがほとんどだ。私たち仙台も、実に6年の月日を費やして、2010年にJ1に再昇格を果たした。
そして、今節は、2004年からJ1に参戦し、今季で9年目の新潟をホームに迎える。その新潟は、J1昇格後、過去最大級のJ2降格の危機に晒されている。もちろん、新潟としては今節、敵地での対戦ながら、必勝を喫してユアスタに乗り込んで来る事だろう。新潟としては、今節に勝たなければ、年間16位以下が確定し、来季のJ2降格が決まってしまう。もはや、他会場の結果など気にせず、全力で仙台を倒しに掛かってくるのは必至である。
だが、必ずしも「難しい試合」になるとは思っていない。新潟の「試合の入り方」次第で戦い方の調整は必要になるとは思うが、基本的には、前節の鹿島戦の前半で見せたような、積極的な仕掛けから先制点を奪い、その後は試合を巧みにコントロールする、いつもの戦い方をベースにすれば、試合の展開は難しくならず、自分たちのペースで試合を運ぶ事が出来るはずである。
もし、試合が難しくなるとすれば、相手の積極的な仕掛けの罠にまんまと嵌ったり、自分たちがミスを連発して、相手にチャンスを創らせてしまったりといった、いわゆる「自爆系」の失敗をやってしまえば、そこから失点を喫し、自分たちで試合を難しくしてしまう可能性はあるかもしれない。(当然、そんな展開は予想したくも、実際に観たくもないが)
新潟は、現在、リーグ最小失点タイ(33失点)ではあるものの、そのレベルで言えば、仙台もここまで僅かに36失点(リーグ4位)と、大差はない。堅守性のレベルが同じなら、あとは攻撃力の差という事になってくる。その点では、仙台は、ウイルソンと赤嶺の2枚看板が共に13得点と結果を出しており、今節も、このダブル・エースストライカーの先発は必至。新潟の2トップを張っている、ブルーノ・ロペスとミシェウも良い選手だとは思うが、この2人合わせても、今季は僅かに9得点しかない。(ブルーノ5点、ミシェウ4点)ウイルソンと赤嶺合わせての26得点には、遠く及ばない成績で推移しているのが現状だ。
ただ、新潟は、得点力がないぶん、失点の少なさでバランスを保ち、大崩れする印象がない。最近の試合では、第31節のアウェイ清水戦で1-0勝利するなど、当時4位の清水から、アウェイで、しっかりと無失点で勝ち点3を奪ってみせるなど、油断ならない面をも併せ持つ。また、気になる新潟の最近の戦績として、実は新潟は、アウェイではここ5試合で無敗という記録がある。最後にアウェイで敗戦したのは、8月11日の横浜FM戦(2-3で敗戦)。つまり、現在の新潟は「外弁慶」状態なのだ。失点を最小限に抑える戦い方は、アウェイでこそ結果が出やすいのかもしれない。ここについては、要注意かもしれない。
しかしながら、我らが仙台も、ホームでは滅法強い。リーグ戦で、最後にホームで敗戦を喫したのは、実に、ゴールデンウィークの清水戦(5月6日)まで遡る。あの時の敗戦以来、仙台は、リーグ戦では、ホームでの敗戦が一つもない。(※それだけに、天皇杯の熊本戦での敗退は悔しいものがあったが)ただその分、仙台は逆に、8月25日のアウェイ大宮戦以来、アウェイでの4試合で勝利がない。つまり、現在の仙台は「内弁慶」なのである。
「優勝争い佳境」vs「残留争い佳境」というシチュエーションに加えて、「内弁慶」vs「外弁慶」という色合いも重なる今節。お互い、目指しているものこそ違うが、そこへ向けて、勝ち点3が必要な状況なのは同じ。そして、お互いに「引き分けは、負けと同義」である点も同じ。仙台は、引き分けでは優勝が遠退く可能性が高くなり、新潟も、引き分けでは降格が決まってしまう。どちらも、引き分けという結果は要らないはずであり、勝負どころの時間帯に入れば、お互い、リスクを負ってでも勝負に拘る姿勢が、より強くなる事だろう。
仙台に求めたい戦い方としては、一部、前述の繰り返しとなるが「前節の鹿島戦の前半で見せたような、積極的な仕掛けから先制点を奪い、その後は試合を巧みにコントロールする」事をベースとし、その中において、「勝たないと降格が決まってしまう新潟の、得点したい気持ちの裏」をしっかりと突いて、試合を有利に運びたい。
J1残留への望みを最終節に繋ぐためには、どうしても、勝利、そしてそのための得点が欲しい新潟。いくらリーグ最小得点のチームと言えども、今節ばかりは、何が何でも得点を奪いにくる回数、つまり、仕掛けてくる回数が、いつもよりも増えてくるはず。それも、リスクを覚悟の上で、である。
仙台としては、新潟の、その「リスクを侵してでも得点を奪いに前へ出る」気持ちの裏を丁寧に突き、カウンターからの得点を狙いたい。もちろん、今季、ここまで培ってきた「前線からの、攻撃的かつ積極的な守備」も必要だが、基本は全員守備にある。ボールを奪取する位置が高ければ高いほど、そこからのカウンターの距離は短くなり、よりゴールの可能性が増す。特に仙台の場合は、ドリブルでの仕掛けを得意とし、右サイドをその主戦場とする太田や、左サイドでの的確なパスワークやセットプレーのキッカーとして、数多くのチャンスを創造する梁が、手薬煉を牽いて、ボールが味方から入ってくるのを待っている。
そして最後は、ウイルソンと赤嶺の「仙台の得点量産2トップ」が、新潟のゴールを脅かすのを愉しみに、アタッキングサードで流動的に動き続けている。如何に、新潟の守備がリーグ最少失点タイを誇ると言えども、2桁得点のストライカーが2人も同時に先発したのでは、マークの為所がどうしても分散するだろう。そして、それを補うために、自陣前で人数を掛けて守備を堅くしようものなら、仙台の波状攻撃の餌食になるのも必至である。
唯一の心配点は、最近は久しくお目に掛かっていないが、相手が積極的にミドルシュートを撃ってくるような展開を選択してきた場合か。仙台のディフェンディングサードに侵入された途端に、積極的にシュートを撃ってくるような相手だと、仙台は、不運な形で失点するケースが、実は少なくない。新潟としては、仙台も堅守性の高いチームである事を判っているはずであり、遅攻では、まず得点は難しいと判断してくる可能性もある。となると、仙台からボールを奪ってからのカウンター攻撃において、味方の上がりを待たず、シュートコースを見付ければ、そこから積極的にミドルシュートを撃ち、そこから産まれるセカンドボールを押し込む狙いなどの「仕掛け」をしてくる可能性は充分に考えられる。
いずれにせよ、仙台としては、相手の「出方」を、試合の中で常に見極め、その相手の「やりたいサッカーの裏」を突くような試合を主謀したい。これは、決して「相手に合わせるサッカーをする」のではなく、あくまでも「相手の出方に対する、効果的な自分たちのサッカーを選択する」という意味だ。つまり、試合の主導権は、絶対に新潟に渡さない、という事である。
ところで、今節の出場停止選手としては、仙台の田村、新潟の村上の2選手となっている。共に、主力級のサイドバックの選手だ。田村については、朴柱成の先発に問題がなければ、まず試合に大きな影響はないと思うが、万が一に朴柱成か菅井のどちらかが負傷した際のバックアッパーとしての田村の起用が出来ないため、ここは注意と、入念な準備を要する。
しかし、「痛手」という意味では、新潟の村上のほうが厳しいだろう。彼は今季、右サイドバックの先発を数多く張ってきた選手であり、仙台で言うところの菅井級のサイドアタッカーだ。知っている方も少なくないとは思うが、彼のJリーグのデビューは、2008年10月の柏レイソルのホームゲーム・大宮戦であるが、このデビュー戦で、村上はなんと、ディフェンダーながら3得点のハットトリックを達成し、一躍、その名をJに轟かせた選手でもある。(そんな選手が何故、新潟に居るのかと言うと、現在はドイツのハノーファーに移籍した酒井宏樹とのポジション争いに敗れ、昨年のシーズン中に、出場機会を求めて新潟に完全移籍したためである)そんな選手が、今節の仙台戦には出場停止で出られないのだ。これは、少なからず、仙台にとっては好材料である。むしろ、彼の居ない右サイド(仙台の左サイド)を攻略し、ここを得点の起点にする位の強かさを持って貰いたいくらいである。
最後に、この一戦で注意したい点は、詰まらない守備ミスやパスミスから、易々と相手に得点を許してしまうパターンだ。前節の鹿島戦のように、もう相手を褒めるしかないような失点シーンなら、致し方ない部分もあるが、この大事な、大事な一戦で、そんな詰まらない失点の仕方など、絶対に観たくはない。そんな失点をして、初優勝のチャンスを自らの手で逃す展開を観るために、今季の苦しい戦いに臨んで来た訳では、絶対に無いからだ。
持てる力を、最大限に発揮して、この一戦に臨もう。
サポーターとしては、アウェイの新潟側も含めて、既にチケットは完売。ホーム最終戦という事も手伝ったとは思うが、優勝争い vs 残留争いというシチュエーションが、この状況を導いたのは間違いないところである。そして、この一戦のあとに喜べるのは、どちらか一方だけ。両方が喜んで終われる結果は存在せず、また、引き分けに終われば、双方にとって、とても厳しく、とても喜べない状況になってしまうだろう。(仙台としては、引き分けでも広島の結果如何では最終節に可能性を残すものの、その状況は出来れば考えたくは無い)
まるで、断崖絶壁の淵ギリギリで対峙するファイター同士ではないか。相手の攻撃をかわしつつも、足元への注意を怠れば、「一緒に転落」という結果すら、有り得る一戦である。
あまりにも、熾烈極まる対戦カード。今季のリーグ戦の日程が発表されたとき、まさか、こんな両極端な状況での対戦カードに成るとは、夢にも思わなかった。
仙台から観れば、新潟は、J1の中でも比較的行きやすいアウェイだ。出来れば、新潟には残留を果たして欲しい。だが、それと引き替えに、勝ち点3を渡す訳には、絶対に行かない。新潟に、J2降格という引導を渡す結果になったとしても、絶対に、勝利という結果を手中にしなければならない。
そして、これはもう何度も書かせて頂いている事であるが、残り2試合を連勝で終えれば、最終的に広島を抜いて、優勝が決まると読んでいる。ラスト2試合で、広島が連勝するイメージは全く湧かない。広島の攻撃パターンは、他チームから完全に研究されており、広島の優勝を目の前で観たくない対戦相手(C大阪と神戸)は、広島に勝利を譲らない戦術をベースに、それぞれの戦いに臨むだろう。広島の残り2戦の未勝利は充分に考えられ、良くて1勝1分に終わるという見方が、筆者の「予想」である。
その予想を前提として、仙台は、ラスト2試合を、しっかりと連勝したい。まずは、「内弁慶」の仙台が、「外弁慶」の新潟の上を行き、しっかりと勝利を挙げて、リーグ最終戦に、優勝の可能性を繋ぎたい。広島の結果如何に依っては、今節の終了時点で首位に躍り出る可能性はあるものの、それでも、リーグ最終戦の勝利が必須条件である事には変わりはない。
あと2つ。目の前の2戦を。
今季の集大成として。
そして、手倉森体制の、この5年間の集大成として。
しっかりと連勝で、今季のリーグを締め括ろう。そのために、私たちサポーターも、最後まで優勝を信じて、チームを応援し、鼓舞しよう。それが、私たちに出来る「人事」だ。
その上で、優勝が私たちにもたらされるのかどうか、「天命」を待とうじゃないか-。
試合当日は、最高気温6℃と、今秋一番の冷え込みの予報。天候は良さそうだが、防寒対策はしっかりと。気温的には厳しい日和となりそうだが、仙台のゴールが決まる度に、寒さなど吹き飛ぶ事だろう。
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