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試合終了のホイッスルが鳴ったとき、スコアは0-1。広島の勝利という結果と併せて、今季のV逸と、2位という順位が確定した。
J1第33節、仙台-新潟の一戦は、優勝争いvs残留争いというシチュエーションで迎えた。お互い、小細工などを講じる事なく、正々堂々と勝負に撃って出た。お互いに数多くのチャンスを創り、ゴールへの期待膨らむシーンを、たくさん見せてくれた。
結果は、前半17分に、新潟に左サイドを崩されての失点を最後まで覆す事が出来ず、久しぶりの無得点での敗戦となった。
内容的には、勝利に充分に値する、激闘だった。仙台が撃ったシュートは20本、新潟に撃たれたシュートも18本。共に、目指すもののために放った一矢。それが決まったのは、新潟側の、たった1本だった。
だが、決まらなかったシュートのほとんどは、ポストを直撃したり、僅かに枠を逸れたり、決定的なシュートがGKの正面を突いて止められたりと、不運にも見舞われたものがほとんどだった。
反面、あわや失点のピンチを、仙台の守護神・GK林卓人が、ファインセーブ、ビッグセーブを連発。2失点目を喫すれば、勝利はほぼ絶望的という後半の展開において、鬼神の如く、これを防ぎ続けてくれた。また、相手シュートがポストに当たり、それが逆サイドのゴールラインを割るという、サッカーの神様の悪戯のようなシーンも見受けられた。
本当に、ハラハラ・ドキドキの展開が繰り返される、至極の激闘だった。
結果として、J1優勝は、適わなかった。
だが、新潟の残留への執念の上を行けなかった事も含めて、今年までに培ってきた実力の程は、ここらへんが妥当なところだった、という事なのだろう、とも思えた。
優勝こそ逃したが、このチームには、最後まで、大きな夢を見せて貰う事が出来た。その事に、大いに感謝したい。
最後の最後に、「悔しさ」こそ残った。だが、例年、この「優勝争いに敗れた悔しさ」を味わえるのは、一部の強豪チームだけなのだ。優勝争いに加わり、節毎に変わる勝ち点の積み上げ状況に一喜一憂し、優勝の瞬間を夢みる。そして、その夢が破れた瞬間の悔しさを、私たちは、クラブ史上初めて経験したのである。
この悔しさを味わった経験は、絶対に、来季に活きるはずだ。
優勝した広島は、「Jリーグ創設時(1993年)のオリジナル10」の中で、唯一、一度も国内の3大タイトルを獲った事が無かった(J2優勝は除く)。その広島は、20年のJの経験の集大成として、今季の優勝を飾った。育成型クラブを目指し、先発する選手の大半はユースからの生え抜きで構成し、足りない部分を、最低限の補強で補った。20年掛かったが、それがようやく結実した。優勝を決めた今節も、センターバックの千葉と助っ人外国人のミキッチの主力2枚を欠いて臨んだ一戦だった。だが、その穴を感じさせない、4得点の大勝で、見事な優勝を果たした。広島には、素直に「おめでとう」を言わせて頂きたい。
だが、仙台も、「1999年のJ2発足時のオリジナル10」初のJ1優勝クラブを目指して、14年の月日を費やしてきたチームだ。特に、手倉森監督が就任した2008年以降は、毎年、成績を伸ばし続け、就任5年目の今季、とうとうJ1で優勝争いをするまでに、チームを昇華させてくれた。5年前の監督就任時に公言していた「5年でACL」。始めは、「何を夢物語を、、、」と思って聞いてはいたが、見事にこれを実現してみせてくれた。その手腕は、広島の「育成型」に対して、2004年のJ2降格初年度から在籍する選手を中心とし、チームの熟成を図ってきた。広島が「育成型」のクラブなら、仙台は、「熟成型」のクラブと言えると思う。
どちらが優勝を決めても、日本の三大都市圏(関東、中部、近畿)以外の地方クラブが初優勝するという快挙を達成する事になった。結果として、今季は広島に優勝を持って行かれてしまったが、最後まで優勝を争った2チームが、広島と仙台だったという点は、今後のJリーグの盛り上がりの一助に成り得る事だろう。
今季の、この躍進を、決して「たまさか」とは思っていない。確かに、並み居る強豪クラブが今年は軒並み成績を伸ばせず、まさかと思うようなチームが、残留争いに巻き込まれるような状況だった。
だが、今季の仙台の躍進ぶりは、決して「強豪クラブの低迷」に助けられてのものであるとは言い切れない面もあるだろう。実際に、仙台はそれらの強豪を、次々に打ち破って、今季の順位を維持して来たのだ。開幕戦からは、実に、一度も2位から下に落ちた事が無かったのである。
この勢いを以て、来季のJ1にも、そして、ACLにもチャレンジしよう。
そこへ向けては、今季、J1優勝を果たせなかったこの悔しさこそが、選手の、そして、私たちサポーターのモチベーションの礎となるはずだ。
そして、今季は、まだもう1試合残っている。この1試合となるアウェイFC東京戦は、決して、消化試合などではない。仙台が、来季もJ1の上位争いの仲間入りするぞと言うメッセージを発し、これを認めさせるために、絶対に勝って今シーズンを終わらなければならない、大事な一戦である。
私たちのシーズンは、まだ終わっていない。いや、私たちの来季への挑戦は、今季シーズン最終戦から始まるのではないか?
2013年のJ1・第0節は、12月1日のアウェイFC東京戦から開幕する。
忘れちゃいけない。
今季の優勝を逃したという、この悔しい気持ちを。
この気持ちを味わえた事こそが、私たちが今季、手にする事が出来た、大きな財産だ-。
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