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第4節 vs C大阪戦プレビュー 赤嶺の負傷離脱で、攻撃陣に更なる"試練"も、リーグ戦先発初出場を狙う武藤には絶好のチャンス。2週間で5連戦の過密日程にを前に、不安と期待が入り交じる「春闘」戦線。全員サッカーで連戦を乗り切る気持ちの強さを、前面に押し出して戦いたい。ボランチ富田・復帰間近の報も好材料。

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 前節・柏戦での今季公式戦初勝利から、早や2週間。負傷者にとっては「恵みの中断期間」だったが、一方で、攻撃陣の要の一角である、赤嶺の負傷離脱の報も飛び込んできた。なかなかベストメンバーが組めない、今季序盤の戦いが続く中、2週間で5連戦という過密日程が、容赦なくその牙を剥いて襲い掛かってくる。

 だが、元々「全員でこの過酷な今季日程を乗り切る」という意識が浸透している選手陣としては、こんな連戦など、意に介す事も無いだろう。負傷者が居れば、元気な選手で頑張るだけ。それに、手薬煉を牽いて出場機会を待っている控え陣の選手にとっては、先発出場の絶好の機会でもある。

 
そこで今節は、赤嶺の代役として、武藤が名乗りを挙げている模様。途中出場から流れを変えられる武藤が「Jのリーグ戦で先発出場」したら、いったいどんな試合になるのだろうか。既にACLでは先発出場の機会を与えられており、過度の緊張感はないだろう。
 
実際のところは、試合当日の先発発表の瞬間までは判らないものの、4-3-3 布陣の継続で行くなら、赤嶺のポジションに武藤がそのまま入る形での発表となるに違いない。ただ、過密日程を考慮すれば、必ずしも90分フルの出場でなくとも良いと思う。ある程度、試合の組み立ての一役を担って貰いつつ、状況が許せば、1得点は欲しいところ。その上で、疲労感が出た時間帯で交代して「お役御免→次戦へ温存」となるのが、理想的な状況ではある。
 
03/30(土) J1_ A C大阪戦
04/02(火) ACL A FCソウル戦
04/06(土) J1_ H 新潟戦
04/10(水) ACL H FCソウル戦
04/13(土) J1_ H FC東京戦
 
上記は、「2週間で5連戦」の内訳となる。中2日でのアウェイ2連戦となるが、そこを凌げば、3連戦とはいえ、ホームでの戦いが続く。ここでの3連戦で、移動の負担が無いのは大きい。それに、ACLのアウェイであるFCソウル戦は、仙台から直行便もあり、2時間半で到着する利便性の高さだ。国内で言うなら「福岡戦アウェイ」と大差ない移動時間間隔だろう。「お国の違い」や「大会の質の違い」を除けば、純粋にサッカーをしに行くという観点では、それほど神経質になる必要性も感じない。
 
武藤が元気なら、C大阪戦とFCソウル戦の両方に先発する可能性も充分に考えられる。その間、赤嶺には、ゆっくりと治療に専念して貰いたい。
 
また、負傷者に関する状況としては、ボランチ・富田が、この2週間のブランクを有効に使い、どうにか今節の試合には間に合いそうな気配も。出場可能となれば、4-4-2 布陣のボランチの一角を担う事が出来るため、できればベンチには置いておきたいところ。
 
今節に向けての戦い方の展望としては、継続性を以て 4-4-3 布陣でのキックオフとなると予想。メンバー構成的に「冒険」をするならACLの舞台で、だと思うので、リーグ戦・前節の柏戦の先発メンバー構成をベースに、赤嶺を武藤に替えるだけの手だてで臨むものと思われる。
 
武藤が入るなら、仙台の前線の攻撃陣は、梁のトップ下を中心に、ウイルソン・太田・武藤と、仙台屈指のスピード系が揃い踏みとなる。現在、リーグ戦は開幕から3連勝中と、成績面では好調のC大阪が相手だが、連勝記録など、いつかは止まるもの。今節に仙台が、C大阪の連勝ストッパーとして、敵地で勝ち名乗りを挙げる姿を、想像するに難くない。
 
ただ、今節に向けては、C大阪側に、少々気になるポイントが。実はC大阪、開幕からここ3試合で、失点が僅かに1しかない。当然ながら、現時点でリーグ最小となる。だが、僅か3試合でのものであるため、この堅守性が、果たして「本物」なのかどうかは、まだ判らない。失点の少なさは、相手のミスによる「命拾い」の側面も含めての可能性が多分にあり、「開幕3連勝で失点1」と言っても、必ずしも、守備面で穴が無いとは言い切れない。
 
その「穴」を見付ける先兵の役が、今節の武藤の役割ではないだろうか。武藤自身が、今節の得点シーンに絡むかどうかはまだ判らないが、少なくとも、「オレがC大阪の守備に"風穴"を開けてやる」気、満々でいる事だろう。
 
また、今節に向けては、武藤のリーグ戦初先発濃厚な状況と共に、ボランチ・富田の復帰濃厚な状況にも着目したい。彼がベンチ入り出来れば、試合の入りは 4-3-3 で臨むにしても、後半の勝負どころや、逃げ切りを図りたいシーンなどで、4-4-2 に布陣を変化させるための「スイッチ」の役割として起用出来そうだ。試合勘の問題もあり、いきなり富田を先発起用し、4-4-2 布陣で頭から臨む必要性は、今節は無いだろう。
 
赤嶺の負傷離脱という状況を受けてもなお、武藤のリーグ戦初先発の待望感や、富田の復帰という好材料が、不安よりも期待の方に、大きく気持ちが引き寄せられる。
 
あわよくば、武藤得点後に富田投入で逃げ切り、無失点で快勝、なんて事になれば、控え選手も負傷明け選手も揃い踏みでの「全員サッカー」で、5連戦の緒戦を幸先良くスタートと、声を大にして言いたくなりそうではあるが、果たして。
 
なお、今節の試合会場は、久しぶりの大阪長居スタジアム。2010年8月に、お隣のキンチョウスタジアムで試合を開催するようになった2010年からの、J1でのC大阪との対戦成績は、2011年暮れの天皇杯での敗退(PK戦2-4)を除けば、J1・ナビスコカップ含めて、なんと4勝4分の無敗。J1に限った場合でも、2勝4分の無敗である。実は、いつの間にか、非常に相性の良い相手となっていた。
 
しかし、試合の行方は、あくまでも"水物"。C大阪からしてみれば、2010年に、仙台と一緒にJ1へ上がってからというもの、前述の天皇杯を除き、Jの舞台では仙台に一度も勝てていないという事は判っているはずで、3連勝の勢いを、そのまま、この一戦に持ち込んで、畳み掛けてくる事だろう。仙台としては、アウェイでの戦いである以上、相手の勢いに呑まれないように、慎重な試合の入り方をしつつ、勝負どころでは、大胆な攻めに撃って出たい。その「急先鋒」こそ、武藤の今節の役割ではないだろうか。
 
ようやく、日々の空気が暖かくなってきた。時事に目を落とせば、東京を中心とした関東地方に、例年になく早い、桜の開花宣言が訪れている。因みに、大阪は今週末が、桜の見頃のピークだそうだ。
 
毎年この時期に、C大阪との試合が組まれると、必ずと言って良いほど「桜」に関するネタが飛び交う。筆者もそのネタに飛びつく"クチ"ではあるが、手倉森監督に至っては、ほぼ毎試合において、何かしらの"ネタ"を、メディア陣に提供してくれるのは、もはや有名な話である。今節も、「開花の早いセレッソの桜が散るきっかけを、自分たちが作れれば」との意気込みを、報道陣向けに語っている。
 
また、「花は散り際が一番美しい」とも言う。
 
開幕からの3連勝を達成し、C大阪は、今が一番「美しい花」を咲かせているのだろうか。それなら、あとは散り行くのが道理だ。見せて貰おうじゃないか。3連勝セレッソの「散り際」を-。



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