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試合終了のホイッスルが鳴ったとき、言いようのない悔しさが込み上げてくるのを覚えていた。
ACL予選第3節・アウェイFCソウル戦は、試合終盤の猛攻が実らず、2-1で敗戦。終盤の数的優位を活かせず、PKの1得点に留まった。
試合は、FCソウル側の「いきなりの猛攻」で幕を開けた。試合の入りの様子を伺う余裕すらなく、前半5分に、元浦和のエスクデロ・セルヒオに失点を許し、ビハインドを負う形での前半突入となってしまった。
更に、悪夢は続く。21分。相手に与えたフリーキックのピンチ。相手のシュートはグラウンダー性で、林卓人の足下で留まったかに見えた、次の瞬間。ボールの勢いが良すぎたのか、ボールは林の股間をコロコロとすり抜け、またも失点を喫してしまった。
前半22分。FCソウル2-0仙台。
この時点で、試合の流れは、完全にFCソウル側に傾いていた。共に、今季の公式戦で、いまだ1勝しか挙げられていないチーム同士の対戦。だが、より強く「勝利への執念」をピッチ上で表現していたのは、ホームのFCソウルだった。運動量、パススピード、正確性。そして、シュートで終わろうとする、その意欲。どれをとっても、前半の仙台は、FCソウルに適う部分が無かった。不慣れな敵地のピッチにも手こずり、自分たちのペースで試合を運ぶ余裕は、とても無かった。
2点のビハインドで迎えた後半。指揮官は、ジオゴに代えて、負傷明けの富田を頭から投入する。これで、ようやく攻撃の芽を見いだした仙台は、2点リードの優位性で試合をディフェンシブに運ぼうとするFCソウル側の意図も手伝い、前半に比べて、より攻撃的にボールを持てるようになった。
だが、「持たされていた」という表現のほうが、より正確かもしれなかった。仙台は、フィニッシュの形を模索するべく、左右からクロスを供給するも、中央では、FCソウルの屈強なディフェンス陣が、仙台のクロスを次から次へと跳ね返す。慌てる様子は全くなく、選手交代も、残り20分を切ろうかというタイミングまで行ってこなかった。
その選手交代も、カードを切る度に、FCソウル側のディフェンス陣の層が厚くなるような采配。「逃げ切り」を図っているのは、誰の目にも明らかだった。
このまま万事休すか、と思われた、後半38分。相手の裏への飛び出しに成功したウイルソンが、FCソウルGKとの1対1の場面を迎えた。ペナルティエリア内に入るか入らないかの、ギリギリの位置で、先にボールに触ったのはウイルソン。ほんの少し遅れて、FCソウルGKがウイルソンを倒してしまった。判定は、得点機会阻止の一発退場。
この時点で、既に3人の交代枠を使い切っていたFCソウルは、残りの数分間を、正GKなしの数的不利状態で戦いを強いられる羽目になった。
俄然、息を吹き返した仙台。奪取したPKは、ウイルソンがこれをキッチリと決め、1点差に詰め寄った。
後半43分。FCソウル2-1仙台。
その後、第四審が示したアディショナルタイムは5分。1点差。相手は1人少なく、しかも正GKではなく、フィールドプレーヤーがやむなくGK役をやっているという、攻めるほうにとっては、願ってもない状況になった。
当然、その「1点」を狙って、仙台は最後の猛攻の火ぶたを切って落とす。
ところが、こういう展開に慣れていないのか。仙台は、確かに「ロングボール主体でクロスを相手ゴール前に集める」作業により、チャンスメークをしようとしていたのが、あまりにも普通に攻めてしまった事から、相手は仙台の攻撃を、しっかり構えて跳ね返す対応だけで済んでいた。
相手GKが、本職ではなく、不慣れなフィールドプレーヤーなのだ。当然、ミドルシュートを積極的に撃って、その溢れ球に反応するくらいの事はやるだろう、、、と思っていたが、そういう意図を感じるようなプレーは皆無で、みな、「相手GK退場の恩恵」など、武士道にも反すると言わんばかりの、極めて"紳士的な"パワープレーに徹した。
相手を崩してゴールを狙えるなら、とっくの昔に複数得点を挙げられているはずだ。何度も何度もクロスを跳ね返され続けた、この試合内容の経験から、学んでいないのだろうか?
結局、このまま試合は、掲示された5分のアディショナルタイムを経過した瞬間のホイッスルを以て、終了となってしまった。
もし、相手GKの退場劇などなく、あのまま普通に2-0で敗戦を喫していたほうが、悔しさの度合いは、もう少し小さかったかもしれない。
せっかく1点差に詰め寄り、数的有利に立ち、しかも、相手GKが退場という、格好の舞台が用意されたのに、どうして、それを強かに利用しようとしないのか。きっと、立場が逆なら、FCソウルは容赦なく、ミドルシュートの雨霰を降り注いできたに違いないのだ。
こういう国際レベルの試合の舞台で、「残り1点がどうしても欲しい」というときの戦い方については、仙台はまだまだ経験不足なのだな、と痛感した。
この一戦では、復帰を期待していた富田が、後半45分間の出場を果たし、試合感を取り戻せた事や、個人的にも期待していた武藤が、30分程度の経験を積めた事については、収穫だと考えている。(武藤については、先発して欲しかったくらいだが)
しかし、今回の「状況を最大限に活かす試合運び」という観点について言えば、及第点にも及ばない。もしこれが、日本代表の国際試合なら、本田や香川は、容赦なく相手GKへ、どんどんとシュートの雨霰を喰らわせる事だろう。そして、その溢れ球へ詰める岡崎選手やハーフナー・マイク選手あたりが、キッチリと得点を挙げているはずだ。
仙台は、どこかまだまだ、綺麗なサッカーで勝利を得ようとする雰囲気から脱し切れないでいるような気がしている。
ACLの舞台は、いつも、相手との強かな「だまし合い、弱点のつつき合い」の連続だ。他のチームの試合をみても、相手のミスや弱点を、容赦なく痛めつけている。
もっともっと、泥臭い試合を経験しないと、こういった強かさは身に付かないだろう。
今の仙台には、「選手、或いはプレーヤー」は居るかもしれないが、「勝負師、或いはファイター」は、残念ながら見あたらない。
綺麗なサッカー、組織的なサッカーだけでは、ACLでは生き残れない。経験値を積みたいだけなら、それでも構わないだろう。
だが、「ACLの舞台で勝ちたい」なら、相手を出し抜き、クレバーなプレーをも辞さない、相手に容赦を許さない姿勢が必要だ。
仙台よ、ACLで何がしたいのだ?
経験を積みたいだけなのか?それとも、本当に予選突破までこぎ着けたいと思っているのか?
それによって、仙台のACLの舞台での戦い方を「見る目」も変わってくる。
「おまえら、まだまだ甘いよ-」
FCソウルの選手から、そんな一言も聞こえてきそうな一戦だった。
そして、来週にもすぐ、リベンジの機会がやってくる。4月10日には、今度はユアスタに、FCソウルを迎え撃つ。
相手が、昨季のKリーグ王者かどうかなんて、関係ない。
借りは、返す。
ただ、それだけのために、ユアスタで選手を鼓舞しよう-。
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