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川崎4-2仙台 ミスから自滅し、前半のうちに3失点。後半2得点の勢いを、前半から見せてくれれば。この大敗に意味を見つけるなら、失点に絡んだ和田の「成長の糧」としてか。大敗するときは、こんなもの。さっさと忘れて、次への気持ちの切り替えが肝要。

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 年に、1度や2度、こういう負け方をする試合はあるものだが、今季はいきなり、「それ」の苦みを味わう事となった-。

 

J1第7節、川崎-仙台の一戦は、仙台が前半のうちに3失点するという、とても予想だに出来なかったスコアとなり、後半に修正が効いて2得点を挙げるも、90分トータルでは4失点の大敗。如何に、中途半端な攻撃やミスが、相手の逆襲を招き、自らをピンチに陥れるか。それを再確認させられた一戦となってしまった。

 公式戦を連勝としている事もあり、先発メンバーを「いじらず」に臨んだ今節。相手は、今季今だリーグ戦を未勝利とし、早く初勝利を挙げたい川崎。だが、必ずしも不調という訳ではなく、試合を重ねれば、いつ勝ってもおかしくないようなチーム状況で推移。但し今節は、疲労の蓄積した中村憲剛の欠場という事情が絡み、川崎側には「憲剛が居なくても勝つサッカー」をしなければならないという、いつも以上のプレッシャーを背負いながら試合に臨むという「負荷」が、重くのし掛かっていた。

 
もちろん、仙台としては、そんな相手の事情などに関係なく、こちらとしても勝利を渇望する状況にある。公式戦連勝とはいえ、必ずしも絶好調という訳ではない。シーズン序盤とはいえ、これ以上順位を落としたい訳などあるはずもなく、アウェイでの対戦ながら、当然のように勝ち点3を目指す気持ちで臨んだ。
 
果たして、その「蓋」を開けてみて驚いた。
 
前半24分。攻撃シーンの展開から、連携ミスでカウンターのピンチ。ウイルソンから、中央の味方へのパスをレナトにインターセプトされ、そのまま、トップスピードでカウンターを受けてしまった。それに呼応する大久保嘉人がレナトから、ノールックのラストパスを受け、仙台ゴールへ、狙い澄ましてシュート。これが決まり、川崎が喉から手が出るほど欲しかった先制点が、その川崎側にもたらされた。
 
前半25分。川崎1-0仙台。
 
決して、川崎のやりたいサッカーである「ポゼッションから崩しての得点」ではない。ただ、惜しむらくは、ウイルソンの持つボールに相手ディフェンスが3人も付いていた際に、左サイドに張っていた和田へ繋ぐほうが楽だったはずなのに、和田のフォローが間に合わず、ウイルソンも我慢出来ずに、中央へ構える味方へ繋ごうとしてしまった。これが通れば良かったが、これをレナトにインターセプトされたのが、失点の起点となってしまった。あの時、左サイドの和田が、もう少しウイルソンへのフォローを早くしていれば、ウイルソンもあんなに強引にキープせずに済んだかもしれない。
 
そして、この失点劇から、「悪夢のような15分間」が開幕する。失点直後の川崎の攻撃で、小林悠が、右サイドの裏への飛び出しを狙っていた。そこへ、狙い通りに斜めに出てきたボール。そこをマークしていたのが和田だったが、小林悠の飛び出しへのブロックが1歩遅れてしまい、小林にボールが通ってしまう。そのボールを自由にさせまいと和田は体を寄せたものの、そこで、痛恨のハンド。それをやってしまった位置が、ギリギリ、自陣ペナルティエリア内だった。
 
容赦なく下る、PK献上の判定。これをレナトがキッチリと決め、僅か3分で、川崎に2失点目を献上。
 
前半28分。川崎2-0仙台。
 
更に、悪夢はこれでは終わらない。39分、ボールを失って全体が下がり始め、和田が自分のポジションへと戻ったとき、そこには大久保が居た。先ほどのPK献上のときと同じようなシーン。今度はそうすまいと、ボールを大きく中央へ掻き出したものの、それを、中央でまたレナトにインターセプトされ、そのまま、トップスピードでミドルシュートを放たれる。これが豪快に決まり、早々に3失点目を喫してしまった。
 
前半40分。川崎3-0仙台。
 
たった15分の間に、立て続けに3失点。いくらなんでも、ここから勝機を見出すのは難しい。せめて、後半の巻き返しに期待するしかなかった。
 
迎えた後半。
 
仙台は、柳沢に代えて、この日久しぶりにベンチ入りしていた赤嶺と、前半の3失点に絡んでしまった和田に代えて、蜂須賀を投入して臨んだ。
 
また、ハーフタイムの監督の指示で、「もっとシンプルに攻めろ」というものがあった。それが効き、早速仙台は「結果」を出す。3分、右サイドの太田の飛び出しからのクロスに、梁がヘッドで合わせ、ようやくゴールが決まった。
 
後半4分。川崎3-1仙台。
 
ところが、「さぁここから」というこの状況から、僅かに3分後。川崎に与えた右コーナーキックの攻撃。このセットプレーの崩れから、自陣ペナルティエリアの外、ほぼ中央で、大久保にボールが渡る。これを豪快にシュートしてきたボールが、仙台ゴールの左隅に突き刺さってしまった。
 
後半8分。川崎4-1仙台。
 
これが、「試合の波」というものなのだろうか。いったん、この波に乗ってしまうと、こういうミドルが、誰にも当たらずに決まってしまうものなのか。前半のうちに、レナトにも喰らってしまったミドルと同じように、豪快に撃ってきたミドルが2発も決められてしまうなど、普段の試合では、なかなか見られないものなのだが。。。
 
再び3点差を付けられてしまった仙台。それでも、諦める訳には行かず、猛攻に次ぐ猛攻を仕掛け続ける。それが実ったのは、4失点目から6分後、奪ったボールをウイルソンが右サイド奧に持ち込み、そこから奪ったコーナーキックのチャンスで、梁の挙げた高精度なボールが、石川のヘッドを正確に捉え、これが決まって2得点目。
 
後半15分。川崎4-2仙台。
 
この後も、諦める事なく攻め続けたが、これ以上の追い上げは適わず、このままタイムアップ。今季初の4失点大敗を喫する事になった。
 
後半だけを見れば、2-1のスコアだっただけに、やはり、前半の3失点が重くのし掛かってしまった。
 
あれだけミスをすれば、相手の思う壺だ。また、結果論ではあるが、前半の3失点全てに和田が絡んでしまい、本人としては、非常に悔しい想いをしている事だろう。
 
まさに、「自滅」だった。仙台は、相手の好不調の波に関係なく、自らの手でピンチを招き、相手のいいようにされてしまった。こんな内容では、相手が川崎だったかどうかに関係なく、勝ち点3を献上していた事だろう。
 
結局、川崎は、中村憲剛の欠場の穴は「仙台のミスからの自滅」という形で補われ、願ってもない今季初勝利を挙げる事に成功した。
 
相変わらず、仙台は、「苦しんでいる相手に塩を贈る」事には長けている。思えば、前々節の新潟戦もそうだった。そう思える試合が、たまに巡ってくる。J2の時代からの、仙台の悪癖だ。
 
-さて。
 
思い出したくもない大敗を喫してしまった後ではあるが、私たちには、ACLへの挑戦もある。チームは仙台に戻らず、そのままタイへ移動。この大敗を引き摺る余裕など、どこにもない。すぐに、気持ちを切り換えよう。
 
ここで、1サポーターとして提唱したいのは、「こんな試合、さっさと忘れる事」である。選手も、コーチ陣も、そしてサポーターも。
 
ミス絡みの敗戦であれば、充分に修正できる。決して、システムが破綻した訳でもなく、組織的な守備を完璧に崩された訳でもない。むしろ、後半に見せた猛攻は、赤嶺復調と共に訪れた、仙台の新たな勢いでもある。これを、次のACLからぶつけていきたい。
 
但し、1点だけ、手倉森監督にお願いがある。それは、和田選手についてだ。
 
2失点目の原因ともなったハンドのプレーも含め、和田は、失点と敗戦に対する自責の念で、悔しくて眠れない事だろう。若い選手には、良くある事だ。
 
流石に、この一戦では、後半は蜂須賀に代えざるを得なかったが(そうしないと、またそこを狙われる可能性もあっただけに)、出来れば今度のACLも、和田の先発で臨んで欲しい。
 
仙台というチームの4-4-2戦術は、どうしても、左右のサイドバックの出来に左右される。右には菅井が居るので安心していられるが、左については、どうしても育成しなければならない。(但し、菅井も年齢が上がってきているので、育成は左右で必要なのだが)
 
そこで、せっかく、名門東京Vの育成を受けてきた和田を獲得したのだ。彼がこの先、本当に仙台の左サイドバックとして大成するためには、どうしても、今節のような「試練」は、避けて通れない。もし、今節の大敗に意味を見出すとしたら、それは「和田の成長を促すための劇薬」という意味合いになるだろうか。
 
この悔しさは、是非とも、和田の成長を以て晴らしたい。これで彼が成長してくれるのであれば、今節の4失点大敗など、取るに足らない結果だ。
 
目の前の一戦で結果が出なかったからと言って、ここで和田を先発から下げてしまうようでは、何のために、和田を先発起用して来ているか判らない。田村の代役?違うだろう。伸びしろを考えれば、今後はむしろ、和田を主軸として起用し続けるべきだ。
 
他のチームには、J1の舞台で、20歳前後で先発起用され続けている選手がゴロゴロしている。仙台も、そういう選手起用をして、世代交代を促進していかなければならないのだ。
 
もちろん、結果も大事だ。だが、シーズン序盤の今こそ、若手を思いきって先発起用できるというもの。ここで育ってくれないと、シーズン終盤の苦しい時期に、若手を起用しづらくなる。
 
今の仙台は、「そういう時期」に差し掛かっているのだと思っている。
 
この大敗は、決して、無駄ではない。和田選手が、悔しい想いを募らせ、それを次への糧としてくれれば、ここで失った勝ち点3など、安いものだ。
 
失敗は、誰にでもある。下を向くな。すぐに気持ちを切り換えて、ACLに、次戦のリーグ戦に臨もう。
 
もちろんACLでも、和田の先発起用を強く希望する。彼には、嫌が応でも、仙台の左サイドバックの主軸として育って貰わなければならないのだ。
 
勝敗よりも、勝ち点3よりも、大事なもの。それを改めて考えさせられる、貴重な大敗劇だった。
 
ところで、少しだけ、川崎側について触れておきたい。
 
今季のリーグ戦初勝利を献上した格好となってしまった訳だが、まず、川崎側には「おめでとう」と言っておきたい。その上で、是非とも「褌の締め直し」を。
 
彼らも、判ってはいるはずだ。決して今節の川崎の勝利が、目指している「風間ポゼッションサッカーの浸透」によるものではなく、仙台の自滅によるものである事を。カウンターだの、PK奪取だの、およそ戦術には関係なく、運と個人技による得点での勝利だ。勝った事で、勢いは付くだろうが、それと戦術浸透は別問題だ。仙台としても、ポゼッションをベースとした攻撃サッカーの浸透を考えているが故に、川崎の苦悩も良く判る。
 
次に、ホームに川崎を迎える際には、また和田を先発起用して、今度はキッチリと、今節に貸した勝ち点3を、耳を揃えて、ご返却頂く-。



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