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【ACL予選第6節】仙台1-2江蘇 首尾良く前半のうちに先制点を挙げるも、その後に逆転され、ACL予選敗退が決定。それでも、貴重なアジアの舞台の経験と、若手起用が進んだ事は収穫。得点力不足を補うべく、まずは、選手もサポーターも休息。中断期間突入まで、リーグ戦に集中したい。

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 前半23分。待望の「そのシーン」は、突然に訪れた。

 
この日の仙台は、ACLの予選突破が掛かった大一番であるにも関わらず、連戦の疲労からか、はたまた大一番に対する硬さが出たのか、非常にパスミスが多く見られた。ミスしたパスが相手に渡ってしまったり、イーブンなハイボールのこぼれ球が相手に渡る運の無さが繰り返され、仙台は、思うような攻めが出来ない苦しさを味わっていた。

 ポゼッションこそ比較的長めではあったが、相変わらず、アタッキングサードへの侵入のところで、ミスしたりクリアされたりして、攻撃が中途半端に終わる展開の繰り返し。このため、江蘇のカウンターに度々脅かされ、あわやのシーンも散見された。

 
「これじゃあ、今日も前半での先制点は見込めそうにないかも・・・」
 
と、思っていた、その矢先。いきなりそのシーンは、私たちの目の前に、突然に訪れた。
 
アタッキングサード内、左サイドにて、梁と蜂須賀のコンビネーションにより、ボールを持てている状況。コーナーポスト付近の梁から、後方へ戻すように蜂須賀へパスが出ると、蜂須賀はこれを、ダイレクトでセンタリング。その弾道は低く抑えられ、ほぼ直線を描いて、江蘇側ゴールの逆サイドへと供給される。そして、その先には何と、菅井の姿が。完璧に、オンサイドの位置で待ち構え、もう、合わせるだけのプレゼントボールに頭で合わせて、待望の先制点が、仙台に転がり込んできた。
 
前半24分。仙台1-0江蘇。
 
展開されていた試合の内容からは、およそ想像も付かない、あっと言う間の得点劇。相変わらず、菅井の「何でお前がそこに居るんだ攻撃」の炸裂ぶりはお見事ではあるが、そこへ、絶妙のセンタリングを入れた蜂須賀のお手柄でもある。
 
ACL前節のブリーラム戦で、後半ロスタイムの中原の得点を演出した事と言い、蜂須賀は、ルーキーイヤーながら、間違いなく成長してきている。その事を、強く実感できるシーンであった。
 
ところが、せっかくの先制点を活かす試合運びが出来ないのが、今季の仙台のネガティブな特長でもある。得点シーンの直後こそ、攻撃が活性化されて追加点にも期待できそうな雰囲気はあったが、次第に、試合の序盤のようなペースに引き戻されてしまい、相手にボールを持たれてしまうようになる。
 
そんな中、37分に、相手MFに豪快なミドルシュートを叩き込まれてしまう。
 
前半38分。仙台1-1江蘇。
 
追加点どころか、逆に、前半のうちに追い付かれてしまう展開。なかなかシュートを撃てないなと思っていたのだが、あとから記録を確認したところ、何と前半は、2本しかシュートが記録されていなかった。そのうちの1本が先制点に繋がった訳ではあるが、あまりにもシュートを撃たなさ過ぎた。
 
もし、この一戦に角田が居れば、決してこんな事には成っては居なかったに違いないが。
 
迎えた後半。
 
流れは、変わらなかった。ホームで勝ち越し点が欲しい仙台と、カウンター狙いの江蘇。後半の頭から、誰か切り札の1枚も入れてくるかと思ったが、それも無く、試合はジリジリと、時計の針だけが進んでいく。
 
そして、魔の時間帯が訪れる。江蘇側の選手に渡ったボールが、仙台に対してカウンターを仕掛けようと、縦に放りこまれた。この時、いつもならオフサイドトラップに掛けるべく、最終ラインの選手が呼吸を合わせて前へ出るはず、だった。
 
ところが。
 
カウンターのボールに反応しようと、飛び出していた江蘇の選手に、蜂須賀が誤って反応してしまい、この選手に着いて行ってしまった。結果、オフサイドトラップを掛ける事に失敗。慌てて戻る守備陣だったが、結局そのまま、カウンターを決められ、逆転を許してしまった。
 
後半17分。仙台1-2江蘇。
 
蜂須賀、痛恨のディフェンス失敗。前半で良いクロスを供給し、先制点の立役者となっていただけに、非常に残念な失点シーンとなった。こういうあたりは、蜂須賀の経験の少なさが顔を出した、といったところだろうか。
 
ここから仙台は、ウイルソン、武藤、中原らフォワード陣を次々に投入し、起死回生を図るも、"動く"のが、時すでに遅し。個人的には、1点で満足せず、後半の頭から武藤を投入するくらいの積極性ある交代采配をみせて欲しかったくらいだった。
 
結局、試合はこのまま、1点差で敗戦。江蘇に勝ち点で逆転された時点で、もうブリーラムのほうの試合経過とは関係なく、予選グループE組の最下位での予選敗退が決定した。
 
2点目を取れていれば、それだけで、この日にFCソウルと2-2で引き分けたブリーラムを、「累積警告数の少なさ」で僅かに交わして予選突破が確定するはずだっただけに、「たかが1点、されど1点」を痛感する一戦となった。
 
試合後、サポーターに挨拶して廻る選手たちの表情と足取りは、非常に重たく見えた。無理もない。
 
だが、ここまでの戦いぶりで、連戦に次ぐ連戦のうえに、負傷者が続出してしまい、どうしても一部の主力に、連戦出場の負担がのしかかってしまっていた。本来であれば、先週のブリーラム戦で中原の劇的な同点がゴールがなければ、今節の江蘇戦は消化試合となっていただけに、"夢"をホームまで持ち帰ってきてくれた選手たちに、感謝こそすれ、恨み節を唱える筋合いなど、どこにもない。
 
またこの日は、ウズベキスタン人の主審のジャッジも酷かった。判定基準が不安定、などという表現では生温い、あまりにもレベルの低いジャッジメントに、手倉森監督が会見で愚痴をこぼしたのも判る気がする。
 
だが、それも含めてのACLだ。建前は、あくまでも平等な条件下での試合開催のはずだが、実態は、こういう「中東の笛」的な因果も絡んでくる。そんな中でも、相手から勝利を、勝ち点をもぎ取っていかなければ、生き残れないのがACLだ。そういう意味では、これだけの負傷者・連戦の中、最終節まで、よくぞ、予選突破の可能性を残してくれた。
 
それに、この大会では、武藤・蜂須賀・和田ら若手陣の積極的な起用も見られ、良い経験を積ませる事ができた。通常であれば、ACLではなくナビスコカップでの起用となるところを、昨年の2位という成績から、ACLでの経験蓄積とする事が出来た。この差は、決して小さくはないと思う。
 
とにも、かくにも。
 
これで、仙台のACL挑戦は、一旦の幕を閉じる事となった。また、次にチャレンジする機会があれば、今度は予選突破を果たしたい。主審のジャッジの不安定さや、アウェイの過酷さ(筆者は実際には遠征出来なかったが)、相手のレベルの高さを含め、非常に楽しませて貰った。同じ経験は、ナビスコカップ予選では、とても味わえないだろう。貴重な経験だったと思う。
 
これで、中断期間明けまでは、リーグ戦に集中できる事となった。負傷者が居る中、これ以上の連戦で、披露回復への影響や、更なるけが人の発生の懸念が減った事は、決して悪い状況ではない。
 
この経験を、"次"に活かそう。
 
次節のリーグ・アウェイ名古屋戦では、この江蘇戦で一発退場を喰らってしまったウイルソンが、出場停止試合の消化のために出場できない。だが、ウイルソンはACLも含めて連戦が重なっていたので、丁度良い休息のタイミングだろう。その次の、ホーム・大宮戦に向けて、鋭気を養っておいて頂きたく。
 
まずは、選手のみなさんには、ゆっくりと休んで頂きたい。その上で、またすぐにやってくる、名古屋戦へ向けて、良い準備を。
 
ベガルタの闘いは、これからも続く。
サポーターとしての闘いも、これからも続く。
 
今季のACL挑戦は、そのステップの一つでしかない-。



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