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第11節 vs 大宮戦プレビュー 5月唯一のホームゲームは、現在、21戦無敗・7連勝で、首位独走中の大宮をユアスタに迎える。今季、今だ6失点の大宮の堅守は、まるで、昨年・一昨年の仙台をみているかのよう。相手の堅守を上回るスピードとアイデアが、勝敗の行方を左右しそうな一戦。

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 「ストップ・ザ・大宮」

 
スポーツ紙やニュースなど、どのメディアを拝見しても、「大宮の快進撃を止めるのはどこか?」という論調の一辺倒だ。

 そして、これも判っていた事だが、「最後に大宮が負けたのが昨年の仙台戦」というデータの担ぎ挙げ。昨年の順位トップ3だった、浦和も広島も、結局、大宮を止める事が出来なかった。となれば、昨年、大宮が最後に敗戦し、そして2位でフィニッシュした仙台が、今節の"ストップ・ザ・大宮"の急先鋒として持ち上げられるのは、当然の成り行きか。

 
また、相手の指揮官が「あの」ベルデニック監督であり、同氏との初対戦となった、昨季8月のアウェイ戦では、3-1と仙台が快勝。そして、その後の大宮はリーグ戦で無敗を続け、とうとう今節、"因縁の地"仙台へ、同氏が姿を現す事となった。
 
ベルデニック監督にしてみれば、当時(2004年)の仙台は未成熟なところが多く、彼の思うような試合内容と結果が出なかった。そこへ追い打ちを掛けるように、当時のフロントが「結果が出ていない」という理由で、多額の"違約金"を支払ってまで、解任に踏み切った。
 
あのままベルデニック氏に、仙台の監督を続けさせていたら、いったいどんなチームになっていただろうか?そこには、もはや選択しようもない「未来予想図・アナザー」があっただろう。だが、当時のフロントは、J1への早期復帰を焦り、また集客低迷を焦り、我慢し切れずに、同氏を解任した。
 
その後の仙台が、3年に渡り、毎年のように指揮官を変え続けるという"ブレ"を見せ続け、ようやく「継続性の大切さ」に気が付き、2008年に手倉森監督が就任してからの快進撃に繋がっている。
 
今となっては、「どちらの選択肢」が正しかったのかは、もう判断の付きようもない。
 
だが、はっきりしているのは、ベルデニック監督が仙台の指揮官だった頃に在籍していた、手倉森誠コーチ(現監督)、渡邉・原崎選手(現コーチ)、梁勇基・菅井・中原選手(現選手)は、今現在もチームの核として存在し続け、活躍している事だ。同氏が招聘し、初期の指導を受けた選手やコーチが、今や"欠かせない財産"となっている。彼の"置き土産"が、今の私たちの応援するチームの礎なのだ。
 
そんなベルデニック氏の"仙台凱旋"となる今節。21戦無敗・7連勝という実績を引っさげて、堂々と乗り込んでくる事だろう。
 
もちろん、現・仙台の首脳陣・選手としては、大宮に花を持たせて帰らす気は更々ない。
 
前節の大宮-広島戦にて、「あの」富山選手が相手GKとの交錯で脳震盪を起こしてしまい、今節の来仙が適わないのは少々残念ではあるものの、その事で、大宮の今季の「根本的な強さ」が損なわれる訳ではない。決して油断はならない相手だ。
 
そんな大宮の「根本的な強さ」とは、いったい何か?
 
表面的には、FWのノヴァコビッチやズラタンの、前線での球際の強さと決定力が目立つものの、「それだけ」で、易々と首位に踊り出られる訳ではない。
 
そこにある「強さの理由」は、やはり、綿密にオーガナイズされた、積極的なプレッシングによる堅守にある。今季のリーグ戦ここまでの10試合で、失点6はリーグトップ。こんなに失点しなければ、当然、負けようもない。10試合で無敗は大宮だけであり、たった10試合で、得失点差を+13としている、その「好守のバランスの良さ」が、大宮の今季の快進撃の理由である。
 
実際、大宮の試合を録画放送などで観ると、まさしくベルデニック監督らしい、統率された守備網が展開されている。相手はポゼッションで突破を試みようにも、その隙がほとんど作られないのだ。それ以前に、中盤でボールを持っていると、大宮の選手にすぐさまプレッシングを仕掛けられ、落ち着いてボールを持つ事が出来ない。だからといって、ロングボールを放り込んでも、強気で押し上げられている最終ラインのオフサイドトラップに遭い、攻撃が寸断されてしまう。まさに、「目の細かい定置網」の如くなのである。この網に掛かった"魚"は、数多い事だろう。
 
ところで、この守備網の特長を見てみると、どこかで拝見したような感じがしないだろうか?
 
そう、この守備網の堅さは、まさしく、昨年・一昨年の、仙台の堅守性の特長と酷似しているのである。
 
昨年・一昨年の仙台は、震災からの復興という大義を背負い、「絶対に負けられない」という気持ちの強さから、守備への意識が強く植え付けられていた。今季こそ、攻撃重視の戦術とACL参戦の影響により、守備面での綻びが見え隠れしているものの、本来の仙台は、堅守速攻型のサッカーがベースである。
 
そんな、仙台の「本来の姿」と、今季の大宮の戦いぶりが、実によくオーバーレイして見えるのである。もっとも、ベルデニック氏の下で、短い期間(2004年の僅か1年間)ではあったが、彼の指導法を学んだ手倉森氏が、現・監督である。当然、その指導法に影響を受けているところもあるだろう。そんな「仙台」だからこそ、「大宮の弱点」を見抜くスカウティング力は、充分にあるはずだ。
 
その参考になるかどうかは判らないが、先日のネット上の記事で、先日に大宮と対戦した、広島の佐藤寿人選手が、こんな様な事を言っていた。
 
「大宮の守備をどうこじ開けるかは、大宮-浦和戦(さいたまダービー)の浦和の戦い方を参考にした。攻撃の選手のポジションチェンジを頻繁に行い、相手のマークを引き剥がしてギャップやスペースを作り、そこを剔ってチャンスメークすれば、勝機はあると思う」
 
そして、実際に佐藤寿人選手は、前節の大宮戦で、77分に貴重な同点弾を挙げてみせた。その後、大宮GK北野からのゴールキックへの対応を誤り、大宮FW富山選手に決勝点をアッサリと奪われてしまったが(この時のお互いの頭部激突によって、富山選手も、広島GK増田選手も、救急車でピッチを後にするという緊急事態となってしまったが、その後、両者とも異常なく、最終的には帰宅したその報があったので一安心だった)、この時の広島の戦い方は、間違いなく、「対・大宮戦攻略ポイント」を、以降の対戦相手に示す事になっただろう。
 
つまり、仙台は、佐藤寿人選手に「今季の大宮はこうやって倒すんだ」と教えられたに等しい状況にある。
 
もちろん、この大宮-広島の一戦を、我らが仙台の首脳陣がスカウティングしていないはずは無いだろう。もう、気が付いているはずだ。そこにある、「大宮定置網の綻び」に。
 
筆者が予想する、この試合の展開は、まず前半においては、アウェイの如く、0-0での折り返しでも構わないような守備への執着。ノヴァコビッチへのパスの出所を見極め、そこを徹底的に潰したい。
 
そして後半は一転、武藤と太田を同時投入し、一気にスピード勝負を仕掛け、早い時間帯で、先制点を挙げたい。後半なら、必然的に、ポジションが固定されず流動性が増すので、相手のマークも付きにくくなるだろう。そして、おそらくどこかで、瞬間的に、攻撃を仕掛けられるスペースが産まれるはず。そこを見逃さずにチャンスメークし、首尾良く先制点を獲りたい。
 
今季の大宮は、その堅守性から、相手に先制点を与える事がほとんどない。唯一、第4節の鹿島戦で、ダヴィに先制点を許した1試合だけである。(この試合も、結局は逆転勝利しているが)
 
だが、この事は、裏を返せば「今季の大宮は、相手に先制点を許したあとの戦い方の経験が、決定的に不足している」という事でもある。
 
この試合は、おそらく「1点勝負になる」と見ている。そして、この試合へ向け、90分を通して言える事は、「絶対に判断のスピードを遅くしてはいけない」という事。ボールを持ったまま、出し所に迷いが生じれば、そこへ素早くプレッシングを掛けられ、最悪はそこでボールを失ってしまう。ボールを持ったら、或いはボールを持つ前に、「次はどこへ出すか」を素早く判断すること。その結果、いったん最終ラインへ下げる事になっても、一向に構わない。守備なり攻撃なり、その判断の遅さが、大宮にその守備網を再構築する時間を与え、余裕を持たせてしまう。
 
相手に、考える時間を与えない。それが、この一戦のチェックポイントになりそうな気がしている。
 
そして、無敗記録を途切らせたくない&決め駒のルーキー富山を負傷休養で欠く大宮は、これまで以上に、その守備への集中力を研ぎ澄ませて臨んでくる事だろう。そこには、2点・3点というマルチポイントな展開が入り込む隙は、おそらく存在しない。
 
仙台としても、今季ここまで3得点の試合がないため、良くて2点止まりの公算が大だ。であれば、勝つためには、ホームながら、無失点を貫く守備の意識の高さと強さが、モノを言いそうである。
 
「1-0で決まる快勝劇」
 
以前の仙台は、1-0で勝ちきる試合が多かった。昨季こそ、4-1、3-1と、大量得点での快勝をみせてくれたが、今季の大宮の失点の少なさや、仙台の得点の少なさをみれば、自ずと「勝つためには1-0をも覚悟」という色合いを強く出さなければならない気がしている。
 
また、前節の名古屋戦を、ACLの影響で出場停止となっていたウイルソンが、休養充分で、この一戦に臨める事も幸いだ。また、ウイルソンの代役ながら、名古屋戦で得点を決めてみせた柳沢や、その名古屋戦の2得点に絡んだ太田、先制点をもぎ取った角田※と言い、攻撃陣は好調を維持している。(※角田は、守備的MFながら、もはや攻撃陣の一翼と言っても差し支えないと考え、敢えてこう表現させて頂いた)
 
大宮の快進撃が止まるのは、この節を置いて、他には考えられない。
貴方は、そうは思わないか?



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