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ACL予選敗退後の5月のリーグ戦で連勝とし、"5月反攻"を具現化しつつある仙台。今節は、シーズン序盤こそ6連勝と波にノッておきながら、その後の5戦で1勝2分2敗と、一気にトーンダウンしてしまった横浜FMとの対戦。6連勝の貯金が効き、今だ2位には座しているものの、後続集団がその背中にヒタヒタと迫りつつある勝ち点の推移だ。横浜FMは、いつ2位から陥落してもおかしくない状況になりつつある。
日程面からいっても、ACL予選を敗退してしまった仙台としては、5月もナビスコカップ予選が残る"国内組"の、中2日という厳しさからみれば、1週間空くという好条件にある。休養充分であり、運動量に言い訳は出来ない。むしろ、過去に類を見ない主力選手年齢層の高さを誇る、今季の横浜FMを相手に、惜しみないハードワークを繰り広げてくれる事に期待している。
また、今節の試合会場となる日産スタジアムでは、J1復帰後の2010年からは3戦3勝。そして、その3戦全てで得点を挙げているのが、我らがエースストライカー、赤嶺真吾選手だ。赤嶺と言えば、磐田キラーの別名があるが、記録を見ると、何気にマリノスキラーぶりをも発揮。今節も、絶好調のウイルソンと共に、得点への期待が大きく寄せられる。
ところで、横浜FMの直近の戦況を拝見すると、前節の名古屋戦(5/11)、そして、ミッドウィーク開催のナビスコカップ磐田戦(5/15)で公式戦を連勝とし、対戦結果の上では「復調の兆し?」のようなものが見えなくもない。だが、およそ誰しもが予想出来なかっただろう言えるくらい、今季の名古屋と磐田は、絶不調の最中にある。はっきり言って、この横浜FMの連勝という状況は、直接的には参考にはならないだろう。
敢えて参考にするとすれば、直近のナビスコカップ磐田戦(5/15)の前半か。この試合の結果こそ、3-0で横浜FMが磐田を相手に完勝しているが、前半は全くと言って良いほど、攻撃は稚拙だった。それどころか、絶不調の磐田を相手に、危ないシーンを何度も創られ、最後はGK榎本のビッグセーブ連発で難を逃れるという有様。前半に命拾いをした横浜FMが、後半に建て直し、やはり不調のどん底だった磐田から、前評判通りに得点を重ねての勝利という内容だった。
つまりは、「前半は、相手に寄り切られる寸前まで、土俵際に追い詰められていた」訳である。
今の仙台なら、そんな詰めの甘い仕事はしないだろう。ここ2戦では、前半のうちに得点が獲れるような、積極的な試合展開が見られる仙台。この一戦でも、アウェイながら、前半から仕掛ける可能性は、多分にあると考えている。
ただ、手倉森監督は「相手の特長に合わせて、相手の良さを消すサッカー」も得意とする知将だ。10節・名古屋戦、そして11節・大宮戦で、前半から得点が奪えたような攻撃的サッカーと同じやり方で、この横浜FM戦に臨むかどうかは未知数である。また、相手は1週間で3連戦・中2日という強行日程でもあり、この一戦の90分の中での疲労感は、試合終盤に向かえば向かうほど、厳しいものがあるに違いない。そこへ、主力選手の年齢層の高さが拍車を掛ける。横浜FMから見れば、日程的に休養充分の仙台に、終始押し込まれる可能性も考えなければならないだろう。
ところで横浜FMと言えば、攻撃面では、元日本代表のMF中村俊輔を軸としたパスサッカーをベースに置き、守備面では、これまた元日本代表の中澤佑二と、現日本代表の栗原勇蔵の2枚CBを軸に、近年では、元・湘南の中町公祐と、元・仙台の富澤清太郎がボランチコンビを組む布陣で臨んでいる。
横浜FMの戦術の"重心"は、おそらく、このCB2枚とボランチ2枚で構成するボックスにあるだろう。ここ何年も中位以下低迷を余儀なくされてきた横浜FMが、昨年から、中町と富澤を獲得した途端に、その息を吹き返してきた。前線で決定力のあるマルキーニョスの加入も大きいだろうが、4バック・ダブルボランチの布陣において、如何にボランチコンビの出来が試合結果を左右するかは、仙台のサポーターなら、角田・富田の存在に移し替えれば理解できるだろう。彼らはおそらく、横浜FMにおいても、そういう存在なのである。
攻撃の面ではパスサッカーを前面に押し出す横浜FMだが、今節へ向けては、要・注意人物の存在を感じている。それは、MF11・齋藤学選手だ。
2011年の1年間限定ながら、J2愛媛へのレンタル移籍で修行を積み、そこで年間14得点という結果を叩き出して、「エヒメッシ」「和製メッシ」などのニックネームで呼ばれるまでになった同選手は、そのプレーの特長がドリブルにある。パスサッカー主体の横浜FMにあって、ドリブラーという攻撃アクセントが、2012年以降の横浜FMの好調の一因になっている事は疑いようもない。
仙台としては、マルキーニョスの決定力への注意もさる事ながら、齋藤のドリブル展開への配慮も必要になる。もちろん、相手にあの中村俊輔が居る以上、自陣でファウルを侵してのセットプレー献上は、可能な限り、その数を減らしたい。
そんな相手に対して、今節の仙台は、どんな戦い方をすれば良いだろうか。
セットプレーを与えちゃいけない、マルキーニョスや齋藤学にもボールを渡したくない、、、となると、アウェイである事も含めて考慮すれば、前半は徹底的なポゼッションサッカーで、ボールを相手に渡さない・攻撃はシュートで終わる意識を高く持ち、相手の運動量が落ちると予想される後半勝負か。相手も得点が欲しくて前掛かりになると思われるので、その場合は、その"裏"を突くカウンターを仕掛けたい。
また、相手がポゼッションで勝負を仕掛けてくるなら、こちらは、名古屋戦や大宮戦で仕掛けたような、ハードワークサッカーで、相手からボールを積極的に奪いたい。ボールを奪えた位置が高めなら、そのままフィニッシュまで持ち込み、また奪えた位置が低めなら、無理せず、一旦きちんと戻して、逆にこちらがポゼッションを仕掛けたい。
この一戦は、時間の経過と共に、運動量の差が見てとれるような展開になると予想。もしかしたら横浜FMは、連戦の影響で運動量が落ちる前に点を獲るべく、前半の序盤から積極的に攻撃を仕掛けてくる可能性もある。
ただ、仙台としては、絶対に焦る必要はない。ハーフタイムをスコアレスで折り返せればOKなぐらいの気持ちで、じわじわと相手を追い詰めるようなサッカーを展開し、最後に"トドメ"を刺せれば。
また、得点がどこの時間帯で来るかは判らないが、出来れば先制点を挙げ、DF鎌田リクエストの"ゆりかごダンス"を披露したい。5月13日に、待望の長女が誕生との事で、直後のこの一戦では、仙台の試合では滅多にお目に掛かれない、ゆりかごダンスへの期待も高まっている。
あわよくば、セットプレーのシーンで鎌田も攻撃参加し、自ら得点を挙げてのゆりかごダンス、なんてのも、奥様への最高のプレゼントとして記憶に残って良いかもしれないが、果たして。
上位との対戦が続く今月。ここから3戦は全てアウェイだが、現地参戦する仙台サポーターの数は、決して少なくはないだろう。彼らの声の後押しを受け、ホームさながらに躍動する仙台の選手の勇姿に、今節も期待したい。
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